特集
Microsoft.NETが目指す次世代情報環境とは?
――マイクロソフトが提唱する次世代インターネットの姿――


デジタルアドバンテージ 小川誉久
2000/11/15

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 2000年6月、マイクロソフトは、NGWS(Next Generation Windows Services)という名前でそれまで温めてきた次世代インターネット戦略に対して、正式に「Microsoft.NET(マイクロソフト・ドット・ネット)」という呼称を与えることを発表した。ビル・ゲイツ氏によれば、.NETへの移行は、マイクロソフトの輝かしい歴史であるDOSからWindowsへの移行に匹敵するほどの根本的なパラダイムシフトであるという(この発表に関する詳細は、別稿の「Insider's Eye:米Microsoft、新世代インターネット戦略を発表」を参照)。

Forum 2000において、次世代の.NETビジョンについて語るスティーブ・バルマー氏(左)とビル・ゲイツ氏(右)
「今日の独立したWebサイト世界を、相互交換可能なコンポーネントによってデバイスやサービスを組み合わせ、緊密に統合されたユーザー主導の環境を構築できるインターネットへと移行させる」とゲイツ氏。

 本稿の目的は、マイクロソフトのこの壮大なビジョンの全貌を理解するための、始めの一歩を踏み出すことである。幸い、6月の発表以来、同社のWebサイトなどにおいて、Microsoft.NETに関するさまざまな角度からの情報が得られるようになった。ある意味で本稿の仕事は、こうした膨大なドキュメントをかみ砕いて要約することだろう。しかし作業にかかってみると、十分に情報が与えられているようで、肝心の部分がすっきり説明されていなかったり、異なるドキュメント間で食い違う記述がみられたりと、マイクロソフト自身においても、まだかなり未整理な状態であることが分かった。

 こうしている間にも、激しい主導権争いが繰り広げられているインターネットのことだから、ある程度はやむを得ないだろう。しかし本稿の目的を達成するには、Microsoft.NETに絡んで語られるさまざまな用語を定義付けしていかなければならない。以下本稿では、マイクロソフトが提供しているドキュメントを慎重に分析し、必要に応じて筆者の類推を含めて、こうした用語を位置づけ、Microsoft.NETの全体像を明らかにしようと試みる。ただし読み進むにあたっては、前述のような事情を鑑み、読者自身でもマイクロソフトが公開する最新ドキュメントに敏感であってほしい。

 .NETに関するこれまでの経緯については、別サイトであるWindows 2000 Insiderなどの記事を参考にしていただきたい。以下に、参考となる記事に対するリンクを一覧にしておいた。

 マイクロソフトが思い描く21世紀のコンピューティングとはどのようなものか? ソフトウェア開発者やITプロフェッショナルに与えるインパクトはどれほどのものか? さっそく扉を開いてみることにしよう。

関連リンク
Windows 2000 Insider Insider's Eye:米Microsoft、新世代インターネット戦略を発表
Windows 2000 Insider Insider's Eye:将来はパッケージ販売から「購読サービス」ビジネスへと移行する
Windows 2000 Insider Insider's Eye:ビル・ゲイツ氏、.NETによるパラダイム・シフトを開発者に力説
Windows 2000 Insider Insider's Eye:.NET対応プログラム開発を容易にする新言語、C#登場
Master of Network プログラム言語のパラダイムシフト 「C#」という提案
 
 

 INDEX
[特集]Microsoft.NETが目指す次世代情報環境とは?
     1.インターネットの過去・現在・未来
     2.HTTP/HTMLからSOAP/XMLへ
     3.マイクロソフトが提唱する次世代インターネット・ビジョン、Microsoft.NET
     4.Web ServiceとWeb Application、Microsoft.NETの関係
     5.次世代インターネットの主導権を握るのは誰か?

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