かんばん!〜もし女子高生がRedmineで「スクラム」開発をしたら
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スプリント3「スクラムやるならRedmineとALMinium!」
〜新キャラ登場! 無表情なあの人が笑う日は来るのか?


文:認定スクラムマスター 岡本隆史
イラスト:本橋ゆうこ
2011/12/26


これまでのお話

 本連載は、ちょっととぼけた女子高生の姉妹が今注目のアジャイル開発手法であるスクラムプロジェクト管理ソフトの「Redmine」を使って、システム開発をするというフィクションです。

 ひょんなきっかけから電子目安箱(カウンセラー)を開発することになった「ぷりん」と「まいん」の姉妹。第1回の『高校生になって初めてスクラムを始めました〜「ストーリー」で何を作るかまとめよう』、第2回の『スプリントと“かんばん”でチームのビートを刻め!! 〜スクラム開発で使う手法とツール〜』で取りあえず「スクラム」について勉強し、いざ開発を始めようとしたところだったが、そこに思わぬワナが……。

登場人物の紹介


【ぷりん】天然系の高校2年生 【まいん】ぷりんの妹。しっかりものの高校1年生

「黒板は公共のもの。勝手に使っちゃダメ!!」


     
  まいん〜。黒板を“かんばん”として使っていたら、先生が勝手に黒板を使っちゃだって怒られたよ〜(T_T)。そもそも生徒会活動は放課後の空いている教室を使っているだけだから、勝手に黒板を“かんばん”にしちゃダメなんだって。  
     

     
  そうね。やっぱり学校の黒板を勝手に使っちゃまずかったかな。会社でも、コンプライアンスの遵守とかで壁にプロジェクト情報を貼り出すのを禁止したり、総務のめんどくさそーな、おねーさんに許可を取らないと、壁に貼りものができなかったり。なかなか、壁が使えない場面もありそうね。  
     

     
  あと、「スプリントバーンダウンチャート」だったっけ? 残り時間をちまちま毎日計算するなんて、やってらんないよ。タスクが増えてくると、壁が付箋だらけになって整理も大変そうだし、そもそも私、数学が苦手なんだよね(><)。集計なんて、できないよ〜。  
     

     
  それに、いつの間にか剥がれ落ちた付箋が、掃除の時間に捨てられちゃったリして、これも困るんだけど(><)。青い猫型ロボットが机の引き出しから出て来て何とかしてくんないかなぁ。  
     

プロジェクト管理の四次元ポケット「Redmine」とは


     
  この連載がフィクションなら青い猫型ロボットが便利な道具を出してくれるところだけど、現実はそんなに甘くないよ。でも、「Redmine」っていうソフトウェアなら、あるわよ。  
     

     
  レッドマイン? あの映画にもなった、三国志の有名な戦い?  
     

     
  それは、「レッドクリフ(赤壁の戦い)」! 「レッド」しか合ってないんだけど。Redmineはウォータフォールやアジャイル開発、サービス運用などいろいろな用途に使えるチケット管理システムで、標準でさまざまな機能を提供しているうえに、プラグインで必要な機能をどんどん拡張できるの。青い猫型ロボットが持ってる四次元ポケットみたいなものね。  
     

Redmineの5つの主な特徴

  • アジャイル開発だけではなく、ウォータフォール開発やシステムの運用にも利用可能

 汎用性が高く取りあえず覚えておけば、いろいろなところで使えます。

  • スクラムに対応したRedmine Backlogsプラグインが便利

 ドラッグ&ドロップで直感的なバックログの整理や“かんばん”を簡単に利用できます。

  • Wikiにより文書の共有も簡単にできる

 開発手順やツールの使い方、“ふりかえり”の結果のまとめ、打ち合わせの議事録、など情報を簡単にまとめて共有できます。

  • いろいろなプラグインで拡張可能

 プロジェクトのスケジュールが確認できるカレンダーや、コードレビュー支援ツールなど、さまざまな拡張機能が提供されています。

  • バージョン管理システムとの連携が可能

 ソフトウェア開発において、バージョン管理システムは、もはや必須です。 Git、Mercurial、Subversionなどのバージョン管理システムと連携して利用できます。

     
  へ〜、Redmineって、なんか便利そうだね。でも、これだけ機能があると、ライセンス料も高そうだね  
     

     
  Redmineは、「GPL」っていうライセンスのオープンソースで提供されいて、無料で使えるの。ソースコードが公開されているので、ちょっとカスタマイズしたいってときでも、簡単にカスタマイズできるわ。  
     

     
  ちょっと、奥さん。なんと、これだけ入って全て無料ですよ。無料!! これを使わない手はないわね。青い猫型ロボットもビックリね。名前はRed(赤)だけど。  
     

もしもRedmineでスクラムをやったら


     
  ここからは、Redmine Backlogsでどんなことができるか紹介していくよ。  
     

ストーリーをバッチリ管理〜バックログ管理機能〜


     
  バックログ管理の画面(マスターバックログ)では、ストーリーを画面からワンクリックで作成したり、ドラッグ&ドロップでスプリントに割り当てたりできるの。この画面が、Redmine Backlogsの基本画面よ。ここからスプリントごとのバーンダウンチャートを表示したり、“かんばん”を表示したりできるの。  
     

図1 バックログ管理の画面

“かんばん”とバーンダウンチャートで進捗状況をバッチリ把握


     
  かんばん画面(スクラムタスクボード)では、ストーリーごとのタスクの進捗状況と残り時間を一目で確認できるよ。横のレーンがステータスになっていて、各タスクが今何のステータスなのか一目で分かるかな。それに、担当者ごとに色が割り当てられてるから、誰のタスクか一目で分かるわよ。まだ割り当てていないタスクがグレーで表示されているわね。  
     

図2 かんばん

     
  作業をしたときは、タスクをクリックして残り時間と作業時間を入力していくだけで、自動的にバーンダウンチャートを作成できるの。スプリントのバーンダウンチャートも簡単に見ることができるよ。いちいち計算しなくても大丈夫だから、数学の苦手なおねーちゃんでも使えるかも。  
     

図3 バーンダウンチャート

“ふりかえり”で使える予実管理


     
  スプリントの終了には、レポーティングの画面から、各タスクの見積もり時間と実績時間を確認できるから、見積もりと実績時間が乖離したタスクの確認が一目でできて、“ふりかえり”でも使えるよ。  
     

図4 タスクごとの予定工数と実績時間(作業時間の記録)のレポート

 次ページでは、Redmineの赤本「ALMinium」で簡単にRedmineをセットアップする方法を解説し、実践します。ついに新キャラが明らかに!?

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 Index かんばん!〜もし女子高生がRedmineで「スクラム」開発をしたら
スプリント3「スクラムやるならRedmineとALMinium!」
〜新キャラ登場! 無表情なあの人が笑う日は来るのか?
Page1
これまでのお話
「黒板は公共のもの。勝手に使っちゃダメ!!」
プロジェクト管理の四次元ポケット「Redmine」とは
もしもRedmineでスクラムをやったら
  Page2
Redmineの赤本「ALMinium」で楽々セットアップ!!
  Page3
Redmineの「入学手続き」
ホームワーク !


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