
独断と偏見のCMS比較(1)
いまさら聞けない「CMS」超入門
株式会社ユビキタスエンターテインメント
代表取締役 兼 CEO
清水 亮
2009/7/24
サイト立ち上げに、内容を効率的に管理する「コンテント管理システム(Content Management System)」導入は不可欠。CMS製品を開発するUEIの清水氏が分類するCMSの3ユーザーと9つの機能とは?
もはやWebサイト構築に欠かせない、「CMS」とは
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世の中にはあまりにもたくさんのWebサイトがあふれています。一体、世の中にはいくつのWebサイトがあるのでしょうか?
この疑問は、なかなかとらえどころがなく、難しい問題です。英Netcraft社の調査では、2009年6月現在で全世界には2億3800万以上のWebサイト(ホスト名)が存在するそうです。これだけ多くのサイトが存在するとなると、それを管理する人たちの手間を想像するだけで気が遠くなります。また、日本に限定したとしても、日本国内のドメイン名は約110万あり、これはとりもなおさずそれだけ多くのサイトが誰かしらの手によって管理されているということになります。
これはあくまでもドメイン名であって、ブログやGeoCitiesのように1つのドメイン名の下に多くのサイトがぶら下がっている場合もあります。ですから、実際にはさらに多くのサイト管理者が存在し、日々の運営業務を行っているというわけです。まったく途方もない話ですね。
□ 「コンテント」を管理するシステム
Webサイトを作るからには、誰かに見てもらいたいわけで、見てもらうためには頻繁に更新したり、更新した情報をRSSやTwitterで発信したりといったことをする必要があります。
そういったWebサイト/Webページの“内容”を「コンテント」と呼びます。コンテントは1つのページにあることもあれば、複数のページにまたがったりすることもあります。日本語では、コンテント(Content)をしばしば複数形で「コンテンツ(Contents)」という場合もあります。意味は同じですが、この連載では「コンテント」で統一します。
簡単なページであっても、長い間コンテントを更新し続けると、どんどんコンテントが増えていってしまいます。こうした大量のページ、大量のコンテントを効率的に管理するためには、コンテント管理システム(Content Management System)、略してCMSが必要です。いまや新しいWebサイトを立ち上げようというときに、何らかのCMSを使わないということは考えられないと思います。
□ ブログやTwitterも「CMS」
もし、CMSという言葉を知らなくても、「ブログ」という言葉は知っていますよね? 実は、ブログもCMSの一種なのです。個々のエントリやブログに貼り付けられた写真がコンテントで、それを管理するシステムがCMSです。
最近流行しているTwitterやTumblrも広い意味では「CMSである」といえるでしょう。また、狭い意味でいえば、CMSは単なるブログシステムよりもさらに高機能で一般的なサイトの管理に適したシステムを指します。
□ 無数のCMSの中から“選択”するために
Webサイトというのはそれがどのようなものであれ、なんらかの形で継続的に運用することが前提になっています。しかし、現在はあまりにも多くのCMSがあふれており、その目的や成り立ちもさまざまです。世の中にはどんなCMSがあり、そしてどのようなCMSを選べばいいのでしょうか。
この連載では、各種CMSのご紹介を通してCMSの可能性を探っていきたいと思います。
CMSをユーザーの種類で3つに分類
一口にCMSといっても、いろいろな分類が考えられます。まず、分かりやすくするために、乱暴ですが大ざっぱに3種類に分けてみます。3つの違いは、想定されるユーザーの種類が違うということです。
□ 【1】情報を告知するためのCMS
ブログや企業Webなど、「情報を広くたくさんの人に見せる」ことを主目的としたCMSです。かなり多くの種類があります。いくらでもシンプルにできるので、まずはWebサイトを立ち上げたいというときに選択肢になります。
□ 【2】コミュニティのためのCMS
SNSやグループウェア、Wikiなど、組織やグループなどで情報を共有したりコミュニティを作ったりするためのCMSです。多くの場合、利用するために会員登録が必要だったりと、やや大掛かりなものになりがちです。
□ 【3】販売のためのCMS
通信販売(ECサイト)やケータイの着うたサイトなど、商品の販売を主目的としたCMSで、商品の閲覧や検索、ショッピングカートの実現、ものによっては商品の在庫管理や発送まで面倒をみてくれる場合もあります。お金が絡んでいるだけに非常に複雑で大掛かりなシステムであるところが多いです。
□ 編集者と読者はどちらが多い?
情報を告知するCMSでは、編集者と読者という2種類のユーザーがいます。読者の方が編集者よりも圧倒的に多いことを想定しています。
コミュニティのためのCMSでは、編集者と読者という分け方はありません。ユーザーは情報を読むだけでなく、自ら発信することでCMSを利用します。
販売のためのCMSでは、販売者と購入者という2種類のユーザーがいることになります。購入者の方が販売者よりも圧倒的に多いことが期待されます。
次ページでは、CMSが持つ代表的な9つの機能やCMSを“選択”する際の基準を解説します。
| 1/3 |
| INDEX | ||
| 独断と偏見のCMS比較(1) いまさら聞けない「CMS」超入門 |
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| Page1 もはやWebサイト構築に欠かせない、「CMS」とは CMSをユーザーの種類で3つに分類 |
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| Page2 CMSが持つ代表的な9つの機能 CMSを“選択”する際の基準 |
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| Page3 CMSの導入コストと運用コスト |
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