[検証実験]Webシステム開発の効率化を検証する

第2回 仕様変更とフレームワーク効果




Webモジュールの生成と配備、実行

 Forteを使って、サンプルアプリケーションのWebモジュールを生成し、iWSに配備して、実行してみます。

1 このWebモジュールのコンテキストルートを設定します。[エクスプローラ]ウィンドウでWEB-INFを選び、画面下の[プロパティ]ウィンドウで設定します。今回の例では、コンテキストルートをcalorieと設定しています(画面9)。[プロパティ]ウィンドウが表示されていない場合は、WEB-INFのところで右クリックし、「プロパティ」を選ぶと表示されます。

画面9

2 サーブレットのプロパティを設定します。[エクスプローラ]ウィンドウでweb.xmlを選び、画面下の[プロパティ]ウィンドウの[配備]タブの画面で、[サーブレット]項目の右側をクリックします。右端にボタンが表示されますので、そのボタンをクリックします(画面10)。

画面10

3 プロパティエディタが表示されるので、1行あるプロパティを選んで「編集」をクリックします(画面11)。編集画面が開くので、「jdbc_username」「jdbc_password」「jdbc_url」を、お使いのデータベース環境に合わせて設定してください。画面12はOracleの場合の例です。

画面11
画面12 (クリックすると拡大します)

 画面12のそれぞれのパラメータでは、次の内容を設定しています。

パラメータ名 設定するもの サンプルの値
jdbc_username DB のユーザー名 calorie
jdbc_password DB ユーザーのパスワード good
jdbc_url DBサーバのホスト名 dbserver
DBサーバのポート 1521(Oracle用)
5432(PostgreSQL用)
データベース名 testdb

 java_serverpage_urlとjdbc_driver_nameの値はそのままで結構です。設定や編集が終わったら、それぞれ「了解」をクリックします。

4 このWebモジュールの配備ディレクトリを設定します。同じく、web.xmlの[プロパティ]ウィンドウで、[iWS]タブをクリックします。配備ディレクトリの設定項目が表示されますので、項目右端をクリックし、ディレクトリを選択します。設定値はWebサーバのコンテキストルートとします(今回の例では、F:\iPlanet\Servers\docs、Linuxの場合は、/usr/iplanet/servers/docsです)。

5 Webモジュールの生成とiWSへの配備を行います。[エクスプローラ]ウィンドウのWEB-INFのところで右クリックし、「配備」を選ぶことで、一度に実行できます(画面13)。結果は(画面14)のようにステータスバーに表示されます。

画面13
画面14

6 配備を有効にするために、iWSを再起動します。Forteの[編集]タブをクリックし、[エクスプローラ]ウィンドウの[実行時]タブの画面を表示します。以下の画面のところで右クリックし、「サーバを再起動」を実行します(画面15)。しばらくすると、ステータスバーに「iPlanet Web Serverを起動しました。」というメッセージが表示されます。

<サーバーレジストリ>
  - <インストールされているサーバ>
    - <iPlanet Web Server, Enterprise Edition 6.0>
     - <https-ホスト名(80)>
画面15

7 サンプルアプリケーションを実行します。ブラウザを起動し、設定したコンテキストルート下のMAINにアクセスします(今回の例では、http://ホスト名/calorie/MAINになります)。データの入っていない画面1が表示されればOKです(画面16)。データを登録して、いろいろと動かしてみてください。

画面16

 うまく動かない場合は、iWSのエラーログを調べてみましょう。iWSのエラーログは、Forteから見ることができます。iWSの再起動操作と同様、[エクスプローラ]ウィンドウの[実行時]タブの画面で、以下の表示のところで右クリックし、「エラーログの表示」を選びます(画面15参照)

<サーバーレジストリ>
  - <インストールされているサーバ>
    - <iPlanet Web Server, Enterprise Edition 6.0>
     - <https-ホスト名(80)>

  • iWS側の設定
    iWSディレクトリ下、https-ホスト名\configディレクトリ(今回の例では、F:\iPlanet\Servers\https-testsrv\config、Linux環境では
    /usr/iplanet/servers/https-testsrv/config)にあるjvm12.confファイルに、次の5行を追加します。

jvm.enableDebug=1
java.compiler=NONE
jvm.option=-classic
jvm.option=-Xnoagent
jvm.option=-Xrunjdwp:transport=dt_socket,server=y,suspend=n

 

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 INDEX

[検証実験]Webシステム開発の効率化を検証 第2回

  Page1
カロリー計算アプリケーション
環境を準備する 
  Page2
データベースの準備
サンプルアプリケーションの構造
Page3
Webモジュールの生成と配備、実行
  Page4
仕様変更に対応する
  


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