ZABBIXで脱・人手頼りの統合監視
第2回 ZABBIXのインストール
ミラクル・リナックス株式会社
森山 将之
2009/9/29
この連載では、オープンソースの運用監視ソフトウェア「ZABBIX」ではどんなことができるのかを、実際の使い方とともに紹介していきます(編集部)
前回「あなたの運用管理が十分にうまくいかないワケ」 ではシステム監視の必要性とソフトウェアの選定を行いました。今回は、CentOS 5.3 の環境で、ZABBIX 1.6.5をソースコードからビルドしてインストールする方法を解説します。yumコマンドからインストールすることも可能ですが、今回はあえてソースコードからのインストールについて説明します。ここでは、RDBMSとしてMySQL を使用し、ZABBIXサーバおよびZABBIXエージェントのすべての機能を有効にしてインストールを行います。
インストール前の準備
ZABBIXサーバのインストールを行う前に、作業に必要となるアプリケーションをインストールする必要があります。まずその手順と設定を解説します。
■ MySQLのインストール
ZABBIXの監視記録を保管するMySQLサーバとMySQL用開発パッケージをインストールします。rootユーザーでログインして次のコマンドを実行します。
# export LANG=C
# yum install -y mysql-server mysql-devel
MySQLデータベースサーバの設定ファイルである/etc/my.cnfを以下のように修正します。
[mysqld]
datadir=/var/lib/mysql
socket=/var/lib/mysql/mysql.sock
user=mysql
# Default to using old password format for compatibility with mysql 3.x
# clients (those using the mysqlclient10 compatibility package).
old_passwords=1
default-character-set=utf8 ← この行を追加
skip-character-set-client-handshake ← この行を追加
[mysqld_safe]
log-error=/var/log/mysqld.log
pid-file=/var/run/mysqld/mysqld.pid
MySQLデータベースサーバを起動します。
MySQLデータベースにログインします。
■ ZABBIX用データベースの作成
ZABBIX用のデータベースを作成します。
mysql> create database zabbix;
接続ユーザー「zabbix」を作成し、パスワードを設定します。下記の場合、接続ユーザーzabbixは、zabbixデータベースに対してすべての権限を有するように設定しています。
mysql> grant all privileges on zabbix.* to zabbix@localhost identified by 'zabbixpassword';
mysql> flush privileges;
注: 上記の設定例で示しているパスワードは「zabbixpassword」となっていますが、適切なパスワードを設定して利用するようにしてください。これより後の入力例に出てくるzabbixpasswordも同様に、ここで設定したパスワードを入力します。
MySQLデータベースからログアウトします。
OS起動時に自動的にMySQLデータベースサーバが起動するように設定します。
■ ApacheとPHPのインストール
ZABBIXサーバのWebインターフェイスを利用できるようにするために、ApacheとPHPをインストールします。
# yum install -y httpd php php-gd php-bcmath php-mysql php-mbstring
■ 開発ツールのインストール
ソースコードをコンパイルしてビルドするために必要な、Cコンパイラなどの開発ツールをインストールします。yumのgroupinstallコマンドで「Development Tools」グループをインストールすると、必要な開発ツールを一括してインストールできます。
# yum groupinstall -y "Development Tools"
■ ZABBIXの機能を利用するために必要なパッケージのインストール
ZABBIXサーバが有している監視機能をすべて利用するためには、以下のソフトウェアやライブラリが必要です。
ライブラリ名
説明
fping
pingによる死活監視を利用する場合に必要なソフトウェア
iksemelライブラリ
Jabberによる障害通知を行うために必要なライブラリ
curlライブラリ
Web監視を行うために必要なライブラリ
LDAPライブラリ
LDAP監視を行うために必要なライブラリ
OpenIPMIライブラリ
IPMI監視を行うために必要なライブラリ
netsnmpライブラリまたはucdsnmpライブラリ
SNMP監視を行うために必要となるライブラリ
unixodbcライブラリまたはiodbcライブラリ
ODBCによるデータベース監視を行うために必要となるライブラリ
表1 ZABBIXの機能を利用するために必要なパッケージ
fpingとiksemelライブラリに関しては、日本のZABBIXコミュニティである「ZABBIX-JP」でパッケージが公開されています。そこで、ZABBIX-JPのリポジトリをyumコマンドで利用できるように設定ファイルをインストールします。
# rpm -Uvh http://www.zabbix.jp/rpms/rhel5/i386/zabbix-jp-release-5-1.noarch.rpm
次に、yumコマンドで必要なパッケージをインストールします。
# yum install -y fping iksemel iksemel-devel curl curl-devel openldap openldap-devel OpenIPMI OpenIPMI-devel net-snmp net-snmp-devel unixODBC unixODBC-devel
以上で、ZABBIXをビルドするための環境が整いました。
Index
ZABBIXで脱・人手頼りの統合監視
第2回 ZABBIXのインストール
Page 1
インストール前の準備
Page 2
ZABBIXサーバのビルドとインストール
データベースへの初期データのインポート
ユーザー追加と設定ファイルのインストール
Webインターフェイスのインストール
Page 3
Webインターフェイスのインストーラ実行
Page 4
ZABBIXエージェントのビルドとインストール
ZABBIXエージェントの設定方法
トラブルシュート
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