MeeGoインストールガイド
モバイル端末とともに進化するMeeGo〜実践編



ハンドセットやネットブック、タブレットなど幅広いモバイルデバイスをターゲットにしたLinuxディストリビューション「MeeGo」。その特徴と導入方法を2回に分けて説明します。(編集部)

K.I.マヘーシ
2010/7/27


 「モバイル端末とともに進化するMeeGo〜解説編」では、モバイル端末向けのLinuxディストリビューション「MeeGo」の特徴やアーキテクチャについて解説しました。続く実践編では、MeeGo 1.0をネットブックへインストールする手順と、インストールしたMeeGoの基本機能や使い方を説明していきます。オープンソースのMeeGoを実際に使って、リッチなユーザーインターフェイスを体験してみてください。

MeeGoのインストール手順

 ネットブックとUSBメモリを用意し、重要なデータがある場合はバックアップを取ってから操作を行いましょう。初めに、以下のリンクからMeeGoのネットブック向けのイメージをダウンロードします。

関連リンク:
MeeGoダウンロードページ

 MeeGo 1.0ではネットブック向けに2種類のイメージを用意しています。

  • MeeGo v1.0 for Netbooks(Google Chrome Browser)
  • MeeGo v1.0 for Netbooks(Chromium open-source Browser)

 ここでは「MeeGo v1.0 for Netbooks(Google Chrome Browser)」のイメージをダウンロードすることにしました。

 次に、ダウンロードしたイメージファイルを、空のUSBメモリに書き込みます。USBへの書き込み方法は以下の記事を参考にしてください。

関連記事:
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インストール手順

  1. MeeGoのイメージを書き込んだUSBをネットブックに挿し、電源ボタンを押して起動します。すると下記のような画面が出てきます。もしインストールしないでライブで起動したいならば[Boot MeeGo]を選択します。ここではインストールをしますので、[Installation Only]を選びます。

  2. 画面1 イメージファイルを保存したUSBからブートしたところ
  3. 次の画面で[Next]をクリックします。

  4. 次に、[What Language would you like to install?]とインストール作業時に使う言語を聞かれるので、[Japanese](日本語)を選択します。

  5. ハードディスクに書き込むためのパーティションを選択する画面が出るので、[選択したドライブ上のすべてのパーティションを削除してデフォルトのレイアウトを作成します]を選択します。その後、[次]を押すと、「ストレージ設定をディスクに書き込み中」というメッセージが出るので、[変更をディスクに書き込む]を選択します。

  6. 画面2 書き込み用パーティションの設定を行う

  7. 「ライブイメージをハードドライブに転送中」という画面が出てライブイメージが転送されます。

  8. ライブイメージの転送が終了したら、下記のように「おめでとうございます。インストールが完了しました」というメッセージが出ます。ここで[閉じる]をクリックします。そうすると再起動が始まりますので、USBメモリを外します。

  9. 注意:[閉じる]をクリックするまではUSBキーを外さないでください。外すとコンピュータがフリーズするため、再起動するには電源ボタンを押してください。

    画面3 インストール完了の画面

  10. 再起動したら、「ようこそ」画面が表示されます。[進む]ボタンをクリックしてください。

  11. 次に、システムで使用する[キーボード]を選択する画面が出るので、[日本語]を選択し、[進む]をクリックします。

  12. 使用する[タイムゾーン]の中で一番近い都市として[東京]を選択します。また、夏時間を設定する必要がありませんので、[システムクロックでUTCを使用]のチェックを外します。そして[進む]をクリックします。

  13. 画面4 タイムゾーンの設定

  14. [日付と時刻]を設定する画面が出るので、日付の選択と時刻の入力後、[進む]をクリックします。

  15. バックトレースの収集という画面が出て「アプリケーションのクラッシュレポートを自動的にMeeGoレポートデータベースに提出しますか?」と聞かれるので、[いいえ]を選択し、[進む]をクリックします。

  16. 最後に[ユーザーの作成]の画面が表示されます。一般作業用のユーザーを作成するには[ユーザー名]と[パスワード]を入力し、[完了]をクリックします。これでMeeGo 1.0のインストールは完了です。
    注意:rootパスワードは、以下の画面に入力されたパスワードと同じものが設定されます。
画面5 ユーザーの作成画面

 筆者の場合、USBメモリを挿して起動してからインストールが完了するまでに、10分弱の時間しかかかりませんでした。画面や指示が分かりやすくなっていますので、簡単にインストールが行えると思います。

MyZoneパネルの使い方

 MeeGo 1.0を起動した際に、最初に表示されるのが「MyZoneパネル」です。個人個人のコンピュータの使用状況に応じてカスタマイズされる画面で、必要なアプリケーションへ素早くアクセスできる環境を提供します。MyZoneパネルは主に3つのセクションで構成されています。

画面6 MyZoneパネル

1. 予定とタスク

 MyZoneパネルの左上に表示されます。今後の予定やタスクを一目で確認できます。

2. お気に入りアプリケーション

 左下に自分のお気に入りのアプリケーションを表示します。後から、お気に入りのアプリケーションのショートカットの追加や削除も自由に行えます。

3. 最近の使用状況

 MyZoneパネルの右側に、最近のコンピュータの使用状況が表示されます。例えば、観覧したWebサイト、開いたファイル、見た写真、TwitterなどのSNSからのツイートがまとめて表示されます。最近使ったもので、また使いたい場合はそのアイテムをクリックしただけで、使えるようになります。

4. ツールバー

 画面の一番上に表示されるのがツールバーです。Windowsキーで表示・非表示の切り替えが可能です。マウスポインタを画面の一番上に持っていっても表示されます。

ツールバーのセクション

 ツールバーは、大きく分けて2つのセクションで構成されています。

画面7 ツールバー

1. ツールバーパネル

 左側のセクションからは、最も頻繁に使われているアプリケーションへアクセスできます。インターネットブラウザ、メディアプレーヤー、メッセンジャー、接続されているデバイスなどです。

2. システム情報パネル

 システム情報のセクションにはBluetooth接続、ネットワーク接続、日付や時刻、バッテリー状態などの情報が含まれています。システム情報の確認や管理はこのセクションで行えます。

 ツールバーの各アイコンの説明は下記のとおりです。

3. MyZone

 コンピュータの最近の使用状況を確認し、それらに素早くアクセスできます。

4. ゾーン

 現在使用中のアプリケーションの管理や切り替えを行えます。

5. アプリケーション

 すべてのアプリケーションへの簡単なアクセスを可能にしています。

6. ステータス

 現在のステータスをTwitterなどに投稿できます。

7. ピープル

 すべてのコンタクト先が表示され、連絡可能な友達を表示させてくれます。

8. インターネット

 最近観覧したページ、お気に入りページへのインターネットのアクセスを提供します。

9. メディア

 音楽再生やビデオの閲覧ができます。

10. デバイス

 フォルダへのアクセス、すべての設定の変更、接続されているデバイスの管理が行えます。

11. bluetooth

 bluetoothデバイスの追加が行えます。

12. ネットワーク

 有線や無線ネットワークの設定を行えます。

13. Time and Date

 日付や時刻の設定を行えます。

14. バッテリー

 バッテリー残量状態を表示します。

 
1/2

Index
MeeGoインストールガイド
 モバイル端末とともに進化するMeeGo〜実践編
Page 1
 MeeGoのインストール手順
 MyZoneパネルの使い方
  Page 2
 アプリケーションパネルの使い方
 ソフトウェアのインストール
 ソフトウェアのアップデート
 ソフトウェアの削除
 日本語の入力・漢字変換の設定
 ネットワーク接続
 Webブラウジング
 MeeGoのシャットダウン


Linux Square全記事インデックス


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