Oracle9iASは、JSPやServlet、EJBといったJavaアプリケーション実行環境だけにとどまらず、さまざまなアプリケーション実行環境を提供しています。例えば、Oracleデータベースを利用したシステムを構築した経験のあるほとんどのユーザーにとっては、PL/SQLはすでに持っているスキルでしょう。そして、データベースと相性がよく、効率的なDB連携アプリケーションの構築ができ、さらに高速に動作することをご存じだと思います。Oracle9iASでは、このPL/SQLを利用してデータベースと連携したWebアプリケーションを構築することができるのです。さらに、「PL/SQL
Server Pages(PSP)」を利用することによって、JSPで得られるプレゼンテーション・ロジック(HTMLデザイン)とビジネス・ロジックの分離を行えるようになり、開発生産性・メンテナンス性を向上させることを可能にしています。
そのほかにも「Oracle Developer Server」をOracle9iASに統合したことにより、4GLアプリケーション開発環境であるOracle
Developerを使用して開発されたアプリケーション・モジュールを、ブラウザ・ベースのシステムに利用することも可能です。もちろん、データ統合のためにXMLを活用して、Oracleデータベースのデータと統合させ、より効率的なデータ統合を行うための「Oracle
XML Developer's Kit(XDK)」の提供や非同期メッセージ通信を行うためのJMS、ディレクトリ・サービスへの対応など非常に幅広いアプリケーションをサポートしています。
モバイル端末へのコンテンツ提供にも対応
さらに、「Oracle9i Application Server Wireless Edition」(図4)に含まれる「Portal-to-Go」を利用することにより、既存のシステムに変更を加えることなく携帯電話やPDA(Palm互換端末など)に対応させることもできます。例えば、在庫管理のWebアプリケーションがあるとします。通常、営業マンは顧客との商談に向かう前にPCで商品の在庫を確認しますが、この確認作業を携帯端末からも行えるようになると商談の現場で顧客の要望を聞きながら確実な在庫情報をチェックできるようになります。Portal-to-Goを利用すれば、現在のシステムを変更することなく、さまざまな携帯端末に自動配信を行うシステムを構築することが可能になります。
図4 Oracle9i Application Server Wireless Editionの構成