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特集

IronPython開発入門(後編)

Visual StudioでIronPython開発

デジタルアドバンテージ 一色 政彦
2007/10/12
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 前編は、IronPython開発環境の構築と、SDKによる(テキスト・エディタを使った)IronPython開発の手法について紹介した。それに引き続き今回は、Visual StudioのIDEを活用したIronPython開発の手法を紹介する。

IronPython開発環境のVisual Studioへの統合

 まずはIDE環境の構築を行う。

1. Visual Studio 2005とSDK 4.0のインストール

 IronPython開発を行うには、Visual Studio 2005(以降、VS 2005)が必要である(ただしVS 2005 Express EditionやVisual Studio 2002/2003は不可である)。また(本稿の手順を試すには)、VS 2005でVisual C++が(インストールされて)利用可能になっている必要がある。

 以下は、これらがコンピュータ上にインストール済みのものとして話を進める。

 さらに、「VS 2005 SDK 4.0」も事前にインストールしておく必要がある。VS 2005 SDK 4.0はVS 2005のエディタやデザイナ、利用可能言語などを拡張するときに必要となる開発キットである。これは次のリンク先からダウンロードしてインストールしてほしい。

 インストール中に表示されるウィザードでは、各種オプション設定・選択はデフォルトのままで[Next]ボタンをクリックして、インストールを行えばよい。次の画面はそのウィザードの途中の1ページだ。

「VS 2005 SDK 4.0」インストール・ウィザードの途中の1ページ
各種オプション設定・選択はデフォルトのままで[Next]ボタンをクリックしてよい。もちろん選択を変更しても、問題なく以下の手順は実行できる。

 以上の準備が整ったら、IronPython開発環境をVS 2005へ統合しよう。

2. 「IronPython統合」プロジェクトのビルド

 IronPython開発環境をVS 2005へ統合するには、先ほどインストールしたVS 2005 SDK 4.0に含まれるサンプルの「IronPython統合(IronPythonIntegration)」プロジェクトをReleaseモードでビルドする必要がある。

 これには、まず以下のフォルダを開く。

C:\Program Files\Visual Studio 2005 SDK\2007.02\VisualStudioIntegration\Samples\IronPythonIntegration

 そして、そのフォルダの中にある「IronPython.sln」ファイルをダブルクリックして、VS 2005で「IronPython統合」プロジェクトを開く。

[ソリューション エクスプローラ]に表示された「IronPython統合」プロジェクト
「IronPython統合」プロジェクトをVS 2005のIDEで開いたところ。

 次に、VS 2005で次の画面のように[アクティブ ソリューション構成]を「Release」に変更し、メニュー・バーから[ビルド]−[ソリューションのビルド]を選択してソリューションのビルドを開始する。

[構成マネージャ]ダイアログでの「Release」モードの設定
[ソリューション エクスプローラ]でソリューション項目を右クリックして、表示されるコンテキスト・メニューから[構成マネージャ]を選択して[構成マネージャ]ダイアログを表示する。そのダイアログの[アクティブ ソリューション構成]を「Release」に切り替え、[閉じる]ボタンをクリックして設定を保存する。後は「IronPython」ソリューションごと、Releaseモードでビルドする。

 ビルドが完了したら、メニュー・バーから[ビルド]−[デバッグなしで実行]を選択して、ビルドされたプログラムを実行してみよう。これによりVS 2005のIDEがもう1つ立ち上がるはずだ。

 このIDEは“Experimental hive”というモードで実行されている。Experimental hiveとは「実験環境」を意味し、要するにVS 2005の通常環境から分離した実験用の環境を用意することで、通常環境が破壊されたり、影響を受けたりしないようにするためのものだ。「IronPython統合」プロジェクトはまだ製品版ではないため、Experimental hiveという実験環境にインストールされるというわけである。

 従って次回以降、VS 2005のIronPython開発環境を利用する際には、Experimental hiveモードでVS 2005のIDEを起動する必要がある。

3. VS 2005のIronPython開発環境(Experimental hive)の利用

 実際にVS 2005のIDEをExperimental hiveモードで実行するには、[スタート]メニューの[すべてのプログラム]−[Visual Studio 2005 SDK]−[2007.02]−[Tools]−[Start Visual Studio 2005 under Experimental hive]を実行すればよい(あるいは、IDEの本体であるdevenv.exeに「/rootsuffix Exp」というコマンドライン引数を与えて実行してもよい)。

 VS 2005のIDEが起動したら、プロジェクトの新規作成を行ってみよう。次の画面は、メニュー・バーから[ファイル]−[新規作成]−[プロジェクト]を選択して[新しいプロジェクト]ダイアログを表示したところだ。

「IronPython」が統合された[新しいプロジェクト]ダイアログ
[プロジェクトの種類]に「IronPython」というカテゴリが追加されている。

 この画面から分かるように、[プロジェクトの種類]に「IronPython」というカテゴリが追加され、その[テンプレート]として次の5つのプロジェクト・テンプレートが追加されている。

  • Windows Application
  • Class Library
  • Console Application
  • ASP.NET Web Application
  • ASP.NET Web Service Application

 このうち、筆者が試した限りでは、「ASP.NET Web Application」と「ASP.NET Web Service Application」はエラーが発生してプロジェクトの新規作成に失敗した。

 以下では、「Console Application」と「Windows Application」の各プロジェクトでの開発について簡単に見ていこう。


 INDEX
  [特集]IronPython開発入門
  IronPythonプログラミングの始め方
    1.はじめに
    2.インタラクティブ・モードによるIronPython開発
    3.スクリプト・モードによるIronPython開発
 
  Visual StudioでIronPython開発
  1.IronPython開発環境のVisual Studio統合
    2.Visual Studioを活用したIronPython開発(コンソール・アプリケーション)
    3.Visual Studioを活用したIronPython開発(Windowsアプリケーション)

ホワイトペーパーTechTargetジャパン

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