しかし、同日にインテルのWebサイトで公開されたデータシートによると、上記の2種とは別の種類のPentium 4プロセッサもリリースされるようだ。こちらは、省スペース・デスクトップPC(SFF:Small Form Factor PC)向けに、熱設計時消費電力(TDP)を45W以下に抑えたもの。データシートでは「intended for sub-45W TDP designs(45W以下のTDPデザイン向け:以下SFF版と略記)」と表記されている。SSF版では、1.60GHz、1.80GHz、2A GHzの3種が提供されることになっている。通常版で提供されている2.20GHzがないこと、おそらく通常版に対し価格プレミアムが設定されることを除けば、動作電圧や2次キャッシュ・サイズなどの仕様は変わらないはずだ。なお、このSFF版がリテールパッケージで流通するのか、価格プレミアがどれくらいか、といったことは現時点では公表されていない。
下の図はIntelのパトリック・ゲルシンガー(Patrick P. Gelsinger)副社長兼CTOが、2001年のISSCC(半導体関連の国際会議)で講演した際のプレゼンテーションに含まれていたものだ。単位面積(この図の場合は1平方cmあたり)の消費電力が、製造プロセスの微細化にともなってウナギのぼりになっていく傾向を示している。この傾向を放置しておくと、将来プロセッサの単位面積あたりの消費電力(すなわち発熱量)は、原子炉やロケット・ノズル並にまでなってしまうとしている。もちろん、このような温度になることは現実的ではないため、この図は何らかの方策が必要になるということを示しているわけだ。今回、0.13μmプロセス製造によるNorthwoodの単位面積あたりのトランジスタ数が、Willametteの2倍近い数字になり、消費電力もプロセッサあたりでは減少するものの、通常版だと単位面積あたりではかえって増大しており、この図を裏付ける結果となっている(とはいえ、この問題を解決する技術的な方法のメドがあるから、Intelもこのようなことを言っているのだろうが)。