ケーブル&コネクタ図鑑

PS/2キーボード・コネクタ


デジタルアドバンテージ
2001/11/10

 PS/2キーボード・コネクタは、現在PCで標準的に使われているキーボード用コネクタである。1987年に発表されたパーソナルコンピュータ「IBM PS/2」にこのコネクタが採用されたのが始まりで、名称の由来となっている。それまで、PC/ATおよびその互換機はATキーボード・コネクタを採用していたが、PS/2登場以後は次第にPS/2タイプに切り替わっていき、現在ではUSBに移行しつつある。

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PS/2キーボードのケーブル側コネクタ   PS/2キーボードのPC側コネクタ(下側)
コネクタの上側に、キーボードを表すアイコンが記されているのが見えるが、すべての製品にこうしたアイコンがあるわけではない。   2つの丸いコネクタのうち、下側がPS/2キーボード用、上側がPS/2マウス用だ。キーボードは青紫、マウスは緑と色分けされているほか、アイコンも併記されているのが見える。

 コネクタ形状は通称「ミニDIN」と呼ばれるもの。ピン数は6本だが、実際に信号線や電源ラインとして使われているのは、このうちの4本だけだ。PS/2マウスも、同じピン数のミニDINコネクタを採用しており、物理的にはPS/2マウスをPC側のPS/2キーボード・コネクタに、またはこの逆のパターンで装着できてしまう。実際、手探りでPCの背面パネルにあるこれらのコネクタを装着しようとすると間違えやすい。ただしPS/2コネクタは、マウスはマウス、キーボードはキーボードとそれぞれ専用になっているため、入れ替えるとまったく動作しない(ノートPCなどでは、1ポートでマウスとキーボードを兼用できるものもあるが)。こうした間違いやすい仕様のため、この2つのコネクタを区別できるよう、一般的にキーボードやマウスを表すアイコンがコネクタ付近に記してある(右上の写真)。比較的新しいPCなら、コネクタ自体の色でマウスとキーボードのコネクタを区別できる(詳細は「PCメンテナンス&リペア・ガイド:第2回 PC本体にアクセスしてハードウェア構成を調べる」を参照していただきたい)。

 一方、PS/2キーボード・コネクタとATキーボード・コネクタを比べると、コネクタ形状こそ違うものの、電気信号のレベルでは互換性がある。そのため、下の写真のような変換アダプタ/ケーブルを利用すれば、相互に接続可能だ。

PS/2とATそれぞれのキーボード・コネクタ用変換ケーブル
左はATキーボードをPS/2コネクタ搭載PCに接続するためのケーブル。右は逆にPS/2キーボードをATコネクタ搭載PCに接続するためのケーブル。

使用上の注意:通電中の着脱は厳禁

 PS/2キーボード利用時の注意の1つは、ホットプラグに対応していないので、通電中に着脱すると最悪PCが故障する場合があることだ。PCによっては故障しないよう電気回路のレベルで対策していることもあるが、それでもソフトウェアがPS/2キーボードのホットプラグを想定しておらず、OSレベルでも挙動がおかしくなることが多い。

PS/2キーボード・コネクタのピンの部分
真ん中にある黒く四角い突起がプラスチック製の誤挿入防止用キーだ。その周囲には6本の細い金属製ピンが見える。どちらも折ったり曲げたりしないよう取り扱いには注意したい。

 特に比較的新しいPCでは、一見電源が切れているようでも電源ケーブルがPCにつながっている限り、PS/2キーボードに通電されていることがある(キーボード操作でPCを起動するといった用途のため)。この状況でコネクタを着脱すると、やはり故障などトラブルが生じる可能性がある。PS/2キーボード・コネクタの着脱は、PCの電源が完全にオフになっていることを確認した後に行うよう心がけたい。

 コネクタ自体の扱い方も要注意だ。PS/2キーボード・コネクタの構造はそれほど頑丈ではない。斜めに力を加えて抜き差しするなど乱暴な扱いをすると、キーボード側のコネクタの真ん中にある誤挿入防止用キーが折れたり、信号/電源のピンが曲がって折れたりすることがあるので気をつけよう。記事の終わり


  関連記事(PC Insider内) 
PCメンテナンス&リペア・ガイド:第2回 PC本体にアクセスしてハードウェア構成を調べる
 
「ケーブル&コネクタ図鑑」

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