Linux Tips

Fedora 10で日本語LaTeXを使うには

北浦訓行
2008/12/24

 Fedora 10のリポジトリに用意されているTeX関連のパッケージは日本語化されていないため、日本語の文書を作成できない。ここでは、土村展之氏の「teTeX用日本語パッチ集」を利用して、Fedora 10に日本語LaTeXの環境を作成する方法を説明する。

 teTeX用日本語パッチ集は、teTeXに日本語パッチを当ててコンパイルする方式になっている。そのために、以下のコマンドを実行して、Fedora 10に開発ツールなどをインストールする。

# yum groupinstall '開発ツール'
# yum groupinstall 'X ソフトウェア開発'
# yum groupinstall '開発ライブラリ'

 次に、上記のURLにあるリンクから3つのファイルをダウンロードする。原稿執筆時に使用したファイルは以下のとおりだ。

  • ptetex3-20080616.tar.gz
  • tetex-src-3.0.tar.gz
  • tetex-texmf-3.0po.tar.gz

 ダウンロードしたら、適当な作業ディレクトリを作成してそこで作業を行う。展開するtarボールはptetex3-20YYMMDD.tar.gzだけでいい。残りの2つのファイルは、同じ作業ディレクトリに保存しておく。

$ ls
ptetex3-20080616.tar.gz tetex-src-3.0.tar.gz tetex-texmf-3.0po.tar.gz
$ tar zxf ptetex3-20080616.tar.gz
$ cd ptetex3-20080616

 次に、サンプルのオプション設定用ファイル(my_option.sample)から独自のオプションファイルを作成する。オプションファイルは名前を「my_option」として、作業ディレクトリまたはその親ディレクトリに置く必要がある。また、サンプルは文字コードがEUC-JPになっているため、Fedora 10ではUTF-8に変更する必要がある。それには、iconvコマンドまたはnkfコマンドを使用する。

・iconvコマンドの場合

$ iconv -f EUC-JP -t UTF8 < my_option.sample > my_option

・nkfコマンドの場合

$ nkf -w my_option.sample > my_option

 テキストエディタでmy_optionファイルを開いて修正する。今回は、以下の修正を行った。

### 日本語 pTeX 拡張あり(pdvips, pxdvi)
# JAPANESE=international

JAPANESE=international

### ptex/platex コマンドの入出力文字コードを指定(デフォルトはEUC)
### 'UTF8' は ptetex3 の独自拡張
# KANJI_CODE=EUC
# KANJI_CODE=SJIS
# KANJI_CODE=JIS
# KANJI_CODE=UTF8

KANJI_CODE=UTF8

### platex209 を使わない(ライセンスがクリアになる)
# PLATEX209=no

PLATEX209=no

### kanji <=> unicode 変換に iconv を使う
# conf_option --enable-kanji-iconv

conf_option --enable-kanji-iconv

 修正が完了したらテキストエディタを保存・終了して、コンパイルを行う。なお、makeの終わりの方でxdviによるテストが行われるため、以降の作業はX Window System上のターミナルエミュレータ(GNOME端末など)から実行した方がいい。

$ make

 makeコマンドの実行により、残りの2つのtarボールが展開されてパッチが当てられる。そして、コンパイル、テストなどが自動的に進行していく。もしWindows上のターミナルエミュレータから実行した場合は、テストでエラーになる。その場合は、あらためてX Window System上のターミナルエミュレータからmake testコマンドを実行すればいい。

 makeが完了したら、rootになってインストールする。

$ su
パスワード: ←rootのパスワードを入力
# make install
# exit

 日本語版のptetex3は/usr/local/teTeXにインストールされるので、以下のコマンドを実行する。

$ export PATH=/usr/local/teTeX/bin:$PATH

 また、~/.bashrcに、

export PATH=/usr/local/teTeX/bin:$PATH

という記述を追加しておくと、次回のログインからptetex3へのパスが通る。作成したTeXの文書は以下のコマンドでコンパイルする。

$ platex sample

 上記のコマンドでsample.dviが作成される。それを画面上でプレビューするには、pxdviコマンドを実行する。

$ pxdvi sample

画面1 xdvil
xdviによるプレビュー画面

 なお、xdviは[q]キーを押すことにより終了できる。

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