【3/18〜】Amazon、VMwareが語る『クラウドの未来』 スラッシュドット    はてなブックマーク  Yahoo!ブックマークに登録  印刷



作って覚えるEclipseプラグイン(1)
いちばん簡単なEclipseプラグイン


竹添直樹
NTTデータ 基盤システム事業本部 岡本隆史
2005/9/16


 EclipseはオープンソースのJava統合開発環境として、すでにデファクトスタンダードといえる地位を築いています。皆さんもご存じのとおり、Eclipseは非常に有用な機能を多く備えていますが、やはり最大の特長はプラグインによる拡張が可能という点でしょう。すでに無償・有償含め数多くのプラグインが世界中で開発されており、これらを組み合わせることでEclipseに好きな機能を追加することができるのです。

 既存のプラグインを組み合わせるだけでも十分に強力なEclipseですが、さらに自分でプラグインを作ることができるとしたらどうでしょうか? 既存のプラグインでは実現できない、かゆいところに手が届くような機能をEclipseに組み込むことができます。また、既存のフレームワークやライブラリをより使いやすくするための機能を実装することもできます。そして、これらの機能をEclipseプラグインとして公開することで、ほかのユーザーに利用してもらう機会を持つこともできるのです。

 Eclipseには標準でPDE(plug-in development environment)というプラグイン開発用の機能が含まれており、すぐにプラグイン開発を始めることができます。本連載では、Eclipse 3.1を利用したEclipseプラグインの開発方法について、その初歩を解説していきます。これまでプラグイン開発は難しそうと尻込みをしていた読者も、ぜひチャレンジしてください。

 なお、まだEclipse 3.1を導入していない読者は「Eclipseを使おう」(Java Solution)を参考にして導入してください。

プラグイン作成の基本手順

 では早速、あらかじめ用意されているテンプレートを使用して簡単なプラグインの作成を通し、プラグインの開発環境であるPDEに触れてみましょう。

プラグイン・プロジェクトの作成

 プラグインを開発する場合、Javaプロジェクトではなく、プラグイン・プロジェクトとしてプロジェクトを作成します。以下の手順でプロジェクトを作成してください。

1.Eclipseのメインメニューから[File]→[New]→[Project]でプロジェクト作成ウィザードを起動し、[Plug-in Project]を選択し[Next]をクリックします。

図1 作成するプロジェクトの選択

2.プロジェクト名に適当な名前を入力して[Next]をクリックします(ここではプロジェクト名をjp.sf.amateras.sampleとしています)。

図2 プロジェクト情報の入力

3.プラグインのバージョンや作者などの情報を必要に応じて入力します。これらの情報は後からでも変更可能ですので、ここでは何も入力せず[Next]をクリックします。

図3 プラグイン情報の入力

テンプレートからひな型を作成

4.テンプレートを利用してプラグインのひな型を生成することができます。ここでは[Hello, World]を選択して[Next]をクリックします。

図4 テンプレート情報の入力

5.テンプレートによって作成するプラグインの情報を入力します。ここではそのまま[Finish]をクリックします。

図5 テンプレートによって作成するプラグイン情報の入力

6.[パースペクティブを切り替えますか?]というダイアログが表示されるので[Yes]をクリックします。

 すると、プラグイン・プロジェクトが作成され、PDEパースペクティブに切り替わります。プロジェクトには先ほど選択した「Hello, World」テンプレートによってすでに実行可能なプラグインのソースが生成され、プラグイン・マニフェスト(plugin.xml)がマニフェスト・エディタで開かれた状態になっています。

図6 PDEパースペクティブ (クリックすると画面の詳細な説明を表示します)

プラグインの動作を確認

 では、実際にこのプラグインの動作を確認してみましょう。

 マニフェスト・エディタの「Launch an Eclipse application」というリンクをクリックします。すると、いままで作業を行っていたEclipseとは別に、新たなEclipseが起動します。これが「ランタイム・ワークベンチ」です。プラグインの動作確認を行うには基本的にこのランタイム・ワークベンチを起動する必要がありますので覚えておいてください。マニフェスト・エディタからはこのほかにもランタイム・ワークベンチをデバッグモードで起動したり、プラグインを配布可能なZIPファイルとしてエクスポートすることができます。

 起動したランタイム・ワークベンチには、通常のEclipseのメニューに加えて[Sample Menu]というメニューが新たに追加されています。これがプラグインによって追加されたメニューです。また、ツールバーにもアイコンが追加されています。

図7 サンプル・プラグインによって追加されたメニューとツールバー

 ツールバーのアイコンをクリックするか、[Sample Menu]→[Sample Action]を選択すると[Hello, Eclipse world]というダイアログが表示されます。

図8 サンプル・プラグインによるメッセージ・ダイアログ

 以上が確認できたらランタイム・ワークベンチを閉じてください。次にテンプレートで生成されたプラグインのソースがどうなっているか見ていきましょう。

1/3

 INDEX

作って覚えるEclipseプラグイン(1)

Page1
プラグイン作成の基本手順
  Page2
プラグインのソースをのぞいてみる
  Page3
SWTとJFace


Java Solution全記事一覧

ホワイトペーパーTechTargetジャパン

Java Solution フォーラム 新着記事

@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)

RSSフィード

スキルアップ/キャリアアップ(JOB@IT)

- PR -
- PR -

お勧め求人情報

キャリアアップ 〜JOB@IT
@IT Special -PR-
  TomcatやJBossなどAPサーバ環境に関する
情報を集約! “業務”用APサーバ大百科

New!
  一気に解説! 最新のクラスタストレージ
「RAIDを超えたストレージ基準」……など

New!
  クラウド的ユーザー体験の変化は脅威か?
仮想化技術を使いこなす運用管理術を紹介

New!

  上司や部下、部署内メンバーとの情報共有
を“ガラッ”と変えるコラボツールとは?

New!
  おばかアプリ選手権、第4弾開催中!!
ムダにカッコよくてくだらない作品求ム!

  社内ファイルサーバを“クラウド”に統合
VPN直結「クラウド型ストレージ」を紹介

  Twitterのアカウントはなぜ突破された?
メールによる新手の攻撃手法とその対策

  もう仮想化のお試しフェイズは終わりだ!
Hyper-V 2.0が基幹システムも仮想化

  美人!? まあまあ? 気になる いやし系!!
PV急増で「美人時計」がとった手段とは?

  クライアント企業から求められる人材
⇒IT技術と経営戦略を併せ持つ「戦略家」

  .NET編集長が実践する「技術情報検索術」
サンプル・コードを簡単に探す“技”は?

  業務効率と情報セキュリティ対策を両立!
手間なく確実に機密情報を守る方法とは?

  進化を続ける富士通ストレージETERNUS DX
製品開発者の自信を裏付けるものとは何か

  運用管理の課題を“2つの観点”から分析
ユーザー満足度の高い「仮想環境」とは?

  【CTC事例】約30の基幹システムを統合!
膨大なバッジジョブを制御した方法は?

  仮想化すればコストは削減できるか?
仮想化に必要な「3つの視点」を解説する

  その数、なんと400台以上! グループ内
サーバの「統合管理」によるメリットは?