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第2回 これだけは知っておきたい! 必須コマンド20(後編)


北浦 訓行
2009/4/22

この記事では、社会人になって、あるいは学生として初めてLinuxに向き合う方を対象に、入手しやすいUMPCを用いてLinuxを使いこなすために最低限必要な知識を紹介していきます。(編集部)

覚えておきたいコマンド集・その2

 「これだけは知っておきたい! 必須コマンド20(前編)」では、LinuxというOSの特徴をざっと紹介するとともに、Linuxを利用する際に必ずお世話になる主要なコマンドの一部を紹介しました。今回もその続きです。早速見ていきましょう。

kill

 killは、プロセスを終了させるコマンドです。通常の方法では終了できなくなってしまったプログラムなどを強制的に終了する場合に使用します。ただし、プロセスを終了する場合、終了したいプロセスの番号を指定しなければなりません。プロセスの番号を調べるには、psコマンドを実行します。詳しくは、psコマンドの説明を参照してください。

$ ps
PID TTY TIME CMD
14292 pts/1 00:00:00 bash
14309 pts/1 00:00:00 bash
14325 pts/1 00:00:00 ps
$ kill -9 14309
Killed
$ ps
PID TTY TIME CMD
14292 pts/1 00:00:00 bash
14326 pts/1 00:00:00 ps

ls

 lsは、ディレクトリの内容を表示するコマンドです。オプションなしでlsコマンドを実行すると、現在のディレクトにあるファイル名の一覧が表示されます。

$ ls
download デスクトップ 音楽 画像 公開 ひな形 動画 文書

 -lオプションを指定すると、より詳しい情報が表示されます。

$ ls -l
合計 32
drwxr-xr-x 5 nori nori 4096 2009-03-19 22:57 download
drwxr-xr-x 2 nori nori 4096 2009-03-17 17:52 デスクトップ
drwxr-xr-x 2 nori nori 4096 2009-03-17 17:52 音楽
drwxr-xr-x 2 nori nori 4096 2009-03-17 17:52 画像
drwxr-xr-x 2 nori nori 4096 2009-03-17 17:52 公開
drwxr-xr-x 2 nori nori 4096 2009-03-17 17:52 ひな形
drwxr-xr-x 2 nori nori 4096 2009-03-17 17:52 動画
drwxr-xr-x 2 nori nori 4096 2009-03-17 17:52 文書

 また、-aオプションを指定することにより、ファイルの先頭に「.」が付いているファイル(通常は表示されない)を表示することも可能です。オプションは、以下のように複数を同時に指定することも可能です。

$ ls -al
合計 172
drwxr-xr-x 32 nori nori 4096 2009-03-19 22:57 .
drwxr-xr-x 3 root root 4096 2009-03-17 17:28 ..
-rw------- 1 nori nori 483 2009-03-18 10:53 .ICEauthority
-rw------- 1 nori nori 118 2009-03-18 10:53 .Xauthority
drwx------ 3 nori nori 4096 2009-03-19 18:42 .adobe
drwx------ 2 nori nori 4096 2009-03-19 11:45 .anthy
-rw------- 1 nori nori 602 2009-03-19 15:35 .bash_history
-rw-r--r-- 1 nori nori 220 2009-03-17 17:28 .bash_logout
-rw-r--r-- 1 nori nori 3115 2009-03-17 17:28 .bashrc
(省略)

man

 manは、コマンドのマニュアルを表示するコマンドです。オプションとして、表示したいコマンドを指定すると、そのコマンドの説明が表示されます。

$ man man
manコマンドのマニュアルを表示する

$ man ls
lsコマンドのマニュアルを表示する

 表示されるマニュアルは、日本語のものと英語のものがあります。例えば、上記の例では、manのマニュアルは日本語ですが、lsのマニュアルは英語です。

 1画面に収まり切らない長さのマニュアル(ほとんどが該当する)は、1画面分が表示されたところで「Manual page man(1) line 1」などと反転表示され、入力待ちの状態になります。その場合は、次のようなキーで操作できます。

キー 動作
Space 次のページが表示される
b 前のページが表示される
q manコマンドを終了する
/<文字列> <文字列>を検索する
n 次の<文字列>にジャンプする
N 前の<文字列>にジャンプする

 また、コマンドによってはマニュアルがないことがあります。その場合、以下のようなメッセージが表示されます。

$ man cd
No manual entry for cd

 ただし、cdコマンドなどはbashの組み込みコマンドですから、「man bash」とすれば「SHELL BUILTIN COMMANDS」の項に説明があります。

mkdir

 mkdirは、ディレクトリを作成するコマンドです。オプションとして、作成するディレクトリ名を指定します。

$ mkdir tmp1
tmp1を作成する

 また、複数のディレクトリ名を指定して、同時に作成することも可能です。

$ mkdir tmp1 tmp2
tmp1とtmp2というディレクトリを作成する

 ただし、すでに指定した名前のディレクトリが存在する場合は、エラーメッセージが表示されます。

$ mkdir tmp1
mkdir: ディレクトリ `tmp1' を作成できません: File exists

 -pオプションを付けることにより、エラーメッセージを表示しないようにもできます。この場合、指定したディレクトリが存在しなければ作成されますし、存在する場合はエラーメッセージが表示されず、コマンドが終了します。

$ mkdir -p tmp1

more

 moreは、ページごとにファイルの内容を表示するコマンドです。1画面に収まり切らない長い文書をcatコマンドで表示すると、あっという間にスクロールしてしまい、文字を読むことができません。そのようなときには、moreコマンドを使用します。

$ more README.Debian
README.Debianというファイルの内容を1画面単位で表示する

 1画面分が表示されたところで「--続ける--(49%)」などと反転表示され、入力待ちの状態になります。その場合は、次のようなキーで操作できます。

キー 動作
[Space] 次のページを表示する
[b] 前のページを表示する
[Enter] 次の行を表示する
[q] moreコマンドを終了する

 あるコマンドの実行結果の画面表示をmoreコマンドに渡して、1画面単位で表示することもできます。この仕組みを「パイプ」(またはパイプライン)と呼びます。パイプを表す記号の「|」もパイプと呼ばれます。

$ cat README.Debian | more
catの実行結果をmoreコマンドに渡す

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 第2回 これだけは知っておきたい! 必須コマンド20(後編)
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  覚えておきたいコマンド集・その2
  Page 2
 覚えておきたいコマンド集・その3

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