Linux Tips

ファイルやディレクトリのパーミッションを変更するには

北浦訓行
2001/5/10

 ファイルやディレクトリのパーミッションを変更するには、chmodコマンドを使用する。chmodの書式は以下のとおりだ。

$ chmod パーミッション ファイル名

 パーミッションは、シンボル(o+wなどの記号)で指定する方法と、数値(600)で指定する方法がある。

 まず、シンボルで指定する方法を説明する。シンボルを細かく分解すると、

<ユーザー><演算子><アクセス権>

となる。それぞれに指定できる主な記号は以下のとおりだ。

 
ユーザー
  u 所有者(user)
  g グループ(group)
  o そのほかのユーザー(other)
  a 全ユーザー(all)
 
演算子
  + アクセス権を加える
  - アクセス権を削除する
  = アクセス権を指定する
 
アクセス権
  r 読み出し
  w 書き込み
  x 実行(またはディレクトリに対するアクセス)

 これらを組み合わせて指定する。例えば、fileという名前のファイルに対して、グループに書き込みのアクセス権を加えるには、以下のように実行する。

$ chmod g+w file

 <ユーザー>や<アクセス権>は、1度に複数を指定することもできる。例えば、fileという名前のファイルに対して、グループとそのほかのユーザーに読み出しと書き込みのアクセス権を与えるには、以下のように実行する。

$ chmod go+rw

 パーミッションを数値で指定する場合、8進数で指定する。具体的には、以下のようになる。

  0 アクセス権なし(---)
  1 実行(--x)
  2 書き込み(-w-)
  3 書き込みおよび実行(-wx)
  4 読み出し(r--)
  5 読み出しおよび実行(r-x)
  6 読み出しおよび書き込み(rw-)
  7 すべてにアクセス権あり(rwx)
  数値によるパーミッションの指定

 この数値を、ファイルの所有者、グループ、そのほかのユーザーに対して指定する。例えば、fileという名前のファイルに対して、所有者に読み出しおよび書き込みのアクセス権を、グループに読み出しのアクセス権を与える(rw-r-----)ときは、640を指定する。

$ chmod 640 file
$ ls -l file
-rw-r-----    1 user     project         1 Apr 23 01:39 file

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