宮原徹的Linux生活
其の三 さらばPowerPoint!の日も近い?

宮原 徹
2000/12/16

 皆さん、こんにちは。み。です。年の瀬も近づいてきて寒い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか? 風邪などひかないよう、気を付けましょうね。

12月6日

 今日はNECさん主催の「ユーザ会」において、Linuxビジネスに関するパネルディスカッションが行われた。私もパネラーとして出席。

 聴きに来られている方が全体的に真面目そう(?)なのも、Linuxがビジネスになってきた証拠かなあと思いながら、つい熱く語ってしまう自分がいるのを発見。たくさんの人に、Linuxを使ってシステムを作ってほしいなあと思う。

 最終的な結論において、オープンソースはユーザーにとって大きな武器になり得るという話をした。これまではベンダ側に責任を持たせ過ぎていたし、使用しているソフトウェアがクローズドソースのために、最終的にきちんと責任の取れない、不便で使いにくいシステムができてしまうこともあったのではないだろうか?

 オープンソースになることにより、形式的な責任うんぬんではなく、きちんと問題点を追究し直す、使えるシステムをユーザーは要求していけるようになるだろう。しかし逆に、ユーザー側もベンダに任せっきりではなく、自分もきちんと勉強しないと責任を追及したよいシステムを作ることはできないだろう。私なんかは、そういう方が緊張感があって、いい業界、いい世の中になると思うんだけど、皆さんはどう思われるでしょうね。

 夜には日本Sambaユーザ会総会が行われた。1999年11月の設立だから、早いものでもう1年以上たっている。この間のオープンソースソフトウェアの盛り上がりはすごかったなあと、しみじみと感じながら、ビールを4缶も空けてしまう自分がいて「駄目じゃん」と思うのだった。しかし、なんでこの業界の人たちは集まって飲むのが好きなんだろう。

 ちなみに、昨年度は広報担当でしたが、今度は仕事が若干シフトして渉外をすることになりました。ユーザ会の活動を支えるために飛び回りたいと思いますので、よろしくお願いします。

12月11日

 今日は一日、Oracle OpenWorldでのセミナー資料をシコシコと作成する。こんなとき使うのはPowerPointだ。「もともとはマイクロソフトの製品じゃないし」などと訳の分からないことを呟きながら使うのもいつものことだ。

 そういえば、最近Linuxにもいろいろとオフィス製品が出てきているなあ、などとも思う。世の中ではワープロと表計算の使用頻度が高く、互換性だなんだといわれるのもこの2つだが、私の場合、使用頻度が高いのは圧倒的にプレゼンテーションツールだ。

 文章はエディタで書いてしまうので、ワープロの出番は皆無に近い。なので、最近出てきているLinux用オフィス製品にプレゼンテーションツールがちゃんと入っているのはとてもうれしい。これまで、Linuxをサーバとしてしか使ってこなかった私としても、デスクトップ用途に目を向ける必要があるようだ。

 やっぱり、コンピュータはOSで選ぶのではなくて、目的とその手段で選ばないといけないなあと思うのであった。

「宮原徹的Linux生活」

筆者紹介
宮原徹

株式会社アクアリウムコンピューター代表取締役社長/Project BLUE/日本Samba ユーザ会 広報。データベースの活用を中心としたLinuxによるビジネスソリューション構築のため、公私にわたり日々活動している。Linux Squareフォーラムのガイドとして、記事の執筆などを行う


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