ステップバイステップで学ぶ

初めてのWebアプリケーション・サーバ



本稿は初めてWebアプリケーション・サーバを学ぶ読者のために、無償で入手できる「WebSphere V3.5開発者キットCD」を使ってWebSphereによるWebアプリケーション開発を学ぶ基礎講座です。(編集局)
小野真樹
日本アイ・ビー・エム
2001/9/7

第6回 EJBの作成とデバッグ


 今回からはEJBに挑戦していきます。Visual Age for Java(以下VAJ)のEJBツールを使えば、エンタープライズBeanも普通のJavaBeans同然に作れてしまいます。それでは早速試してみましょう。

 これから作るのは顧客情報を持つエンタープライズBeanです。顧客情報は顧客番号、氏名、住所、電話番号の4つです。誌面の都合上、作成するエンタープライズBeanは必要最小限のものにしました。特にこれから作るコンテナー管理パーシスタンス(CMP)のエンティティーBeanは、最も単純に作ることができるエンタープライズBeanです。

 1.EJBツールでEJBを作成

 EJBツールはEJBタブにあります。EJBタブをクリックしてページを切り替えます。EJBページの上段左にあるEnterprise Beans(エンタープライズBean)ペインにはEJBグループが表示されています。サンプルのEJBグループであるIBM EJB Samplesを展開するとHelloWorldセッションBeanとIncrementエンティティーBeanを見ることができます。それぞれの違いはVAJ独自のアイコンによって一目瞭然です。

画面1 EJBページ

 EJBを開発する際には必ずEJBグループを作らなければなりません。その中に目的のエンタープライズBeanを置きます。それではEJBグループを作成しましょう。メニューから、[EJB]→[Add]→[EJB Group]を選択してダイアログを開き、次の設定を行ってください

Project Test
Create a new EJB Group named TestEJB

画面2 EJBグループの追加

 いま追加されたEJBグループTestEJBを選択してから、もう一度メニューから[EJB]→[Add]→[Enterprise Bean]を選択してダイアログを開きます。今度はエンティティーBeanを作ってみます。以下の値を設定します。

Bean name Customer
Bean type Entity bean with container-managed persistence (CMP) fields
Create a new bean class (チェックする)
Project Test
Package test.ejb
Class CustomerBean

画面3 エンタープライズBeanの作成

 [Finish]ボタンをクリックするとWarning(警告)が表示されますが、ここでは無視して[OK]ボタンをクリックします。するとTestEJBの下にCustomerエンタープライズBeanが追加され、×マークが付いているのが分かります。このエラーはCMPのキー・フィールドがないために起こっているものです。ですから、これからフィールドの追加を行ってキー・フィールドを追加することにします。CustomerエンタープライズBeanを選択してメニューから[EJB]→[Add]→[CMP]→[field]を選択します。以下の値を入力します。

Field Name accountNo
Field Type java.lang.String
Key Field (チェックする)

 値を入力したら、[Create a CMP field and continue]ボタンをクリックします。

画面4 CMPキー・フィールドの作成

 accountNoに続けて3つのフィールドを作成します。

Field Name name
Field Type java.lang.String
Access with getter and setter methods (チェックする)
Promote getter and setter methods to remote interface (チェックする)
Make getter read-only (チェックする)
Getter public
Setter public

 最後に、[Create a CMP field and continue]ボタンをクリックします。

画面5 CMPフィールドの作成

 nameフィールドと同様にしてaddressフィールド、phoneフィールドを作ります。ただし、phoneフィールドを作るときは[Create a CMP field and continue]ボタンではなく、[Finish]ボタンをクリックします。

 すると、上段中央の型ペインがProperties(プロパティー)ペインにかわり、いま追加した4つのフィールドが表示されているのが分かります。このようにCMPフィールドはデータベースのアイコンで表され、さらに、キー・フィールドはかぎマークが付けられているのですぐにCMPフィールドであることが分かります。

画面6 プロパティー・ペイン

 以上でCMPエンティティーBeanの作成は完了です。あっという間でしたね。EJBツールはCMPエンティティーBeanに必要なすべての準備を自動的に行ってくれました。少し、各自で何が作られているのか眺めてみてください。ところで、プロパティー・ペインをTypes(型)ペインに戻す方法は、プロパティー・ペインの右上隅にあるCIマークをクリックします。逆に、型ペインからプロパティー・ペインに戻るにはFマークをクリックします。試してみてください。

2.オブジェクト・モデルとスキーマのマッピング

初めてのWebアプリケーション・サーバ(第6回)
1.EJBツールでEJBを作成
  2.オブジェクト・モデルとスキーマのマッピング
  3.EJBデバッグを行う


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