連載:実践で役立つ業務アプリ開発のヒント

第4回 適切な粒度でライブラリ化して開発資産にする

えムナウ(児玉宏之)
Microsoft MVP Visual Developer - Visual C# JAN 2005 − DEC 2007)
2007/09/21
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6. フォルダ構成とプロジェクト構成

開発ヒント10:フォルダとプロジェクトで整理

 今回の三段継承のサンプルで作成したプロジェクトのフォルダ構成が以下の画面である。

 「Controller」「Data」「UIParts」などの種類ごとにフォルダを作成して各ファイルを分類している。このようにフォルダを分割していないと、ファイルの管理が大変になるためだ。

今回作成したプロジェクトのフォルダ構成

 何度も開発を行っていると、「Controller」「Data」「UIBaseControl」「UIBaseForm」「UIHelper」「UIWrapper」などのパターンが蓄積されてくるので、そのパターン単位でプロジェクト化すればライブラリとして使えるようになる。

 上記のフォルダ構成を実際にプロジェクトに分割し、それをライブラリ化したフォルダ構成が以下の画面である。

 このライブラリは通常のパッケージ・ライブラリと同様に、変更しないことを前提にすればDLL参照に置き換えられるので、プロジェクトとしてソースを含めて展開する必要がなくなり、Visual Studioの動作もいくぶん軽快になる。

先ほどのフォルダ構成をプロジェクトに分割してライブラリ化したフォルダ構成

 さて、ここまで読んでいただいて、どんな感想を持たれたであろうか? たった1つの画面をこんなに分離したら非効率だと感じた方もいると思う。確かに1画面だけしかないのであればかえって非効率である。

 しかし、例えばマスター・メンテナンス画面のように同じような機能がたくさんある場合は、実際に開発が必要なのは最終段の3段目だけで、そこで同じような機能ではない特殊な機能のみを実装すればよいので、開発作業が最小に抑えられる。

 業務処理でも2段目を工夫すれば同じ処理に集約することが可能な場合も経験上多々あるので、そういう局面でも積極的に使っていただきたい。

 また、この形で一度システムを作ってしまえば、次回作るときにも再利用が可能で、設計時点でいまある2段目を踏まえて設計することが可能になる。1段目と2段目が蓄積されてくれば、それをフレームワーク化することで、フレームワーク部分はテスト済みとしてテスト工数を減らせる。こうなれば、どんどん手間を減らすことができるはずだ。

 以上で本連載は完結である。End of Article

 

 INDEX
  実践で役立つ業務アプリ開発のヒント
  第4回 適切な粒度でライブラリ化して開発資産にする
    1.開発ヒント9:三段継承
  2.開発ヒント10:フォルダとプロジェクトで整理

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