
第2回
Linux:ブームを超えて
「とりあえず入れてみなきゃ始まらない」
宮原徹
株式会社アクアリウムコンピューター
2000/7/7
さて、前回はLinuxについての基礎知識を簡単にお話しました。今回から少しずつ実践的な内容にしていきたいと思います。 となると、やはりまずはLinuxを使えるようにしなくてはいけない、というわけで、この手のお話では必ず一度は通らなくてはいけない「インストール」が今回のお題です。
![]() |
| 宮原徹 株式会社アクアリウムコンピューター代表取締役社長/Project BLUE/日本Samba ユーザ会 広報。データベースの活用を中心としたLinuxによるビジネスソリューション構築のため、公私にわたり日々活動している。Linux Squareフォーラムのガイドとして、記事の執筆や監修などを行う |
Linuxをインストールする
「自分で使うマシンは自分で作るのが一番安心」というDIY自作派の方ならともかく、日々の仕事で忙しい普通の(?)皆さんはマシン選びも大変。そんな時には動作確認済みのマシンを使うのが一番楽です。個人的にはパーツ選びから入るのも、色々とハードの勉強になりますし、悪くはないと思いますが、仕事で使う場合、やはり完成品でないと、ということも多いと思います。現在では主要各社からLinux動作検証済みのモデルが出てきていますので、それらの中から選ぶという感じになるでしょうか(ほんのここ1年間のこととはいえ、いい時代になったものです)。
今回はPC UNIX対応マシンでは老舗であるぷらっとホーム社製の、Linux動作検証済みマシンの中からStandard Systemを利用してみることにしました。
ハードウェア仕様の概要は以下の通りです。
| マザーボード: | 定番化しつつあるASUSTeK P3B-F |
| CPU: | Linuxにはこれで充分のPentiumIII 550MHz |
| ハードディスク: | 快適SCSIで9.4GB |
| CD-ROM: | こちらもSCSI接続で快速40倍 |
| メモリ: | サーバならまずはこの程度の128MB |
| ビデオカード: | X-Windowで自動検出オーケーのMillenium G200 |
| ネットワークI/F: | こちらも定番Intel製チップ搭載カード |
![]() ぷらっとホームの 「Standard System」 |
ぱっと見ただけでも問題なくLinuxが入りそうな組み合わせです。この「ぱっと見感覚」というのが非常に重要です。妙にコストダウンのところだけに力を入れすぎてパーツ選択をすると、かえって痛い目にあってしまって結局パーツを買い直し、ということもありえます。何台も自作マシンを所有するつもりがなければ、ぶなんな線というのは絶対に正しい選択ですね。
この中で迷うとしたら、ハードディスクとメモリですね。メモリに関してはマザーボード上のメモリスロットにまだ空きが充分あるので、買い足すことによって増設できます。ハードディスクは、内蔵する以外に外付けにしていくという方法もあるでしょう。サーバとして使うのであれば、RAIDなども視野に入ってきますのが、これは将来的な選択肢として意識しておいてもいいかもしれません。
3種類あるLinuxディストリビューション
次に、インストールするソフトウェアであるLinuxディストリビューションですが、世の中には非常に数多くのディストリビューションが存在します。なかなか選ぶのは大変ですが、選択方法としては前回も書いた通り「日本語化の度合い」「インストールのしやすさ」というのがまずは指標としてあがるでしょう。ただし、前者についてはLinuxをサーバとして使う場合にはほとんどの作業はクライアントのWindowsなどから行えますので、Linux側のアプリケーションの日本語化の度合いは関係なかったりする場合もあります。というわけで今回は後者の観点から、最近のディストリビューションの状況を探っていこうと思います。
ディストリビューションには、それ構成するさまざまなソフトウェアをどのような形で管理しているかにより、「rpm系」「Debian系」「その他」に分けることができます。思いつくままにそれぞれの系統のものを挙げると以下のようになります。
rpm系- Red Hat Linux
- TurboLinux
- Kondara MNU/LINUX
- Caldera OpenLinux
Debian系
- Debian GNU/Linux
- Storm Linux2000
その他
- Slackware
- Plamo Linux
それぞれの優劣をつけるのはむずかしいところです。技術に詳しい人はDebian系を好む傾向があるようです。イメージで捉えると、手軽なrpm系、きめの細かいDebian系というところでしょうか。そのほかはコンパクトさが身上という感じですね。
私は今まで触ってきたものもrpm系ばかりですので、今回の記事でご紹介するもやはりrpm系のディストリビューションを選び、3つほど選択してインストールしてみました。ディストリビューションの中には、サーバ用、クライアント用とパッケージが分かれている場合もあるので、使用目的は定番のサーバ目的ということで、それぞれ選んでみました。
- Kondara MNU/Linux SERVER 1.1
- Red Hat Linux 6.2J DELUXE
- TurboLinux Server Server 日本語版 6.1
(順不同)
それでは、早速インストールに取りかかりたいと思います。
| 目次 |
| Linuxをインストールする Kondara MNU/Linux Server 1.1 Red Hat Linux 6.2J Deluxe Turbo Linux Server 1.1 インストールの秘訣 |
| 連載 WindowsユーザーのためのLinux超入門 |
TechTargetジャパン
- OSSライセンスの採用傾向に「変化」あり (2012/5/21)
OSS普及の一翼を担ってきたライセンス、GPLファミリー採用の割合が減少傾向にあるそうです。いったいどうして? - ここからFirefoxの反撃が始まる (2012/3/12)
2月のLinux SquareのランキングではFirefoxの記事がダントツのページビューを集め、トップに立ちました - CMakeでMySQLをビルドしてみる (2012/3/8)
ここまでの作業でCMakeを使う準備が整いました。今回はひとまずMySQLをビルドしてみます - MySQLのビルドに欠かせないCMakeを準備する (2012/3/2)
今回は、MySQLをビルドするために欠かせないツール「CMake」をインストールし、使う準備をします
|
|
キャリアアップ
スポンサーからのお知らせ
- - PR -
イベントカレンダー
- - PR -


