第4回 要素の操作&ユーティリティ編連載:jQuery逆引きリファレンス(2/19 ページ)

» 2010年02月12日 00時00分 公開



「連載:jQuery逆引きリファレンス」のインデックス

連載目次


 jQueryには、現在の要素セット(カレント要素)に対してコンテンツを追加するためのメソッドとして、以下のようなメソッドが用意されています。

メソッド 概要
append(c) コンテンツcをカレント要素の子要素末尾に追加
prepend(c) コンテンツcをカレント要素の子要素先頭に追加
after(c) コンテンツcをカレント要素の後方に追加
before(c) コンテンツcをカレント要素の前方に追加
要素を追加するためのメソッド

 要素同士の関係が分かりにくいという方は、下の図も合わせて、カレント要素に対する挿入位置をきちんと理解しておきましょう。

append(c)/prepend(c)/after(c)/before(c)メソッド

 具体的なサンプルも確認しておきます。以下のコードは、<div id="self">要素の子要素や前後に対して、それぞれ新規に要素を追加する例です。

<style type="text/css">

.self { background-color:Yellow; }
.sib { border: solid 1px Blue; margin: 5px }

</style>

  ……中略……

<script type="text/javascript">

$(function() {
  $('div#self'). // <div id="self">要素を取得
    prepend('<div class="sib">兄</div>'). // 子要素先頭に追加
    append('<div class="sib">弟</div>').  // 子要素末尾に追加
    before('<div>伯父さん</div>'). // 要素の前方に追加
    after('<div>叔父さん</div>'); // 要素の後方に追加
});

</script>

  ……中略……

<div id="self" class="self">
    自分
</div>

リスト061 既存の要素の子要素/前後に対して新規要素を追加(Append.htm)
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リスト061の実行結果

 それぞれのメソッドの引数cには、文字列のほか、jQueryオブジェクト、DOM Elementオブジェクトなどを指定できます。例えば、リスト061の関数本体部分は以下のように書き換えることもできます(引数cにjQueryオブジェクトを引き渡す例です)。

$('div#self').
  prepend($('<div></div>').addClass('sib').text('兄')).
  append($('<div></div>').addClass('sib').text('弟')).
  before($('<div></div>').text('伯父さん')).
  after($('<div></div>').text('叔父さん'));

append/prepend/after/beforeにjQueryオブジェクトを引き渡す例

 ここではあえてこのような冗長なコードを記述する必要はありませんが、追加する要素を動的に生成したいような状況では、このようなコードも書けるということを覚えておくとよいでしょう。

 よく似たメソッドとして、appendTo/prependTo/insertBefore/insertAfterメソッドもあります。併せて該当項も参照してください。

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