ユカイ、ツーカイ、カイハツ環境!
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ユカイ、ツーカイ、カイハツ環境!(5)

App Engine/AptanaなどJavaクラウド4つを徹底比較


岡本 隆史
2009/6/10


Javaはクラウド戦国時代に突入!


今回の主な内容

Javaはクラウド戦国時代に突入!
グーグルのスケール技術を使える
  「Google App Engine」

Subversionと連携しステージングできる
  「Aptana Cloud」

SLAを定めていて信頼性が高い
  「Morph AppSpace」
スナップショットやリストア機能を持つ「Stax」
Javaクラウドの15機能を表で徹底比較!
「Javaのクラウド」というインパクト

 クラウドコンピューティングのブレイクとともにさまざまなクラウドサービスが提供され始めました。特に、PaaSサービスを提供する「Google App Engine」(以下、GAE)の登場はインパクトを与え、Javaに対応したGAEの類似サービスとして「Stax」「Morph AppSpace」が登場しました。GAEも遅れてJavaサポートを発表したり、統合開発環境を提供していたAptanaが「Aptana Cloud」のJava対応を行うなど、Java対応のクラウドは戦国時代に突入しました。そして、まだ動かすことはできませんが、サン・マイクロシステムズが先日のJavaOneで「Sun Cloud」を発表し、Amazon EC2に近いものとして注目されそうです(参考:サンのクラウドは、Amazon EC2とどう違うのか?)。

 本稿では、JavaのWebアプリケーションを比較的簡単に動作させることができる4つのクラウドStax、Morph AppSpace、GAE、Aptana Cloudを、比較を交えながら紹介します。なお、本稿では2009年6月の原稿執筆時点での最新の情報に基づいて記事を執筆しています。クラウドの世界は目まぐるしく変化しているので、読者が本稿を読むタイミングによっては現状と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

 まずは、各クラウドの特徴を見ていきましょう。

グーグルのスケール技術を使える「Google App Engine」

 グーグルが提供するアプリケーション実行サービスです。Amazon EC2と並ぶ代表的なクラウドサービスであり、一番最初に提供されたPaaS型クラウドです。

 開発言語としては、PythonとJavaを利用できます。GAEの最大の特徴は、GFSやBigtableなどのグーグルを支える独自の分散フレームワークを利用できることです。Bigtableの利用に当たっては、JPAやJODなどのJava EE標準を利用して利用でき、専用のAPIを覚える必要がないのはうれしい点です。ファイルやネットワーク、スレッドのAPIに制限があり、Java SDK標準のAPIをフルで利用できるわけではないので、注意が必要です。

図1 Aptana Studioの起動画面
図1 GAEのアプリケーション管理画面

 開発環境として、Eclipse用のGAEプラグインが提供されており、アプリケーションのGAEへのデプロイを簡単に行うことができます。また、GAEプラグインを利用すると、利用が禁止されたAPIを利用してコードを書くとエラーが表示されますので、利用禁止のAPIをうっかり使ってしまうということもなくなります。

 GAEは、10アプリケーションまで作成でき、1日当たりのリソース使用量が下記の条件までなら無料で利用できます。

  • CPU時間:46.30時間
  • リクエストとレスポンス:各10Gbytes
  • データ容量:1Gbyte
  • 電子メール:2000通

 GAEのJava版については、下記連載も参考になると思います。

Google App Engineで手軽に試すJavaクラウド
Javaに対応したことでユーザー数が一気に増加する可能性がある無料でお手軽なクラウド環境Google App Engineの超入門連載です。概要・特徴から環境設定、アプリケーションの作成、業務用として応用できるところまで徹底解説していきます

Subversionと連携しステージングできる「Aptana Cloud」

 Aptana Cloudは、Eclipseベースの統合開発環境である「Aptana Studio」を開発するAptanaにより提供されているクラウドサービスです。

 Aptana Cloudリリース当初は、PHPのみのサポートでしたが、Ruby on RailsやJavaのサポートが後から追加されました。

図2 Aptana Cloudの管理画面
図2 Aptana Cloudの管理画面

 Aptana Cloudに先行して、開発環境を提供しているだけあり、統合開発環境上からクラウドアプリケーションを簡単にデプロイできたり、クラウドアプリケーションを管理できるようになっています。また、Subversionによるバージョン管理機能を提供しており、Aptana Cloud上にアプリケーションを作成すれば、開発用のSubversionリポジトリも作成され、簡単に開発を始められます。

 Aptana Studio自身が持っている、データベース開発サポート機能や、JavaScript開発機能により、アプリケーション開発サポートの点でも、ほかのクラウドに比べ一歩秀でています。

 また、ステージング機能を持っており、ステージングサイトにデプロイし、動作確認を行った後、パブリックサイトでアプリケーションを公開できます。

 無償利用条件は、アプリケーションのメモリ使用量は256Mbytes、ディスクは5Gbytesで7日間まで無料とほかのクラウドに比べ無償利用の条件が厳しくなっています。

 Aptana Cloudについては、前回の記事も参考になると思います。

Aptanaなら開発環境とクラウドの連携が超お手軽!
ユカイ、ツーカイ、カイハツ環境!(4) 
Aptana Cloudを使うとEclipseベースの開発環境で作ったPHPやRails、Javaアプリを手軽にクラウドで活用できSubversion連携も簡単だ
Java Solution」フォーラム 2009/3/26

 次ページでは、Morph AppSpaceとStaxの特徴を簡単に説明し、4つのクラウドの機能を12項目の表で徹底比較します。

 
1-2-3

 Index
第5回 App Engine/AptanaなどJavaクラウド4つを徹底比較
Page1
Javaはクラウド戦国時代に突入!
グーグルのスケール技術を使える「Google App Engine」
Subversionと連携しステージングできる「Aptana Cloud」
  Page2
SLAを定めていて信頼性が高い「Morph AppSpace」
スナップショットやリストア機能を持つ「Stax」
Javaクラウドの15機能を表で徹底比較!
  Page3
「Javaのクラウド」というインパクト


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