Linux Tips

独自に作成したmanページを表示するには

北浦訓行
2006/1/26

 独自のmanページを作成するにはで説明したとおり、manページは、制御コマンドを埋め込んだテキストファイルである。そうしたファイルを作成して独自のmanページ用ディレクトリに格納し、その場所をmanコマンドで指定すれば、独自に作成したmanページを表示させることができる。

 Fedora Core 4の場合、日本語manページはセクションごとにサブディレクトリ(man1〜man9)に分けて配置されている。

$ ls /usr/share/man/ja/
man1  man2  man3  man4  man5  man6  man7  man8  man9

 作成した独自のmanページをmanコマンドで表示するには、-Mオプションでmanページを保存しているディレクトリを指定する必要がある。その際、/usr/share/man/jaディレクトリと同様のサブディレクトリを作成しておかなければならない。例えば、ホームディレクトリ下のmanディレクトリにman1、man2、……というサブディレクトリを作成する。

 ここでは、独自のmanページ(man-test.l)を~/man/manl(lはローカルの意)に置くことにする。man-test.lの内容は以下のとおりだ。

$ cat ~/man/manl/man-test.l
.\" コメント行。この行は出力されません。
.TH MAN-TEST 1
.SH 名称
man-test \- manページの作成テスト用ファイル
.SH 概要
.B man-test
[ ファイル名 ]
.br
.B test-man
[ ファイル名 ]
.SH 解説
.I man-test
はmanページを作成するためのテスト用ファイルです。
.br
.SH 注意
特にありません。

 このmanページを表示するには、前述したように-Mオプションでディレクトリを指定する。

$ man -M ~/man man-test
MAN-TEST(1)                                                MAN-TEST(1)

名称
       man-test - manページの作成テスト用ファイル

概要
       man-test [ ファイル名 ]
       test-man [ ファイル名 ]

解説
       man-test はmanページを作成するためのテスト用ファイルです。

注意
       特にありません。

                                                           MAN-TEST(1)
(END)

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