Linux Tips

NTFSパーティションにアクセスするには

北浦訓行
2002/9/26

 カーネル2.4では、Windows NT/XPのNTFSをサポートしている(ただし、リードオンリー)。しかし、Red Hat Linux 7.3などではNTFSサポート機能がデフォルトではオフになっている(Vine Linux 2.5およびTurbolinux 8 Workstationはデフォルトでアクセス可能)。そこで、Red Hat Linux 7.3を例に、NTFSパーティションにアクセスするための設定(カーネルの再構築)を行う。

 最初に、rootでログインしてカーネルのソースがあるディレクトリに移動する。

# cd /usr/src/linux-2.4

 次に、Makefileを編集する。念のためMakefileのバックアップを作成してから、テキストエディタでMakefileを開いて以下を変更する。

# export INSTALL_PATH=/boot
export INSTALL_PATH=/boot

EXTRAVERSION = -5custom
EXTRAVERSION = -5ntfs ←NTFS用の変更を加えたカーネルであることが分かるようにする

 続いて、設定の初期化とカーネルに組み込むコンポーネントの指定を行う。

# make mrproper ←設定を初期化
# cp configs/kernel-2.4.18-i686.config .config.old ←設定ファイルをバックアップ

 デフォルトの設定ファイルは/usr/src/linux-2.4/configsにあるのだが、PCによって内容が異なっている。例えば、CeleronやPentium 4などの場合は、kernel-2.4.18-i686.configを選択する。ログイン時に画面に表示されるカーネルなどのメッセージに、必要な情報が含まれているので参考にするといい。例えば筆者のPCでは、

Red Hat Linux release 7.3 (Valhalla)
Kernel 2.4.18-5 on an i686

と表示されるので、カーネルのバージョンは2.4.18-5で、CPUのタイプはi686だと分かる。

# make xconfig

を実行すると、カーネルの設定ウィンドウが表示される。

カーネル設定画面

 右上にある[File systems]ボタンをクリックすると新しいウィンドウが開くので、[NTFS file system support]の[m]を選択する。

[NTFS file system support]の[m]を選択する

 それが終わったら[Main Menu]ボタンをクリックしてメインメニューに戻り、[Save and Exit]ボタンをクリックしてからウィンドウを閉じる。

 カーネルの再構築作業を続ける。

# make dep ←includeファイルの依存性チェック
# make clean ←オブジェクトファイルの削除
# make bzImage ←カーネルの構築
# make modules ←モジュールの構築
# make modules_install ←構築したモジュールのインストール
# make install ←カーネルなどをインストール

 以上で、カーネルの再構築作業は終了だ。

 ちなみに、make installを実行するとgrub.confも自動的に作成され、新しいカーネルと古いカーネルの両方で起動できるようになる。GRUBのメニューには、従来の[Kernel 2.4.18-5]のほかに[Kernel 2.4.18-5ntfs]が表示されるはずだ。そこで、[Kernel 2.4.18-5ntfs]を選択して[Enter]キーを押す。

 新しいカーネルで再起動したら、以下のコマンドでNTFSパーティションをマウントしてみよう。

# mkdir /mnt/ntfs ←マウントポイントを作成
# mount -t ntfs /dev/hda1 /mnt/ntfs ←NTFSのパーティションをマウント
NTFS driver v1.1.22 [Flags: R/O MODULE]
NTFS: Warning! NTFS volume version is Win2k+: Mounting read-only
# ls /mnt/ntfs ←アクセスできた
AUTOEXEC.BAT  Program Files   bootfont.bin  pagefile.sys
RECYCLER      debug.log       CONFIG.SYS    System Volume Information
(省略)

注意:カーネル再構築の際、設定が不適切であったりするとシステムが起動しなくなる恐れがあるため、作業は細心の注意を持って行う必要がある。また、万一システムが起動しなくなったときのために、起動ディスクを用意しておくことをおすすめする。作成していない場合は、「ブートディスクを作成するには」を参照。

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