DOSの緊急ブート・フロッピーを作成する(DR-DOS編)デジタルアドバンテージ |
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最近は少なくなってきたが、何らかの事情でDOSのブート・フロッピーが必要な場合がある。例えば、PCのトラブルシューティングをしたり、BIOSのアップデートを行ったり、CD-ROMブートができないマシンにWindowsなどのOSをインストールしたり、といった場合だ。そこで本稿では、非商業利用に限って無償で提供されているDR-DOSを利用して、DOSの緊急ブート・フロッピーを作成する方法を紹介する。なお、Windows 98SE/Meのライセンスが正式に利用できる環境なら、「PC Hints:DOSの緊急ブート・フロッピーを作成する(Windows 98SE/Me編)」も参考になるだろう。
まずはDR-DOSを入手する必要がある。これは「PC Hints:DOSシステムを入手する方法」を参考にして、DR-DOS 7.x Lite版のフロッピーディスク3枚を作成すればよい。DOSブート・フロッピーとして使うのは1枚目で、これに対して不要なファイルは削除し、また必要なファイルを追加していく。必要なファイルのリストは下表のとおりだ。追加するファイルは、すべてブート・フロッピーのルート・ディレクトリに保存する。
| 必要なファイル | コピー元 | 備考 |
| AUTOEXEC.BAT | (新規作成) | DOSの起動時に自動実行されるバッチ・ファイル。DOS起動時に必ず実行するプログラムのコマンドラインを記述する |
| COMMAND.COM | 1枚目 | コマンド・インタプリタ。DOSのCUIをつかさどるシェル相当のプログラムで、ブート・フロッピーには必須 |
| CONFIG.SYS | (新規作成) | デバイス・ドライバの組み込みなどを指示するためのテキスト・ファイル |
| COUNTRY.SYS | 1枚目 | 国別情報ファイル |
| DPMS.EXE | 3枚目 | DMPI対応のメモリ・マネージャ。コンベンショナル・メモリの消費を抑えるのに役立つ。3枚目のフロッピーから抜き出すには、PNUNPACK.EXEで展開する必要がある |
| EMM386.EXE | 3枚目 | EMSなどのメモリ・マネージャ。コンベンショナル・メモリの消費を抑えるのに役立つ |
| FDISK.COM | 1枚目 | ハードディスクのパーティション設定ツール。OSのインストール時などに役立つ |
| FORMAT.COM | 1枚目 | ハードディスクなどのフォーマット・ツール。OSのインストール時などに役立つ |
| IBMBIO.COM | 1枚目 | DOS本体のシステム・ファイル(不可視属性)。ブート・フロッピーには必須 |
| IBMDOS.COM | 1枚目 | DOS本体のシステム・ファイル(不可視属性)。ブート・フロッピーには必須 |
| NWCACHE.EXE | 2枚目 | ディスク・キャッシュの常駐プログラム。OSのインストールを高速化するのに役立つ |
| NWCACHE.OV1 | 2枚目 | NWCACHE.EXEのパーツの一部 |
| NWCACHE.OV2 | 2枚目 | NWCACHE.EXEのパーツの一部 |
| NWCDEX.EXE | 3枚目 | CD-ROMのファイルシステムをサポートする常駐プログラム。CD-ROMドライブをアクセスするのに必須 |
| (*.SYS) | ドライブ・ベンダのWebサイトなど | CD-ROMドライブ用DOSドライバ。CD-ROMドライブをアクセスするのに必須 |
| 必要なDR-DOSファイル一覧 | ||
| 「コピー元」欄にある「1〜3枚目」は、DR-DOS 7.x Lite版のフロッピーディスク3枚を表している。この表にないファイルは不要なので、1枚目のフロッピーディスクから削除して構わない。また最下行の(*.SYS)はCD-ROMドライブ用DOSドライバを意味する。 | ||
上記ファイルのうち「DPMS.EXE」だけは、圧縮されて「DPMS.EX_」というファイル名で3枚目に保存されているので、1枚目のフロッピーにある「PNUNPACK.EXE」を使って展開する必要がある。具体的にはDOSプロンプトなどから、
|
と実行すると、そのときのカレント・ディレクトリにDPMS.EXEが展開される。これを1枚目のフロッピーに保存する。
残るのは、AUTOEXEC.BATとCONFIG.SYSという2つのテキスト・ファイルだ。これらは以下のリストの内容から、メモ帳など適当なテキスト・エディタで作成し、ブート・フロッピーにコピーすればよい。
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| DOSの緊急ブート・フロッピー用のCONFIG.SYS | |||||||||||||||
| 必要最低限のドライバしか組み込まないため、シンプルな構成になっている。 |
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DR-DOSには、CD-ROMにアクセスするためのDOSドライバが付属しない。CD-ROMへのアクセスが必要なら、「PC Hints:CD-ROMドライブにアクセスできるDOSブート・フロッピーを作成する方法」を参考に、ターゲットのPCに合わせてDOSドライバを入手し、上記のようにCONFIG.SYSを書き換えて組み込む必要がある。
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| DOSの緊急ブート・フロッピー用のAUTOEXEC.BAT | ||||||
| DOS起動時に自動実行したいプログラムがある場合は、AUTOEXEC.BATに記述しておく。このAUTOEXEC.BATのダウンロードはこちら(autoexec_bat.txt)。 | ||||||
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以上で、DR-DOSの緊急ブート・フロッピーは完成だ。ターゲットのPCで実際にDR-DOSをブートできるかテストしてみよう。不具合がなければ、「PC Hints:ブート用フロッピーディスクをバックアップするには」を参考にして、バックアップを取っておくとよいだろう。
なお、DR-DOSには日本語表示と日本語キーボードのサポートはない。そのため、日本語表示を必須とするセットアップ・プログラムなどは実行できない。その場合は、日本語表示の可能なDOS(MS-DOS/VやPC-DOS/V、Windows 98/Me内蔵DOSなど)を代替として使うことになる。![]()
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| 「PC Hints」 |
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