mod_deflateによるコンテンツの圧縮転送実用 Apache 2.0運用・管理術(4)(3/3 ページ)

» 2005年10月07日 00時00分 公開
[鶴長鎮一@IT]
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mod_deflateの動作確認

 以上の設定が完了したらhttpdを再起動し、圧縮転送が機能しているか否かを確認します。

 まず、logsディレクトリに作成されているdeflate_logファイルを確認します。圧縮されているコンテンツにはバイト数や圧縮率も記録されます。圧縮されていないコンテンツの場合、バイト数や圧縮率の部分は「-」のみが記録されます。圧縮されているもの、されていないもの、それぞれについて、コンテンツの種類やクライアントのWebブラウザ名を確認し、設定どおり(意図どおり)かどうかを確認しましょう。

"GET /XXXXX/XXX.gif HTTP/1.1" -/- (-%) Mozilla/4.0 (省略) ←圧縮されていない
"GET /XXXXX/XXX.css HTTP/1.1" 1006/2882 (34%) Mozilla/4.0 (省略) ←圧縮されている
deflate_logの例

 ログは膨大になるため、mod_deflateの動作を確認したらログの出力を停止させましょう。

 ログを使う以外にも、telnetを利用したサーバとの対話モードでも圧縮転送を確認することができます。

$ telnet サーバのアドレス 80
(省略)
GET / HTTP/1.1 ←「/」を入手
Host: サーバのアドレス ←サーバのアドレス指定
User-Agent: MSIE ←Webブラウザ名を指定
Accept-Encoding: deflate,gzip ←圧縮を指定
←改行入力

(省略)

HTTP/1.1 200 OK
Date: XXX, XX Sep 2005 XX:14:30 GMT
Server: Apache/2.0.54 (Unix)
Content-Location: index.html.en
Vary: negotiate,accept-language,accept-charset,Accept-Encoding
TCN: choice
Last-Modified: XX, XX Nov 200X XX:35:21 GMT
ETag: "38fa9-5b0-a64a7c40;38fbf-961-a64aXXXX"
Accept-Ranges: bytes
Content-Encoding: gzip ←圧縮されている
Content-Length: 811
Content-Type: text/html
Content-Language: en

(省略)

 さらに、以下のサイトでサーバの圧縮転送を調べることもできます。「Port80 Software」では、圧縮の有無だけでなく、圧縮率や圧縮の効果を見ることができます。

Port80 Software
 http://www.port80software.com/support/p80tools


 今回は、コンテンツの圧縮転送(転送量の縮小)による回線負荷の低減方法について紹介しました。次回はリバースプロキシを利用した不可分散について解説します。


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