■5分 - 容量の無駄をなくす画期的技術とは
ディスクストレージ・システム関連で注目されている技術の1つとして「シン・プロビジョニング」(Thin Provisioning)などと呼ばれているものがあります。分かりにくい名前ですが、この技術の目的は、従来のストレージ利用における容量の無駄をなくすことにあります。
これまでは、利用するアプリケーションそれぞれについて、将来にわたり利用することが想定される容量のストレージをあらかじめ確保し、割り当てていました。大きめな容量を割り当てなければならない理由の1つは、後になっての容量追加が難しい点にありました。しかし、この問題を解消するため、ディスクストレージ・システムの稼働を止めずに容量追加のできる製品が増えつつあります。
シン・プロビジョニングはそれよりさらに進んだ技術です。各アプリケーション(論理ボリューム)に対し、それぞれが現在利用している容量だけを割り当てることができます。物理的なディスクストレージ・システム上で、どの論理ボリュームにもまだ割り当てられていないストレージ容量は、全論理ボリュームに共通の空き容量としてプールしておくことができます。そして、各アプリケーションの必要に応じて、プールされた空き容量から払い出しを行うことができるのです。
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| 普通だと、用途単位で余分なストレージ容量をあらかじめ調達する必要がある。シン・プロビジョニングでは、共通のバッファになる分の容量だけを常時確保しさえすればいい |
この方法によって、従来のようにアプリケーション単位でストレージ容量を多めに見積もり、あらかじめ確保しておくことから生じる無駄はほとんど完全に回避できるようになります。全体としてのデータ量の増大に合わせて、必要な容量を実現するディスクドライブを、適宜追加購入してストレージ・システムに組み込んでいけばいいからです。
ディスクドライブはいったんストレージ・システムに搭載されてしまえば、利用されるかどうかとは関係なしに回転するのが普通です。それは余計な電力消費や発熱につながります。ディスクドライブを必要なときに、必要なだけ購入していくことで、グリーンITの観点からも役立ちます。
| Index | |
| 5分で絶対に分かるストレージ | |
| ストレージってえらそうな言葉だけど…… | |
| 1分 - ただのハードディスクとどう違う? | |
| 2分 - 多数のディスクドライブを集め、分割して使う | |
| 3分 - サーバ直結からネットワーク接続へ | |
| 4分 - 「ディスクでバックアップ」が広がっている | |
| 5分 - 容量の無駄をなくす画期的技術とは | |
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