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[Silverlight 2]HTML要素のDOMプロパティを取得/設定するには?[C#、VB]

デジタルアドバンテージ 一色 政彦
2009/09/17

 Silverlightでは、基になるWebページのHTML DOM(Document Object Model:Webブラウザが提供するオブジェクト指向のプログラミング・インターフェイスで、HTMLドキュメントを構造的に表現し、それを操作できるようにする)にアクセスして、HTML要素(=DOMオブジェクト)が持つプロパティ(=例えばvalueプロパティinnerHTMLプロパティなど:JavaScriptにおけるDOMプロパティと同じもの)を利用することにより、さまざまな処理が可能になる。例えばSilverlightアプリケーションから、HTMLのテキストボックスの内容を取得/設定したり、HTML要素内のHTMLコードを書き換えたりできる。

 次のSilverlightアプリケーションでは、ボタンをクリックすると、HTMLのテキストボックス(=type属性に「text」が設定された<input>要素)に対応するDOMオブジェクトのvalueプロパティから、入力されているテキストを読み出し(=プロパティ値の取得)、<div>要素に対応するDOMオブジェクトのinnerHTMLプロパティにより、<div>要素内のHTMLコードを書き換える(=プロパティ値の設定)。

ここのinnerHTML値が設定される
HTML要素のDOMプロパティの値を取得/設定するSilverlightサンプル・アプリケーション

■HTML要素のDOMプロパティを取得/設定する方法

 本稿では例として、次のようなHTML要素をあらかじめHTMLページ内に記述しているものとする。

<input id="targetTextBoxID" type="text"
  value="ここのvalue値が取得される"
/>
<div id="targetHtmlCodeID">
  <font color="#FF0000">ここのinnerHTML値が設定される</font>
</div>
プロパティ値の取得/設定する対象となるHTML要素のHTMLコード例

 ここでは、<input>要素(id属性値は「targetTextBoxID」)のvalueプロパティ値を取得し、<div>要素(id属性値は「targetHtmlCodeID」)のinnerHTMLプロパティ値を設定する。

 これには、HTML要素を表すHtmlElementクラス(System.Windows.Browser名前空間)のオブジェクトのGetPropertyメソッド/SetPropertyメソッドを使用する。

 HtmlElementオブジェクトを取得するには、ブラウザに表示されているHTMLドキュメントを表すHtmlDocumentクラス(System.Windows.Browser名前空間)のオブジェクトのGetElementByIdメソッドを呼び出せばよい。GetElementByIdメソッドは、引数としてHTML要素のid値(=id属性の値。この例では「targetTextBoxID」や「targetHtmlCodeID」)を(文字列で)受け取り、戻り値として該当HTML要素を表すHtmlElementオブジェクトを返す。

 この際に必要となるHtmlDocumentオブジェクトは、次のプロパティから取得できる。

HtmlPage.Document

 このように、ブラウザのHTML DOMにアクセスするためのHtmlPageクラス(System.Windows.Browser名前空間)には、HTMLドキュメント(=HtmlDocumentオブジェクト)を取得するための静的プロパティDocumentがある。

 先ほど示したGetPropertyメソッドは、引数としてプロパティ名を(文字列で)受け取り、戻り値としてそのプロパティの値を(Object型で)返す(Object型のプロパティ値は、プロパティのデータ型に合わせて適切な型、例えば文字列(String)型やdouble/Double型、bool/Boolean型、DateTime型などにキャストする。データはSilverlightとHTML DOMを結ぶ相互運用層(=HTMLブリッジ)で暗黙的にマーシャリングされる)。

 またSetPropertyメソッドは、第1引数としてプロパティ名を(文字列で)受け取り、第2引数としてそのプロパティの値を(任意の型で)受け取る(第2引数のプロパティ値としては、プロパティのデータ型に合わせて適切な型のデータを指定する。データはSilverlightとHTML DOMを結ぶ相互運用層で暗黙的にマーシャリングされる)。戻り値はない。

 次のコードは、GetPropertyメソッド/SetPropertyメソッドを利用する例だ。

private void Button_Click(object sender, RoutedEventArgs e)
{
  HtmlElement htmlTextBox =
    HtmlPage.Document.GetElementById("targetTextBoxID");
  HtmlElement targetHtmlCode =
    HtmlPage.Document.GetElementById("targetHtmlCodeID");

  string textValue =
    (string)htmlTextBox.GetProperty("value");
  targetHtmlCode.SetProperty("innerHTML",
    "<font color=\"#0000FF\">" + textValue + "</font>");
}
Private Sub Button_Click(ByVal sender As System.Object, ByVal e As System.Windows.RoutedEventArgs)

  Dim htmlTextBox As HtmlElement = _
    HtmlPage.Document.GetElementById("targetTextBoxID")
  Dim targetHtmlCode As HtmlElement = _
    HtmlPage.Document.GetElementById("targetHtmlCodeID")

  Dim textValue As String = _
    CType(htmlTextBox.GetProperty("value"), String)
  targetHtmlCode.SetProperty("innerHTML", _
    "<font color=""#0000FF"">" & textValue & "</font>")
End Sub
HTML要素のDOMプロパティの値を取得/設定するサンプル・コード(上:C#、下:VB)

 このコードを実行すると、冒頭のサンプル・アプリケーションと同じ実行結果になる。

 ※今回のサンプルはほとんどのブラウザで同じように動作するが、利用するDOMプロパティによっては、ブラウザ間で挙動が異なる場合もあるので注意してほしい。

 なお、HTML要素のDOMメソッドをSilverlightアプリケーションから呼び出すこともできる。その方法は「TIPS:[Silverlight 2]HTML要素のDOMメソッドを呼び出すには?」(後日公開予定)で説明する。End of Article

カテゴリ:Silverlight 2 処理対象:HTML DOM
使用ライブラリ:HtmlElementクラス(System.Windows.Browser名前空間)
使用ライブラリ:HtmlDocumentクラス(System.Windows.Browser名前空間)
関連TIPS:[Silverlight 2]HTML要素のDOMメソッドを呼び出すには?(後日公開予定)

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