Linux Tips

Windows VistaとLinuxを共存させるには(Windows Vista編)

北浦訓行
2007/3/14

 Windows Vista(以下Vista)には、Windows XPと異なる新しいブートプログラムが採用されている。そのため「Windows XPとLinuxを共存させるには(LILO編)」および「Windows XPとLinuxを共存させるには(GRUB編)」で紹介した方法は使えない。今回は、Vistaのブートプログラムを使用してVistaとLinuxのデュアルブート環境を作成する方法を紹介する。

 ここでは、VistaがインストールされたPCのHDD上に空き領域を作成して、Fedora Core 6(以下FC6)をインストールする。その際、GRUBをインストールする場所に注意する必要がある。GRUBをMBRにインストールすると、Vistaのブートローダが使用できなくなる。そのため、GRUBのインストール画面で[高度なブートローダオプションの設定]にチェックマークを付けなければならない。

FC6のGRUBインストールの画面

 [次]ボタンをクリックして、ブートローダのインストール場所を[ブートパーティションの最初のセクタ]に指定する。

ブートローダのインストール場所の指定。ここでは、/dev/sda2にインストールしている

 あとは、通常の手順でインストールを進める。

 インストールが完了したら、FC6のレスキューCD(「Fedora CoreのレスキューCDを使うには」参照)またはKNOPPIXなどのCDブータブルなLinuxを起動して、GRUBをインストールしたパーティション(ここでは、/dev/sda2)のブートイメージを作成する。

# dd if=/dev/sda2 of=fc6.img bs=512 count=1

 作成したイメージ(fc6.img)をフロッピーディスクやUSBメモリなどにコピーしたら、Vistaを起動してCドライブにコピーする。

 次に、Vistaのコマンドプロンプトを管理者モードで起動する。[スタート]ボタンをクリックして、[すべてのプログラム]−[アクセサリ]の[コマンドプロンプト]を右クリックする。ショートカットメニューが表示されるので、[管理者として実行]を選択する。

 [ユーザーアカウント制御]ダイアログボックスが表示されたら、[続行]ボタンをクリックする。これで、管理者モードでコマンドプロンプトのウィンドウが開く。

 Windows XPの場合は「boot.ini」というファイルを編集するだけでよかったが、Vistaのブートプログラムを変更する場合は「bcdedit.ext」というプログラムを使用する必要がある。

 最初に「ntldr」というエントリをコピーして、FC6用のエントリを作成する。このとき、以下のように「エントリは {*****} に正常にコピーされました。」というメッセージが表示される。この{*****}の部分はGUIDという固有のIDとなっていて、以降の操作ではこのGUIDを使用することになる。

C:\Windows\system32>bcdedit /copy {ntldr} /d "Fedora Core 6"
エントリは {a897c754-c895-11db-8dc6-000c29393d0c} に正常にコピーされました。

 GUIDは、文字と数字の羅列なので入力が大変である。そこで、このメッセージをクリップボードにコピーする。[コマンドプロンプト]のウィンドウ上を右クリックして、メニューから[範囲指定]を選択する。そして、「{」から「}」までをドラッグして選択する。

 選択したら右クリック。これで、選択した文字がクリップボードにコピーされる。

 次に、パーティション情報を変更する。以下のコマンドを実行するのだが、「bcdedit /set 」まで入力したら、[コマンドプロンプト]のウィンドウ上を右クリックして、メニューから[貼り付け]を選択する。すると、先ほどコピーしたGUIDが入力されるので、続けて「 device partition=C:」と入力して[Enter]キーを押す。

C:\Windows\system32>bcdedit /set {a897c754-c895-11db-8dc6-000c29393d0c} device partition=C:

 続いて、以下のコマンドを実行してFC6のブートイメージのファイルを指定する。GUIDは上記と同様に張り付ける。

C:\Windows\system32>bcdedit /set {a897c754-c895-11db-8dc6-000c29393d0c} path \fc6.img

 最後に、以下のコマンドでFC6のエントリを一覧に追加する。

C:\Windows\system32>bcdedit /displayorder {a897c754-c895-11db-8dc6-000c29393d0c}
/addlast

 以上で、VistaのブートメニューにFC6のエントリが表示される。「bcdedit」コマンドをオプションなしで実行すれば確認できる。

C:\Windows\system32>bcdedit

Windows ブート マネージャ
--------------------------------
identifier              {bootmgr}
(省略)
Windows レガシ OS ローダー
--------------------------------
identifier              {a897c754-c895-11db-8dc6-000c29393d0c}
device                  partition=C:
path                    \fc6.img
description             Fedora Core 6

 システムを再起動すると、以下のようなブートメニューが表示される。

FC6のエントリが表示されたVistaのブートメニュー

 ちなみに、作成したエントリの順番を入れ替えたり、ブートメニューの表示時間を変更したりする場合は、「VistaBtootPRO」というツールを使うと簡単だ。

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