
第2回 ディレクトリ非表示の意味をもう一度見つめ直す
辻 伸弘
NTTデータ先端技術株式会社
2007/8/22
ファイル名が知られるということの意味
無料で配布されているようなCGIなどのREADMEファイルには「データやパスワードなどの機密情報を格納するファイル名は変更するように」と書かれていることがある。これは、直接そのファイル名をリクエストされてしまった場合に外部から閲覧される恐れがあるからだ(これが原因で情報が漏えいした事例も過去に存在する)。
重要な情報が格納されているファイルに対して、安易な名前を付けないという対策も大事かつ必要であるが、それを行っていてもディレクトリの中身が丸見えでは十分な対策とはいえない。
そのように意図せずに情報が漏えいしてしまわないために、ディレクトリインデックスを取得できない設定方法を紹介しよう。
| 【注】 インデックス・ファイルを各ディレクトリに置いておけばという解決方法もあるのだが、置き忘れなどのミスが考えられるため、ここでは設定による対策を書かせていただく。 |
まずは“対策”――ディレクトリリスティングを制限する
Apacheの設定ファイル(/usr/local/apache/conf/httpd.confなど)をエディタで開き、その中に存在する“Indexes”というオプションを削除し、Apacheを再起動する。
| <Directory "/usr/local/apache/htdocs"> Options Indexes Includes FollowSymLinks ↓ <Directory "/usr/local/apache/htdocs"> Options Includes FollowSymLinks |
ただ、ここで気を付けないといけないのは<Directory>ディレクティブが複数存在する場合である。
例えば、設定ファイル内に以下のような記述があった場合だ。
| <Directory "/var/www/html"> Options Indexes FollowSymLinks (略) <Directory "/var/www/icons"> Options Indexes MultiViews (略) |
この場合、それぞれのディレクティブでIndexesの指定を削除する必要がある。
これにより、インデックス・ファイルの存在しないディレクトリにアクセスが行われたとしても、Indexesオプションを削除し、ディレクトリリスティングを禁止とする設定となっているため、以前のようにディレクトリリストは表示されず、図3右のように「Forbidden」となる。
![]() |
| 図3 Indexesを削除した場合の表示例 |
2/3 |
| Index | |
| ディレクトリ非表示の意味をもう一度見つめ直す | |
| Page1 Webサーバのディレクトリリスティングとは あなたの「便利」は攻撃者にも「便利」 |
|
| Page2 ファイル名が知られるということの意味 まずは“対策”――ディレクトリリスティングを制限する |
|
| Page3 攻撃者の視点とその手法――検索エンジンも武器になる 対岸の火事ではない組み込み機器 対策する意味を考えれば、セキュリティへの理解も深まる |
|
セキュリティ対策の「ある視点」 バックナンバー
- 第1回 たった2行でできるWebサーバ防御の「心理戦」
- 第2回 ディレクトリ非表示の意味をもう一度見つめ直す
- 第3回 「Forbidden」「サンプル」をセキュリティ的に翻訳せよ
- 第4回 メールサーバ防御でも忘れてはならない「アリの一穴」
- 第5回 DNS、管理者として見るか? 攻撃者として見るか?
- 第6回 己を知り、敵を知る――Nmapで見つめ直す自分の姿
- 第7回 魂まで支配されかねない「名前を知られる」という事件
- 第8回 魂、奪われた後――弱いパスワードの罪と罰
- 第9回 人の造りしもの――“パスワード”の破られ方と守り方
- 第10回 SNMPコミュニティ名、そのデフォルトの価値は
- 第11回 ハニーポットによるウイルス捕獲から見えてくるもの
- 第12回 プレイバックPart.I:ウイルスのかたち、脅威のかたち
- 第13回 プレイバックPart.II:シフトした脅威の中で
- 第14回 ASV検査、ペネトレテスターの思考を追う
- 第15回 報告、それは脆弱性検査の「序章」
- 第16回 たった1つの脆弱性がもたらすシステムの“破れ”
- 最終回 Q.E.D.――セキュリティ問題を解決するのは「人」
| セキュリティ対策の「ある視点」 連載インデックス |
TechTargetジャパン
Security&Trust フォーラム 新着記事
- Facebook タイムライン利用時の「鉄則」 (2012/2/9)
ユーザーインターフェイスの変更措置に伴い浮上した、Facebookの「過剰な情報提供」のリスクと対策とは - 無料サービスなら通信内容を記録してもいいの? (2012/1/13)
無料の公衆無線LANサービスが、ユーザーに無断で通信履歴を記録していたことが判明し、話題に - 攻撃はまるでレーザービーム (2011/12/26)
2011年に話題となった標的型攻撃は「人」という弱点ををねらい打ちにしました。では、人に教育さえしておけば防げるものなのでしょうか? - 見せたくないなら「持たせない」が鉄則! (2011/12/15)
逆コンパイル対策で難読化したのに、大事なデータが解析されちゃった? Androidアプリのセキュリティの道は深い
|
|
@IT 新着記事
キャリアアップ
スポンサーからのお知らせ
- - PR -
イベントカレンダー
- - PR -
お勧め求人情報
転職/派遣情報を探す
**先週の人気講座ランキング**
〜 Android編 〜
ホワイトペーパー(TechTargetジャパン)
ソリューションFLASH

