Linux Tips

Fedora Core 3でvsftpdを立ち上げるには

北浦訓行
2005/2/3

 Fedora Coreが採用しているFTPサーバはvsftpdである(Fedora Core 2まではvsftpd 1.2、Fedora Core 3ではvsftpd 2.0)。Fedora Core 3でvsftpdを立ち上げる方法を説明する。なお、ここではLAN内での使用を前提としている。外部に公開する際は、別途セキュリティ対策も必要である。

 最初に以下のコマンドを実行して、vsftpdがインストールされているかどうかを確認する。

$ rpm -qa | grep vsftpd

 インストールされていなければyumコマンドでインストールする。インストール済みの場合は、以下のコマンドを実行して最新版のパッケージにアップデートしておく。

# yum update

 vsftpdの設定は、/etc/vsftpd/vsftpd.confで行う。念のためバックアップした後、以下の行を修正する。

anonymous_enable=YES
   ↓
anonymous_enable=NO ←anonymous FTPを禁止

#ascii_upload_enable=YES
#ascii_download_enable=YES
   ↓
ascii_upload_enable=YES ←ASCIIモードでのアップロードを許可
ascii_download_enable=YES ←ASCIIモードでのダウンロードを許可

#chroot_list_enable=YES
   ↓
chroot_list_enable=YES ←ホームディレクトリより上層への移動を禁止

#chroot_list_file=/etc/vsftpd.chroot_list
   ↓
chroot_list_file=/etc/vsftpd.chroot_list ←ホームディレクトリより上層への移動を禁止するユーザーを指定ファイル

xferlog_std_format=YES
   ↓
xferlog_std_format=NO ←詳細なログを記録する

#xferlog_file=/var/log/vsftpd.log
   ↓
xferlog_file=/var/log/vsftpd.log ←ログファイルの指定

 また、ファイルの最後に以下の行を追加する。

use_localtime=YES ←ファイルのタイムスタンプを日本時間にする

 次に、ホームディレクトリより上層への移動を禁止するユーザーを指定する。例えば、ユーザー「foo」をホームディレクトリより上層へ移動できないようにするには、

# echo foo >> /etc/vsftpd.chroot_list

とする。

 一連の作業が終わったら、vsftpdを起動する。

# service vsftpd start

 Linux再起動時に、自動的にvsftpdを実行するには、以下のコマンドを実行しておく。

# chkconfig vsftpd on

 Fedora Coreの場合、セキュリティレベルを見直す必要がある。GNOMEメニューの[システム設定]−[セキュリティレベル]で、[信頼できるサービス]の[FTP]を選択する。

[セキュリティレベルの設定]ダイアログボックス

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