連載:〜ScottGu氏のブログより〜

WebsiteSparkプログラムのお知らせ

Scott Guthrie 著/Chica
2009/10/07

 本記事は、Microsoftの本社副社長であり、ASP.NETやSilverlightなどの開発チームを率いるScott Guthrie氏のブログを翻訳したものです。氏の許可を得て転載しています。
【元記事】 Announcing the WebsiteSpark Program (2009/09/24)

 新しいプログラムである、WebsiteSparkができることを非常にうれしく思っています。これはMicrosoftが本日(2009/9/24)公開しました。

 WebsiteSparkは、個人のWeb開発者や、WebアプリケーションやWebサイトの構築を請け負っているWeb開発会社の人々に向けて設計されています。これにより、3年間、無償でマイクロソフトからソフトウェア、サポート、ビジネス・リソースを得ることができ、ビジネスの拡大や、ASP.NET、Silverlight、SharePoint、PHP、オープン・ソース・アプリケーションを使用した素晴らしいWebソリューションの構築を可能にします。

このプログラムは何を提供するのか?

 WebSiteSparkは、3年間無償で利用できるソフトウェア・ライセンスを提供します。一度登録すると、マイクロソフトから以下のソフトウェアをダウンロードして、すぐ利用できます。

  • Visual Studio 2008 Professional Editionを3ライセンス
  • Expression Studio 3(Expression Blend、Sketchflow、Webを含む)を1ライセンス
  • Expression Web 3を2ライセンス
  • Windows Web Server 2008 R2を4プロセッサ・ライセンス
  • SQL Server 2008 Web Editionを4プロセッサ・ライセンス
  • DotNetPanelコントロール・パネル(サーバを簡単にリモート/ホスト管理できます)

 Windows ServerとSQL Serverのライセンスは、開発、そして本番用の両方に使用できます。個人でサーバをホストする場合でも、ホスト環境の場合でのライセンス利用でも、どちらでも可能です。WebsiteSparkでは、このプログラムに登録しているホストを簡単に探せます。そこでは、サイトをホストするために自分のライセンスを使用でき、専用サーバあるいは仮想の専用サーバが提供されます。

 ソフトウェアに加え、WebsiteSparkは、ビジネスを成長させ、構築するためのパートナーとなるための機会も提供します(弊社のパートナー・プログラムを通じた顧客の参照を含みます)。またこれには、製品サポート(プロフェッショナル・サポート・インシデントが2つ)と、製品の無償オンライン・トレーニングも含まれています。

プログラムに参加できるのは誰?

 WebSiteSparkは、個人のWeb開発者や小さなWeb開発会社が利用できます。このプログラムの参加には、(米国においては)2つだけ条件があります(※編集部注:日本では下記の条件と異なるため注意してください)。

1. 会社がWebサイトやWebアプリケーションの構築を請け負っていること

2. 会社には現在10人以下の従業員しかいないこと

【編集部注】日本での条件は下記のようになっています。

1. WebサイトやWebアプリケーションの構築を請け負っていること
2. 会社には現在オーナーも含めて25人以下の従業員しかいないこと
3. 6カ月以内にインターネットでアクセスできる新しい公開Webサイトを開発/展開すること

 詳しくは「Web 開発会社のビジネスを支援する Microsoft(R) WebsiteSpark(TM) プログラムを開始」をご覧ください。

 これらの条件に合致する場合は、WebsiteSpark Webサイトに行って、今日にでもサインアップしてください。

 登録処理において、ネットワーク紹介パートナー(例えば、ホストもしくは既存のマイクロソフト・パートナー)を選択するか、イベントまたはマイクロソフトの従業員から受け取った参照コードを入力することができます。webspark@microsoft.comへメールを送信すれば、参照コードはすぐに取得できます。その後、WebsiteSpark Webサイト上で、そのコードを使ってプログラムに登録できます。登録すると、すぐにソフトウェアをダウンロードして使用でき、ネットワーク/パートナーへの参加を開始できます。

 もし登録時に問題があれば、私にメール(scottgu@microsoft.com)してもらえれば、担当者におつなぎします。

3年後どうなるの?

 WebsiteSparkは3年プログラムです。3年後にそれらのソフトウェアを継続して使用する義務はありませんし、3年の最後にかかる100米ドルのプログラム料金以外、3年間は費用が一切かかりません。

【編集部注】日本でも同一条件となり、3年後に100米ドルを支払う必要があります。

 3年後、オプションとしてWebsiteSparkの参加者は、年間999ドルのパッケージを通じて、WebsiteSparkプログラムのすべてのソフトウェアを購入するという選択もできます。これには、VS Professionalのコピーが3つ、Expression Studio(BlendおよびSketchflowを含む)のコピーが1つ、Expression Webのコピーが2つ、そして本番で利用可能なWindows Web Server 2008のプロセッサ・ライセンスが4つと、SQL Server Web Editionのプロセッサ・ライセンスが4つ含まれています。

 また、もし本番サーバ・ライセンスのみを購入したい場合、Windows Web Serverのプロセッサ・ライセンスが1つ、そしてSQL Server Web Editionのプロセッサ・ライセンスが1つの両方が含まれた年間199ドルでの提供も利用可能です。このパッケージを必要な分だけ、1つ年間199ドルで購入できます。

【編集部注】3年後のオプションについて、『日本向けのプログラム・ガイド]や、『米国向けのプログラム・ガイド』はこちらには上記の金額について明記されていませんでした。代わりに、「通常の条件と料率で、サービス・プロバイダー・ライセンス・アグリーメント(SPLA)などのライセンス・プログラム(もしくはその時点で利用可能なほかのライセンス・プログラム)の利用を選択できる」ことが記載されています(※ライセンス・プログラムへの参加は任意です)。

まとめ

 WebsiteSparkプログラムは、以前公開した2つの成功した“Spark”プログラムを合体しています。スタートアップ用のBizSparkと、学生用のDreamSparkです。

 経済状況がいまだ厳しい中で、WebsiteSparkは、Microsoft Webプラットフォーム上でビジネスを開始し、うまく成長していくために企業に必要なビジネス・リソース、トレーニング、ソフトウェアを提供することで、開発者や企業をサポートします。

 www.microsoft.com/webを訪れていただくと、Microsoft Webプラットフォームについての詳細を学べ、本日(2009/9/24)リリースした新しいMicrosoft WebプラットフォームインストーラーV2のダウンロードおよびインストールもできます。これにより、WebサーバやWeb開発マシンを本当に簡単に素早く準備できます。そして、Windows Webアプリケーション・ギャラリーでオープンソースのWebアプリケーションを探し、ダウンロードして利用できます。

 Hope this helps,

 Scott

 P.S. ブログに加え、Twitterを使った素早い投稿やリンクの共有も行っています。http://www.twitter.com/scottguにて、わたしをTwitterでフォローできます(@scottguがわたしのTwitter名です)。End of Article

   
 
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