ゼロ円でできるブロードバンド・ルータ
1FD Linuxで古いPCをルータにする

北浦訓行
2000/12/8

floppyfwとは

 floppyfw(floppy firewallの略でしょう)は、Linuxで動作するファイアウォール機能付きのスタティック・ルータです。ここでいうファイアウォール機能とは、一般的なファイアウォールではなく、パケットフィルタリングによるものです。

 floppyfwの特徴は以下のとおりです。

  • 全システムが1枚のFDに収まるので、HDDが必要ない
  • 386SX以上のCPU、8MB以上のRAMで動作する
  • NAT(IPマスカレード)をサポート
  • DHCPクライアント(外部向け)とDHCPサーバ(内部向け)機能をサポート
  • ポートフォワード機能をサポート
  • klogd/syslogdによるログ保存機能をサポート
  • VPN機能をサポート

 floppyfwのシステムは、1.44MBのFDに収まります。FDにアクセスするのはブート時だけで、運用はRAMディスク上で行われます。起動時間も、HDDにインストールしたフルシステムのLinuxと同じくらいですし、シャットダウンは電源をオフにするだけです。

 2000年11月24日時点では、floppyfwの最新版は、kernel 2.2.17を採用した1.0.6です。これ以外に、kernel 2.4を搭載(それに伴いパケットフィルタがipchainsからiptablesに変更)した1.9.2や、Busybox(http://busybox.lineo.com/)を搭載し、kernelからNICのモジュールを取り除いた1.1.3などのバージョンもあります。ここでは、1.0.6を前提に説明します。

機材の準備

 特徴のところでも簡単に紹介しましたが、floppyfwは、旧世代のPCでも動作します。必要なのは、

  • 386SX以上のCPU
  • 8MB以上のRAM(12MB以上が好ましい)
  • VGAのビデオカード
  • 2枚のNIC

です。導入当初は、動作確認のために、キーボードとディスプレイも必要です。私の場合は、余っていた90MHzのPentiumと48MBのSIMM、Trio64のビデオカードで、PCを1台組み立てました。NICは、テスト用に買っていたエレコムとプラネックスコミュニケーションズの100Base-TXのもの(一応メーカー品ですが、どちらも1000円台で購入)を使いました。

 NICに関しては注意が必要です。少なくともLinuxディストリビューションのいずれかで動作確認済みのものを使用した方が無難です。また、どのコントローラを搭載しているかをあらかじめ確認してください。できれば、2枚のNICは、異なる種類のコントローラにした方が便利です(eth0とeth1の見分けがつきやすい)。

floppyfwのインストール

 インストールするFDは、あらかじめDOSまたはWindowsでフォーマットしておきます。floppyfwは以下のURL(http://www.zelow.no/floppyfw/download.html)からダウンロードできます。最新のイメージファイルは、floppyfw-current.imgというファイル名になっています。ダウンロードが終了したら、イメージファイルをFDに展開します。

●DOS/Windowsで行う場合

 DOS/Windowsで展開する場合、rawrite.exeを使用します。これは、Linuxのセットアップディスクなどを作成する際にも使用するプログラムですから、使った経験のある方も多いでしょう。rawrite.exeは、Linuxディストリビューションのサイトからダウンロードできます。redhat系のサイトでは、i386/dosutilsにあることが多いようです。

 ここでは、CドライブのFloppyfwというフォルダに、ダウンロードした.imgファイルとrawrite.exeを置いてあるという前提で説明します。Windowsでは、MS-DOSプロンプトを起動して、以下の手順を実行します。

C:\WINDOWS>CD \FLOPPYFW
C:\Floppyfw>RAWRITE
Enter disk image source file name: floppy~1.img
Enter target diskette drive: a
Please insert a formatted diskette into drive A: and press -ENTER- :

 しばらくFDへのアクセスが続きます。DOSのプロンプトが表示されたら、作成は終了です。rawrite.exeは純粋なDOSプログラムですから、8.3形式のファイル名しか扱えません。従って、.imgファイル名を指定する際も、「floppy~1.img」のように、8.3形式のファイル名を入力しなければなりません。

●Linuxで行う場合

 Linuxで展開する場合、ddコマンドを使用します。Linuxで作成する場合も、DOSまたはWindowsでフォーマットしたFDに対して作業を行います。ダウンロードした.imgファイルのあるディレクトリをカレントにして、以下の手順を実行します。

$ dd if=floppyfw-current.img of=/dev/fd0

作業が終了したら、FDDをマウントして、lsコマンドでFDの内容を確認してください。

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Index
ゼロ円でできるブロードバンド・ルータ
1FD Linuxで古いPCをルータにする
  floppyfwのススメ
floppyfwとは
  機材の準備
  floppyfwのインストール
 DOS/Windowsで行う場合
 Linuxで行う場合
  floppyfwの設定
 NIC
 DHCP
 CONFIG
 FIREWALL.INI
 ICQ
  動作確認

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