.NETを知らない人でも分かるSilverlight入門
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.NETを知らない人でも分かるSilverlight入門(番外編)

百花繚乱なSilverlightのオープンソースプロジェクト集


松原晋啓
2008/9/16


Silverlightとゲーム開発プラットフォームXNAをつなぐ

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 Farseer Physics EngineはSilverlightとXNAをつなぐプラットフォームを開発しているプロジェクトです。XNAとは、.NET FrameworkをベースとしたXbox360およびWindows向けのゲーム開発プラットフォーム(XNA Framework)です。

 .NET Frameworkはさまざまな製品の基盤に位置付けられ、OS開発言語やソフトウェアプラットフォーム、サービスプラットフォーム、ロボット開発言語(Robotics Studio)、そしてゲーム開発プラットフォームなど、その利用用途は多岐に広がっています。Silverlightも当然ながら、その.NET Frameworkのプラットフォーム上に存在する言語になりますが、RIAプラットフォームとしてマルチWebブラウザ対応となっているため、通常の.NET Frameworkからは少し離れた位置にあります。

図8 Farseer Games
図8 Farseer Games

 ですので、XNA FrameworkやRobotics Studioなどコンピュータ以外の特殊な動作環境が必要なプラットフォームに対しては、それ専用のテクノロジーが必要となります。このFarseer Physics EngineはXNA Frameworkに対応した専用のテクノロジーであるということです。

 XNA Frameworkの登場により、いままでは敷居の高かったゲーム開発も.NET Frameworkという共通の基盤の上に載ったことで手軽に行えるようになり、Xbox Liveなどのコミュニティで共有することもできるようになりました。そのため、ほかとは一味違うWebサイトを作成する際などに、このFarseer Physics Engineを通じてXNA Frameworkを活用してみてもいいのではないでしょうか。最近は、懸賞やプレゼントなどのサイトでゲーム形式のものも多くなりましたしね。

DLRでサポートされるLISP

 最後の紹介になるプロジェクトはIronLispです。そう、LISPのDLR版ですね。

 LISPをご存じない方も多いと思うので軽く説明しておくと、LISPとは最古の高級言語であるFORTRANの次に誕生した古い言語で、名前のとおり(LISPはLISt Processingの略)のリスト処理型の言語で「式指向」とも呼ばれている関数型プログラミング言語の一種です。LISPは高い表現力と柔軟性を持つ言語だったことから人工知能開発で人気を博し、人工知能向けの言語として有名になりました。

 最近では、オブジェクト指向型の言語に押され、CやCOBOLなどの関数型の言語とともに話題には挙がらなくなってきていますが、2008年9月現在でも広く使われている言語で、JavaやC#などでおなじみのオブジェクト指向に影響を与えたSmalltalkやPerlPythonRubyなど、いまでもなじみの深い言語に影響を与えた偉大な言語であると思っております。

 このIronLispは、直接このLISPから生まれたわけではなく、ベースとなっているのは.NETベースのL#(LSharp)やSchemeで、そこからDLR向けに作られた言語になります。まだまだ開発が始まったばかりのプロジェクトですので、今後の発展が楽しみであり、Silverlightの可能性に大きな期待を抱かせるプロジェクトです。

 余談ですが、IronLispのベースの1つであるSchemeには、「IronScheme」というプロジェクトが存在します。

日本のエンジニアのレベルは世界でも有数のもの

 今回は最終回ということで、いままでの連載と趣旨を変えて、Silverlightを取り巻くオープンソースプロジェクトについて紹介しました。CodePlex上は執筆時点(2008年9月)でSilverlight関連だけで103個のプロジェクトが存在します。ここでは紹介し切れなかったユニークなプロジェクトも多数ありますので、この機会にぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。

 また、このCodePlexは誰でも参加できるにもかかわらず、日本のエンジニアの姿をまだ一度も見たことがありません。それは、ほかのオープンソースコミュニティでもほぼ同様です。せっかくの機会ですし、こういった場でいままで培ったスキルを存分に発揮してほしいと思いますし、筆者は日本のエンジニアのレベルは世界でも有数のものであると信じていますので、その手助けとなれるように筆者なりに情報発信を行っていきたいと思っています。

 次は、装いも新たにSilverlight 2の連載を正式リリース後からスタートする予定ですので、そちらもご愛顧たまわればと思います。

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プロフィール
松原 晋啓(まつばら のぶあき)

SE、コンサルタント、エバンジェリストを経て、現在はソリューションスペシャリストとして活動。その傍ら、イベントや記事寄稿を通じてマイクロソフトのテクノロジーや製品の普及に努めている。
趣味は小学校から続けているバスケットボールで、4年前にチームを作り、現在もリーダーとして活動を行っている

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 INDEX
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百花繚乱なSilverlightのオープンソースプロジェクト集 
  Page1
ソフトウェア共同開発ポータル「CodePlex」とは?
DLRでサポートされるRuby、JavaScript、Python
SilverlightとWindows Live連携サンプルの集合体
  Page2
SharePoint上でSilverlightを使用するための技術
SharePointの拡張Webパーツ
Virtual EarthをSilverlight 2のDeep Zoom機能で表示
Silverlight用の3Dグラフィックエンジン
Virtual EarthのAPIをSilverlightから扱えるようにする
Page3
Silverlightとゲーム開発プラットフォームXNAをつなぐ
DLRでサポートされるLISP
日本のエンジニアのレベルは世界でも有数のもの



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