実験

新世代ブロードバンド・ルータの性能を検証する
――FTTH対応ブロードバンド・ルータの選択ポイント――

デジタルアドバンテージ 島田広道
2002/01/31

 2002年初頭のいま、ブロードバンド・インターネット接続の主役といえば、間違いなくADSLだろう。総務省によれば、2001年末の時点でADSLを含むxDSLの接続サービスの加入者は150万人を超えたという。通信速度についても、当初は1.5Mbits/sだったのが2001年秋から8Mbits/sのサービスが始まり、今後はこうした高速なタイプのADSLが主流になってくると思われる。

 このように好調のADSL接続サービスと同様に、注目を集めている接続サービスがある。光ファイバを利用したFTTH(Fiber To The Home)だ。ADSLが下り最大8Mbits/sまでなのに対し、FTTHでは上り/下りとも最大100Mbits/sという桁違いの速度を実現できるところが、大きなメリットである。また、ADSLのように電話局との距離やISDNとの干渉により、速度が変動するといったアナログ的難しさがFTTHにはなく、上りと下りとも同じ速度を実現する。こうしたメリットから、ADSLほど急速ではないが、少しずつ加入者も増加している。

 企業のネットワーク管理者の中には、FTTHとブロードバンド・ルータを組み合わせることで、オフィス内のLANをインターネットに超高速で接続しつつ、インターネット側に各種サーバを公開して運用する、といった計画を立てている人も多いだろう。ADSLより高い月額接続料金も、ビジネス・ユースなら捻出しやすいだろう。

 ここで問題になるのは、従来のブロードバンド・ルータを高速なADSLやFTTHで利用すると、従来のADSL並みに通信速度が下がってしまうことだ。ブロードバンド・ルータの「性能」がボトルネックとなって、8Mbits/sのADSLや100Mbits/sのFTTHの高速性をスポイルしてしまうためである。

 こうした背景からか、最近になってFTTH対応をうたう「高性能」のブロードバンド・ルータが登場し始めている。こうした製品の化粧箱には「スループット値**Mbps」といった数字が記されている。だが、そもそもブロードバンド・ルータの性能とは何なのだろうか? また、FTTH対応のブロードバンド・ルータとは、従来製品に比べてどれくらい性能が高いのだろうか?

テストに使用した高性能ブロードバンド・ルータ「BAR SW-4P Pro」

 本稿では、こうした疑問に応えるべく、高性能ブロードバンド・ルータをベンチマーク・テストにかけて、その実性能を測定してみた。テストしたのはコレガの「BAR SW-4P Pro」(右写真)という2001年11月末に出荷開始された高性能ブロードバンド・ルータと、従来製品2機種である。いまやインターネット接続に必須のブロードバンド・ルータの重要な選択ポイントである性能を確認してみよう。

  関連記事(PC Insider内) 
ネットワーク・デバイス教科書:第1回 広帯域インターネット接続を便利に使う「ブロードバンド・ルータ」
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  関連リンク 
BAR SW-4P Proの製品情報ページ
コレガ製BAR SW-4P Proの動作実績情報
ゼロ円でできるブロードバンド・ルータ 2
 1FD Linuxで作る高機能ルータ [インストール編]
ゼロ円でできるブロードバンド・ルータ 2
 1FD Linuxで作る高機能ルータ [設定・運用編]
Business & IT DataLinks キーワード:ブロードバンド
 
 
 

 INDEX
[実験]新世代ブロードバンド・ルータの性能を検証する
    1. ブロードバンド・ルータに「性能」があるワケ
    2. BAR SW-4P Proの中身と性能の関連性
    3. 新旧ルータの性能を比較する方法
    4. 従来製品より桁違いに速いが……
 
「PC Insiderの実験」

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