IDE用フラット・ケーブル(IDEケーブル)には2種類ある。1つは昔からある40芯タイプで、もう1つは最近主流の80芯タイプだ。
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| 40芯(上)と80芯(下)のIDEケーブル |
| 電気信号の伝送などに使われる銅線の数が40本かそれとも80本か、という点が大きく異なる。コネクタの数や位置、ケーブル長は共通だ。
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「40芯」「80芯」というのは、ケーブルを通っている銅線の本数を表している。IDE規格の誕生当初から使われているのが40芯タイプで、高速化に対応すべく強化されたのが80芯タイプだ。「強化」とは、40芯タイプの各銅線(信号線)の間に「グラウンド(基準電位:0V)」の銅線を挿入することで信号線同士を分離し、ノイズ耐性を高めたり、信号線同士の相互干渉を低減させたりする、というものだ。銅線の本数は増えているが、コネクタ部分のピン数は従来と同じ20×2列=40ピン*1で、その形状も同じである。ケーブルの最大長も約46cmのままで変わっていない。
| *1 現在のIDEの規格では、コネクタの20番ピンは誤挿入防止用のキーとして欠けている(下の写真参照)ため、正確にいうなら39ピンである。 |
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IDEケーブルのコネクタ部分 |
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左が80芯タイプで右が40芯タイプだ。80芯の方の銅線が細くなっていることが分かる。コネクタの形状は、この写真では80芯タイプの方のコネクタは20番ピンが欠けていて、40芯タイプの方は穴が空いたままという違いがあるが、それ以外は同じだ。40芯タイプだからといって必ず20番ピンの穴が空いているとは限らず、欠けているケーブルもある。80芯タイプの方は必ず20番ピンが欠けている。
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40芯タイプにおける20番ピンの有無に注意
上の写真で触れているように、40芯タイプのIDEケーブルではコネクタの20番ピンが欠けているものと、穴が空いているものの2種類がある。現在のIDE規格では、20番ピンは欠けているほうが正しいのだが、なぜか40芯ケーブルは20番ピンの穴が空いたものを多く見かける。この20番ピンの有無によって困るのが、古めのPCやIDEデバイスにおいてIDEコネクタに20番ピンが残っている場合だ。これだと、20番ピンが欠けているケーブルは物理的に装着できない。20番ピンの穴が空いているケーブルに交換するしか対処方法はない。
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高速なデータ伝送に対応する80芯タイプが主流
2種類のIDEケーブルの重要な違いは、80芯タイプがUltra ATA/66〜Ultra ATA/133といった高速なIDEインターフェイスの規格で必須という点だ。これらは転送レートが66M〜133Mbytes/sと高いため、より電気的特性に優れた80芯タイプでないとデータ転送が正常に行えない。一方、40芯タイプはUltra ATA/33までしか使えない。
80芯タイプのIDEケーブルには、40芯タイプと自動的に区別できるように、コネクタの内部で特殊な配線がなされている。Ultra ATA/66以上のIDE規格に対応したホスト・コントローラ(マザーボード側のIDEコントローラ・チップ)なら、接続されているケーブルが80芯か40芯かを知ることができる。もし、ドライブとホスト・コントローラの両方ともUltra ATA/66以上のIDE規格に対応していて、40芯タイプで両者が接続された場合は、自動的にUltra ATA/33以下のモード、すなわち最大転送レート33Mbytes/s以下でデータ転送を行うように設計されている(通常、ユーザーが何もしなくても、この速度低下は自動的に行われる)。
80芯タイプは、Ultra ATA/33以下に対応した機器でも利用できる。電気的特性は40芯タイプより優れており、より安定した電気信号の伝送が可能なので、こうした低速な機器でも80芯タイプで接続するほうが好ましい。これから新規にIDEケーブルを購入するなら、80芯タイプだけにしておいたほうが無難だ。価格は若干40芯タイプより高いが、その差は数百円程度で済む。
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