岡田 大助
@IT編集部
2007年9月11日

■1分 - RFIDハンディリーダにも使われるBluetooth

 Bluetoothは、周波数帯域2.4GHzを使い、最大通信距離が半径100メートルの近距離無線技術です。2.4GHzはISMバンドとして無線免許不要で利用できます。

 1994年にEricssonが開発を始め、1998年から業界団体Bluetooth SIGが規格化を進めています。バージョン1.0のデータ転送速度は721kbpsでしたが、バージョン2.0以降、2Mbpsや3Mbpsへの拡張が予定されています。変調方式にはGFSK(Gaussian Frequency-Shift Keying)が採用されています。

 また、1台のマスターに対して、最大7台のスレーブを接続し、マスターを介して通信するピコネット接続と、複数のピコネットがつながるスカッタネット接続ができます。さらに、将来的にはUWBと互換性を持つ予定です。

 プロファイルと呼ばれる用途ごとのプロトコルがあり、同じプロファイルを持つ機器同士が接続可能になります。プロファイルを使うことで多種多様なBluetooth対応機器が開発できるといったメリットがある半面、プロトコルの乱立や接続できない機器が生じるといったデメリットも指摘されています。

 RFIDシステムとの組み合わせでは、検品作業などで使うハンディ端末とPCとの接続や、非接触ICカードリーダと連動する小型プリンタの接続などに使われています。


Index
5分で絶対に分かる近距離無線技術
  ユビキタス社会のネットワークを担う近距離無線技術
RFIDハンディリーダにも使われるBluetooth
  米軍出身のUWBは市場でデファクト競争に
  センサーネットに活路を見出したZigBee
  異なる非接触ICカード技術を結ぶNFC
  ETCに使われるDSRC、研究が始まった可視光通信

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