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マスター(プライマリ)とスレーブ(セカンダリ)の同期は 白井 出 (JPRS) |
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ネームサーバとしてどのソフトウェアを使用するかによって異なりますが、おおむね以下の3種類に大別されます。
- ゾーン更新通知(NOTIFY)とゾーン転送要求(AXFR,IXFR)を利用する
DNSプロトコルで規定されている(RFC 1035/1995/1996)方法で、BINDでは通常この手法を使用しています。
- ファイル転送をする
djbdnsではこれが主流です。BINDでネームサーバを運用していてもゾーンファイルが極めて巨大であるなど、ゾーン転送が難しい場合はこの手法を利用することがあります。
ファイルの転送方法としては、scp、ftpや、SANによるストレージ共有などが使用されます。
- PostgreSQL、 OracleなどのRDBを使用する
フリーの実装であればPowerDNSが、商用製品であればUltraDNSがこの手法を使用しています。BINDなど、ほかのネームサーバでも実装はあるようです。
これらのうち、ここではaの手法について説明します。
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| 図1 ゾーン更新通知(NOTIFY)とゾーン転送要求(AXFR,IXFR)を利用する仕組み |
おのおののサーバでは、持っているゾーンデータにシリアルナンバーが付いています。マスターネームサーバの持っているシリアルナンバーよりも小さい数ならばそれは古いデータということになります。
- マスターネームサーバは、データの更新が起こった場合や、ネームサーバを再起動した場合などに、変更通知(NOTIFY)をスレーブネームサーバへ向けて送信します。
- 変更通知(NOTIFY)を受け取ったスレーブネームサーバは、マスターネームサーバにシリアルナンバーを問い合わせ、自分の持っているシリアルナンバーが最新のものかどうかを調べ、もし古ければ、ゾーン転送要求(AXFR,IXFR)をマスターネームサーバへ送ります。
ここでAXFRとIXFRは、それぞれ、「全ゾーンデータ、差分ゾーンデータを要求します」という意味となっています。
- スレーブネームサーバからの要求を受け取ったマスターネームサーバは、要求(AXFR,IXFR)に応じて、全ゾーンデータ、あるいは差分ゾーンデータを送ります。
以上のような手順を踏んで最新ゾーンデータへの同期が行われます。また、スレーブネームサーバは、一定期間ごとにマスターネームサーバのシリアルナンバーとの比較を行いますので、変更通知(NOTIFY)を受け取らなくとも、2、 3の手順を踏んで更新が行われます。
なお、データが最新かどうかはシリアルナンバーによってのみ判断されています。このため、いわゆる「シリアル更新忘れ」というミスでスレーブネームサーバの同期がうまくいかないということがよくありますので、注意しましょう。
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