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Java Solution

第5回 読者アンケート結果
〜 IDE/APサーバ/フレームワークの利用状況を総括 〜

小柴豊
アットマーク・アイティ マーケティングサービス担当
2002/5/25


 Javaによるソフトウェア開発が一般的になるにつれ、その開発効率を向上させるべくさまざまなツールが登場している。果たして現在のJava開発者は、日々の業務にどのようなツールを活用しているのだろうか? 本稿では2002年3月にJava Solutionフォーラムが実施した第5回読者アンケート調査から、読者のJava開発環境の現状を紹介しよう。

開発ツール利用状況:
エディタ+JDKは永遠に?

 まずは開発環境の基礎である、Java開発ツールの利用状況から見てみよう。読者が“現在使用しているツール”としては、全体の約7割が「エディタ+JDK」を挙げており、Java開発ではいまでもキャラクタベースが主流であることが分かった(図1)。一方、“今後使いたいツール”では「JBuilder」(Borland)、「Forte for Java」(Sun Microsystems)などのIDEツールのポイントが高くなっている。

図1 Java 開発ツール使用状況/使用意向(複数回答 N=383)


開発ツールに望むこと:
上流連携、パフォーマンス改善

 図1で見たように、現在キャラクタベースが主流のJava開発においても、IDEの潜在需要は高い。では今後IDEが普及するためには、何が必要なのだろうか? 読者が今後Java開発ツールに望むことを尋ねた結果、「UMLモデリング機能/UMLツールとの連携」「動作速度などのパフォーマンス改善」「最新JDKへの対応」がトップ3となった(図2)

 UMLによる分析設計は、ソフトウェア開発の現場で広く導入が進められている(第4回読者調査参照)。生産性を向上させるためのモデル/コード間連携を考えれば、IDEにUML機能が求められるのも自然な流れといえる。これが実現すれば、「エディタ+JDK」にはない大きな利点として、IDE普及に弾みがつく可能性はあるだろう。

 また開発ツールのパフォーマンスについては、読者から「ツールがスムーズに動作してくれないため、ストレスになる。コーディングに集中しづらいので、結局JDKそのままを使うことになってしまう」とのコメントも寄せられた。せっかく利用されてもトライアルで終わらないために、IDEツールのパフォーマンス向上に期待したい

図2 Java開発ツールに望むこと (3つまでの複数回答 N=383)


2強が激突する商用アプリケーションサーバ

 続いてサーバサイドJavaシステムのロジック層を担う、アプリケーションサーバ(以下APサーバ)の利用状況を見てみよう。開発ツールと同様に、読者が現在使用している製品/導入予定の製品を聞いた結果が図3だ。全体的にはオープンソースのServlet/JSP実行環境の「Tomcat」利用者が多い中、商用のJ2EE APサーバ製品では「IBM WebSphere Application Server」と「BEA WebLogic Server」がほぼ同率でシェアを分け合っている。一方“今後の導入予定”では、WebSphere/WebLogicに「Oracle 9i AS」が並ぶ結果となった。現在の2強からどちらかが抜け出すのか、Oracleなど他製品も加えた混戦となるのか。2002年のAPサーバ市場も、激しい競争状態が続きそうだ。

図3 Java APサーバ使用状況/導入予定(複数回答 N=383)

今後のAPサーバ活用用途
「EJBか?Webサービスか?」

 ところで上記のようなAPサーバについて、読者は今後どのような目的に活用したいと思っているのだろうか? 8つの選択肢から3つまで選んでもらった結果が、図4だ。最も多くの読者が選んだのは「Servlet/JSPを用いたアプリケーション構築」であり、このニーズがTomcatの根強い需要を支えていると思われる。

 またJSP/Servletに続いては、「EJBを用いた分散アプリケーション構築」および「(XML)Webサービスを用いた分散アプリケーション構築」が肩を並べている点が興味深い。商用APサーバ各製品は昨年来Webサービス対応を目玉とする機能強化を行っており、その方向性は読者の志向とも合致している。今後APサーバは、EJB/Webサービスの共通実行環境としても活用が進みそうだ。

図4 Java APサーバ活用意向用途 (3つまでの複数回答 N=383)


自社内で進むフレームワーク作成/利用

 最後に、Java開発の生産性を向上させる環境として話題となっている“フレームワーク”の利用状況を紹介しておこう。まず読者のプロジェクトにおけるフレームワーク活用状況を聞いたところ、全体の26%が「自社内でフレームワークを作成/利用している」ことが分かった(図5)。また「まだ利用していないが、興味はある/今後利用したい」との回答が5割を超えるなど、Java開発者がフレームワークに寄せる関心の高さが明らかになった。

図5 フレームワーク活用状況(複数回答 N=383)

 図5で「現在フレームワークを使用している」と答えた人の使用製品を聞いた結果、Apache Jakarta Projectの「Struts」使用率が、ほかの商用フレームワークを大きく上回っていることが分かった(図6)。APサーバにおけるTomcatと同様、この分野でもJakarta Project発のオープンソース製品が、市場を先導する役割を務めているようだ。

図6 フレームワーク製品使用状況/導入予定(複数回答)

調査概要

  • 調査方法:Java SolutionサイトからリンクしたWebアンケート
  • 調査期間:2002年2月25日〜3月23日
  • 回答数:383件

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