ゼロ円でできるデュアルブート
LinuxとWindowsを共存させる

中澤勇
2000/8/3

 最近では、1台のPCに複数のOSをインストールするのも珍しいことではなくなってきた。しかし、OSの共存にかんする基礎知識がないと、効果的な共存環境を構築することはできない。そこで、Windows 98とLinuxの最も基本的なデュアルブート環境を構築しながら、OSの共存に必要な基礎知識を紹介する。

 Windows 98とLinuxのデュアルブートで最もポピュラーなのがLILO(LInux LOader)を利用する方法である。他にも、loadlin.exeやWindows NT(Windows 2000)のOS Loader、各種のブートセレクタツールを使う方法などがある。これらはいずれもOSの起動方法にかんするもので、使いこなすにはOSのブートの仕組みを理解する必要がある。これから紹介するLILOおよびloadlin.exeを使う方法であれば、必ずしも理解する必要はないが、興味がある人はコラム「ブートストラップ」も参照してほしい。

 なお、本稿で解説するのはOSの共存に必要な設定方法のみである。OSのインストール方法自体は、マニュアルなどを参照していただきたい。では、解説を始めよう。

 

Index
ゼロ円でできるデュアルブート
LinuxとWindowsを共存させる
  1.パーティション構成の検討
OSの仕様を確認する
パーティション構成例
コラム:パーティションの概念
  2.WindowsとLinuxをインストールする
Windows 98の再インストール
redhat Linuxのインストール
そしてLILOの設定
  3.TurboLinuxの場合
データ用パーティションの作成
コラム:ブートストラップ
  4.loadlinによるLinuxのブート
loadinのメリットと導入
ブートするOSを選択できるようにする

Linux Square全記事インデックス


 Linux Squareフォーラム Windowsとの共存/連携関連記事
特集:ゼロ円でできるデュアルブート
LinuxとWindowsを共存させる

Windows 98とLinuxの最も基本的なデュアルブート環境を構築しながら、OSの共存に必要な基礎知識を紹介する
特集:続ゼロ円でできるデュアルブート
LinuxとWindows 2000を共存させる

今回はLinuxとWindows 2000の組み合わせに挑戦しよう。Windows 2000のOS LoaderにLinuxを登録する方法を紹介する
特集:ゼロ円でできるXサーバ
WindowsでLinuxをリモート操作(前編)

Windows用Xサーバは高価だ。しかしライセンスフリーのVNCなら低コストでリモート操作環境を構築できる。その方法を紹介しよう
特集:ゼロ円でできるXサーバ
WindowsでLinuxをリモート操作(後編)

今回は多ユーザー環境などに適応させるカスタマイズ方法や、inetd経由でVNCサーバを自動起動させる方法を紹介しよう
特集:真ゼロ円でできるXサーバ
Windows 2000で動かすXFree86[インストール編]

Windows上にGNU環境を作るCygwinを使って、Windows 2000でXFree86を動かしてみよう。これで完全なフリーのXサーバが手に入る
特集:真ゼロ円でできるXサーバ
Windows 2000で動かすXFree86[設定・運用編]
Cygwin/XFree86でLinuxサーバにアクセスしよう。sshによる接続や日本語入力、Win2kでWindow Makerを動かす方法まで
特集:真ゼロ円でできるXサーバ
Cygwin/XFree86最新事情と日本語化

多くのパッケージが標準setup.exeでインストールできるようになったCygwin。今回は日本語化を中心に環境構築方法を解説
特集:真ゼロ円でできるXサーバ
Cygwin/XFree86でKDE & GNOMEを使おう
Cygwin/XFree86の準備ができたので、Xサーバとして活用しよう。後半ではKDEとGNOMEを動かすための方法を解説
Linux Squareフォーラム全記事インデックス

MONOist組み込み開発フォーラムの中から、Linux関連記事を紹介します


Linux & OSS フォーラム 新着記事
@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)

注目のテーマ

Linux & OSS 記事ランキング

本日 月間