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連載
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| ※ご注意 ……本稿に登場する人物、会社、団体などはすべてフィクションであり、実在の人物、会社、団体などとは一切関係ありません。登場人物の役柄はストーリー上の設定であり、筆者や読者を代表するものでもありません。あくまでもフィクションとしてお読みください。 |
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■■プロローグ■■
前回から数カ月が経過した。
滝は、再び福井に来ていた。前回同様、CADメーカーとの仕事を終えた滝は、福井県の永平寺の近くの
前回一緒だった、CADメーカーの青年、原 健二も一緒だ。また、(健二の父でもある)師匠も、やはり女祖泥寺で合流することになっていた。
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よく来たな。滝、健二。健もすでに来ておるぞ。 |
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はい。先日はお世話になりました。またぜひお話を聞かせてください。 |
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まあお上がり。 |
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おお。来たな。 |
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親父……久し振り。 |
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師匠! |
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そろったようぢゃの。 |
■■1. 滝の悩み■■
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……さて。滝よ。どうだ。NAgileを実践しているか? |
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はい。N*ツール*1を使ったチーム開発を試しています。
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そうか。うまくいっているか? |
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N*ツールには、まだ不慣れです。師匠。わたしもN*ツールを使いこなせるようになるでしょうか。 |
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焦ってはならない。N*ツールを使いこなせるようになることが大切なのではなかろう。 いっておいたはずだ。 “I'm trying to tell you that when you're ready, |
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……まあ聞け。……実は、わたしも以前同じように悩んだことがある。どうやって組織にアジャイル開発を取り入れていこうか、と。組織全体を巻き込もうといろいろとやってみた。だが、なかなか思うようにはアジャイル開発は浸透していかなかった。 わたしは悩んだ。そして、ここにいらっしゃる師匠にも相談した。師匠から教えを受け、そして、ある日わたしは気付いたのだ。 |
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師匠。教えてください!! どういうことが分かったんですか!? |
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まあ待て。その前にお前に確認することがある。アジャイル開発を組織内で普及させるのが目的なのか? |
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それは……。 |
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アジャイルが目的なのか? アジャイル開発をやること自体が目的なのか? |
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……。 |
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……滝よ。いっておく。「どうすればアジャイルな開発をやれるか?」などと考えてはならぬ。 “Don't think how to do the agile development, アジャイル開発は目的ではない。それは分かっているだろう。 |
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……はい。 |
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なら何が目的だ? 目的について考えてみよ。 |
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……。 |
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滝よ。まず申してみよ。ソフトウェア開発は何のためにやるのだ? |
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それは……。それは……顧客に顧客の欲しいシステムを提供するためです。 |
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そうぢゃ。顧客(=クライアント)の抱えている問題に対して、われわれソフトウェア開発者はソフトウェア開発によって、解(=ソリューション)を提供する。 そしてアジャイル開発はそのための手段にすぎぬ。手段についてばかり思い悩むのではない。目的について考えるのだ。 とらわれてはならぬ。 “Free your mind.” |
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……。 |
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滝よ。本当のことを話してやろう。信じられないかもしれぬが、 「アジャイル開発プロセスなんてものはないのぢゃ」。 そして、最も大切なことを教えてやろう。「これをやりさえすればソフトウェア開発が成功する」なんて手段は存在しない。 “There is no silver bullet.” アジャイル開発を「銀の弾丸」だと思い込んではならぬ。アジャイル開発も、ソフトウェア開発が抱える多くの問題を一発で解決するようなものではあり得ない。 |
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はい。よく考えてみます。 |
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頭で考えるでない。感じるのぢゃ。考え方を変えるのだ。新たな視点を探せ。 プチ・パラダイムシフトぢゃ。 それではこれから視点を変える練習をしてみよう。わしの書斎に行こう。付いてきなさい。 |
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はい。 |
| INDEX | ||
| 開発をもっと楽にするNAgileの基本思想発 | ||
| 第4回 「プチ・パラダイムシフトせよ!」 | ||
| 1.滝の悩み | ||
| 2.ソフトウェア開発の目的とは何か | ||
| 3.視点を変えよ 〜プチ・パラダイムシフト〜 | ||
| 4.アジャイル開発をやることとは | ||
| 「開発をもっと楽にするNAgileの基本思想」 |
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