連載:[完全版]究極のC#プログラミング

Chapter16 LINQとメソッド構文

川俣 晶
2010/03/29
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16.13 メソッド構文のグループ化結合

 join句を使用して「join …… in …… on …… equals …… into ……」としてグループ化結合を行った場合は、Joinメソッドではなく「GroupJoinメソッド」を使用する。それ以外は、上記の例と大差ない。

 前章で紹介した「リスト15.21 グループ化結合の例」のクエリ式は以下のようにメソッド構文に書き換えられる。

var query = from x in 商品情報データ
            join y in 商品販売価格データ on x.Id equals y.Id into z
            select new { Name = x.名前, 商品データ = z };
 
var query = 商品情報データ.GroupJoin(
                  商品販売価格データ,
                  (x) => x.Id,
                  (y) => y.Id,
                  (x, z) => new { Name = x.名前, 商品データ = z });

 このとおり、GroupJoinメソッドはselect句の機能も含むので、Selectメソッドを記述する必要はなくなっている。


 INDEX
  [完全版]究極のC#プログラミング
  Chapter16 LINQとメソッド構文
    1.16.1 予約語のエスケープ
    2.16.2 メソッド構文のLINQ
    3.16.3 クエリ式とメソッド構文の違い
    4.16.4 絞り込みと結果の生成
    5.16.5 最初の事例の別解
    6.16.6 メソッド構文でのみ可能なクエリ
    7.16.7 メソッド構文のソート
    8.16.8 orderbyの比較オブジェクト
    9.16.9 メソッド構文の複数のソースからクエリする
    10.16.10 メソッド構文のクエリの接続
    11.16.11 クエリ結果のグループ化
    12.16.12 メソッド構文で複数のソースを関連付ける
  13.16.13 メソッド構文のグループ化結合
    14.16.14 メソッド構文の左外部結合
    15.16.15 メソッド構文のlet句/【Exercise】練習問題
 
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