特集

.NET開発者のためのオンライン・リソース・ガイド

デジタルアドバンテージ
2004/04/17

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 本稿は、これから.NETでプログラミングを始めようとしている方や、新しく.NETでの開発に携わることになったフレッシュマンに贈るオンライン・リソース・ガイドである。インターネット上に数ある.NET関連サイトの中で、.NET開発者がまずは押さえておくべきWebサイトについてまとめている。前半ではマイクロソフトのサイトを中心に解説し、後半ではマイクソフト以外が運営している.NET関連リソースのサイトや、最近増えてきているマイクロソフト関連のブログ(blog)について解説する。

マイクロソフトが運営する.NET関連サイト

 .NET開発者が押さえておくべきWebサイトの筆頭となるのは、もちろんマイクロソフトが運営するサイトだ。マイクロソフトは製品に関するドキュメントだけでなく、システム開発やアプリケーション開発に役立つ膨大な、本当に膨大な量のドキュメントを日々公開している。そして、それらを分類して見せるために、ドメイン内に複数のサイトを作ったりしている(ここでは同じドメイン内(例えば「microsoft.com」)でも、トップ・ページとなるページが存在する場合には、それを1つのサイトと呼んでいる)。しかも、異なるサイトから同じドキュメントにリンクが貼られていたりして余計にその数が多く見え、あちこちを見て回っているとすぐに迷子になって無駄な時間がかかってしまう。よってまず初めに、.NET開発者が注目すべきドキュメントがマイクロソフトのどのサイトにあるのかを中心に見ていく。

【コラム:.NET開発者にとって「英語」は避けて通れない道】
 一口にマイクロソフトのサイトといっても、われわれ日本人にとっては日本のマイクロソフトと、本家である米国のマイクロソフトの2つがある。最近では独自のコンテンツも増えているが、日本のマイクロソフトのサイトで公開されている多くドキュメントは、米マイクロソフトのサイトで公開されたドキュメントの翻訳である。もちろん同じ内容のドキュメントであれば日本語の方を読めばよいのだが、すべてのドキュメントが翻訳されているわけではないし、同じ内容であっても時間差なしで公開されるわけではない(当然ながら日本語版は英語版より遅れる)。新しいドキュメントが公開されるペースも米国の方が上だ。というわけで、米マイクロソフト・サイトのチェックも必須である。もちろんそれらは英語で記述されているわけだが、米国生まれの.NETをメシのタネとしている以上、.NET開発者にとって英語は避けては通れない道である。

1. Microsoft .NET

http://www.microsoft.com/japan/net/

 まず、.NETとは何かを知るための、.NETのトップ・ページともいえるサイトを取りあえず挙げておこう。このサイトは.NET全般についてのもので、開発者に特化したというよりは、.NETに携わる人すべてに幅広く向けた内容だ。

Microsoft .NET

 このサイトの中心は、.NETについての概要やビジネス・シーンにおける.NETの役割、利点、.NETを構成する製品群の紹介などである。技術資料の多くは、次の項で解説しているMSDNサイトにあるドキュメントへのリンクになっている*1

*1 各リンクのURLを見ていただければ分かるが、「http://www.microsoft.com/japan/net/」で始まるものがこのサイトのドキュメント、「http://www.microsoft.com/japan/msdn/」で始まるドキュメントはMSDNサイトのドキュメントであるといった分類を本稿では行っている。

 .NET開発者にとって「.NET」といえば、.NET Frameworkをベースとして、C#やVisual Basic .NETなどのプログラミング言語により記述されたWebシステムやアプリケーションの開発環境および実行環境を主に指すことになるが、このサイトの言葉を借りると、.NET(正式にはMicrosoft .NET)の定義は次のようになっている。

「Microsoft .NETは、情報と人、システムとデバイスをつなぎ、人々の可能性をリアライズする統一された設計思想のもと、さまざまなソフトウェアを早期に、そして、確実に実現することを可能とした先進のフレームワークです」

「Microsoft .NET は、ユーザーの情報、人、システム、およびデバイスの世界を接続するための、Microsoft ソフトウェア テクノロジのセットです」

 キーワードは「接続」である。.NETの登場当時は、「.NETはマイクロソフトのWeb サービス・プラットフォームです」と「XML Webサービス」を強調していたが*2、最近ではそれを前面に出すことはやめている。XML Webサービスをネットワーク上の1つのコンポーネントととらえ、それをそのほかのコンポーネントやデバイスといかに組み合わせて接続するかということがより重要であるということであろうか。最近マイクロソフトが前面に押し出しているスマート・クライアント*3は、その1つの具体的なソリューションといえる。

*2 「Wayback Machine」を利用すると、指定のページの昔のコンテンツを再現することができる。
 
*3 スマート・クライアントについては「特集:ファットからスマートへ進化する企業システムのクライアント」を参照。

 ちなみに、製品名などの表記方法についてであるが、「Microsoft .NET」や「Visual Studio .NET」のように長い場合にはドットの前にスペースを入れ、ASP.NETやADO.NETなどの場合には、スペースなしで記述するのが正しい表記方法のようである。

2. MSDN Online Japanホーム

http://www.microsoft.com/japan/msdn/

 MSDNとは「Microsoft Developer Network」の略で、このサイトは.NETに携わる開発者にとって最も目を光らせておかなければならないサイトである。マイクロソフトが提供する開発者向けの技術ドキュメントは、ほとんどこのサイトで公開されているといってよいだろう。ただし、おのおののドキュメントはこのサイト独自のものと、以降で解説しているMSDNライブラリに属するものや、ほかのマイクロソフトのサイトのものなどが混ざっているので、系統立てて見ていきたい場合は注意が必要だ。

MSDN Online Japanホーム

 最近では技術ドキュメントを分類するために、このMSDNサイト内にテクノロジごとの「デベロッパー・センター」がサイトとして開設されている。「Longhornデベロッパー・センター」(Longhornは次期Windowsの開発コード名)や、「Yukonデベロッパー・センター」(Yukonは次期SQL Serverの開発コード名)などである。

 またこれとは別に「Visual Studio」「Visual Basic」「Visual C#」などの製品情報単位でも、このサイトは分類されている。こういったサイト内の構造は「サイト・マップ」を見ると分かりやすい。

 取りあえず新着記事を日付順に押さえていきたい場合には、「MSDN Online 更新情報」に公開日順にリンクがまとまっている。あるいは、ニュースレターである「MSDN Flash」を購読してもよい。

 さて、最近のMSDNの傾向は、いかに短時間で技術を習得できるようにするかという点に工夫を凝らしているようだ。例えば、「300 秒でズバリ !!」&「10 行でズバリ !!」というシリーズが最近開始されている。これは5分間の動画や、実装のポイントとなるコードを10行にまとめて、ASP.NETやADO.NETなどの.NETのテクノロジおよびプログラミング方法を解説するものだ。また、「プログラミング☆簡単レシピ」では、開発者だけではなく、ホビー・プログラマにも向けた簡単プログラミング入門である。

 すでに述べたように、日本語の技術ドキュメントは、このMSDN独自のものと、次のMSDNライブラリのどちらかに主に分類されている。

3. MSDNライブラリ

http://www.microsoft.com/japan/msdn/library/

 MSDNライブラリは、マイクロソフトのプラットフォームで開発する際に必要となるあらゆるドキュメントを集めたサイトである。過去のものも含めて、ほとんどのプラットフォームのSDK(Software Development Kit)のリファレンス・マニュアルもここから参照できる(残念ながらすべてではない。ここにないものは後述の米国版MSDNライブラリの方を参照する必要がある)。もちろん、Visual Studio .NETや、.NETの開発キットである.NET Framework SDKに付属するリファレンス・マニュアルも、ここにそのまま含まれている。

 リファレンス・マニュアル以外の技術ドキュメントに関しては、後述している米国版MSDNライブラリの和訳モノが多い。

MSDNライブラリ

 このサイトでは、ツリー形式でドキュメントが分類されている。「.NET開発」という項目が最上位項目の1つにあるが、.NETに関するドキュメントはこれ以外のツリーにも含まれているので注意していただきたい(例えば、後述する米国版MSDN Magazineで連載されていたADO.NETについてのコラム「Diving Into Data Access」)の翻訳は、「データ アクセス」配下にあったりする)。

 ツリーの深いところに重要なドキュメントが含まれていたりもするので、一度ぐらいはツリーを順にたどってみるのもよいだろう。ただし.NETについてのドキュメントであっても、ベータ版やVersion 1.0時のドキュメントなどが混ざっているので、ドキュメントの日付は常に確認する必要がある(一部のドキュメントには日付が入っていないが、これはぜひやめていただきたいものである)。

 検索などにより、MSDNライブラリ内の特定のドキュメントに直接ジャンプしてきた場合には、ツリー上部にある「sync toc」部分をクリックすれば、ツリー内の該当する部分が展開される(はずであるが、本稿執筆時点ではうまく機能しないようだ。後述する米国版では機能する)ので、それに関連したドキュメントを見つけるには便利だ。

 

 INDEX
  [特集].NET開発者のためのオンライン・リソース・ガイド
   1.マイクロソフトが運営する.NET関連サイト(1)
     2.マイクロソフトが運営する.NET関連サイト(2)
     3.マイクロソフトが運営する.NET関連サイト(3)
     4. .NET開発者のための世界のインターネット・リソース
 


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