Linux Tips

Linuxに接続したスキャナをWindowsから使うには(TWAINブリッジ編)

北浦訓行
2006/10/19

 スキャナをネットワークで共有するにはで、ネットワーク経由でスキャナを接続する方法を説明した。ここではSANEとTWAINをブリッジするためのソフトウェア(SaneTwain)を利用して、Linuxマシンに接続したスキャナをWindowsから利用する方法を紹介する。TWAINをサポートしたソフトウェアであれば、スキャンの操作を行うだけで自動的にSaneTwainが起動し、スキャンした画像を読み込むことができる。

 SaneTwainは、http://sanetwain.ozuzo.net/からダウンロードできる。原稿執筆時点での最新版は、バージョン1.27だ。今回はsetup127.exeというWindowsインストーラ付きのファイルを使ってWindows XPにインストールした。

 SaneTwain単体でもスキャンを行うことができるが、ここではTWAINをサポートしたペイントソフト(Paint Shop Pro 8)からスキャンしてみる。Paint Shop ProでTWAINによるスキャンを行う場合、ツールバーの[TWAINから取り込み]ボタンをクリックする。すると、TWAINをサポートしたスキャン用のソフトウェア(ここではSaneTwain)が起動する。

 初めてSaneTwainを起動すると、設定用のダイアログボックスが表示されるので、[Hostname]ボックスにスキャナが接続されているPCのIPアドレスもしくはホスト名を入力する。そして[Username]ボックスにLinuxのユーザー名を入力する。

[SaneTwain Settings]ダイアログボックス

 設定を終えると[SaneTwain]のウィンドウが表示されるので、ツールバーの[Acquire preview]ボタン(左から2番目)をクリックする。サーバとクライアントの設定が正しくできていれば、スキャナが動き出してプレビューの画像が表示される。

プレビューの画像が表示されたSaneTwainのウィンドウ

 スキャンする範囲を指定したら、取り込む際の解像度を選択して、ツールバーの[Scan Image]ボタンをクリックする。スキャンが完了すると、自動的にペイントソフトに画像が表示される。

スキャン直後のペイントソフトとSaneTwain

 TWAINセッションを終了すると(Paint Shop Proの場合は[ファイル]メニューの[TWAINセッションの終了]を選択)、SaneTwainが終了してペイントソフトの編集モードに戻る。

Linux Tips Index



 Linux Squareフォーラム Linux Tipsカテゴリ別インデックス
インストール/RPM ブート/ブートローダ
ファイル操作 環境設定
ユーザー管理 コンソール/ターミナル
X Window System セキュリティ
トラブルシューティング 他OS関係
ネットワーク ハードウェア
Webサーバ Samba
GNOME KDE
OpenOffice.org エミュレータ
ソフトウェア そのほか/FAQ
全Tips公開順インデックス Linux Tips月間ランキング
Linux Squareフォーラム全記事インデックス

MONOist組み込み開発フォーラムの中から、Linux関連記事を紹介します


Linux & OSS フォーラム 新着記事
@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)

注目のテーマ

Linux & OSS 記事ランキング

本日 月間