ユーザー自らDB連動型のWebアプリを作る
Web 2.0アプリ自動生成ツール“Tuigwaa”
四次元データ西岡 悠平/染田 貴志
2006/6/23
エンジニアではない一般ユーザー自らが、Webの操作だけで簡単にWebアプリケーションを作れるソフトウェア“Tuigwaa”。2005年度上期未踏ソフトウェア創造事業に採用された本プロジェクトは、Web 2.0の世界を切り開く純国産ソフトウェアとして大きな注目を集めている。そのコンセプトを紹介しよう。(編集部)
■いつまでもWebアプリ化されない現場
「プロジェクトにかかわっている社員全員の名前、連絡先、所属を今週中にリストにしたい」
「新製品についての説明会を来週行う。ついてはお得意さまへの連絡と参加の可否、人数を把握したい」
このようなシーンを日常の業務の中で見掛けたこと、または経験されたことはありませんか。細かい内容は異なれど、こういった「ある程度急を要し、その都度必要な情報の内容が異なる、そして集められた情報がその後複数人で共有される」という状況は、一般業務を見渡してみると意外に多くあるものです。このような場合に利用される手段としては、
- メールによる情報収集
- 電話/FAXによる情報収集
- 紙面(書類)による情報収集
などが挙げられるでしょう。これらの手段はどれも手軽で確実ですが、そこで集められた情報の版(バージョン)管理、また共有という点において、管理の仕方次第では問題が発生する可能性があります。
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次に、この情報を共有する方法を考えましょう。一般的な手段として、このスプレッドシートをメールで関係者全員に送信したとします。さて、その中で受け取ったファイルを誰かが誤って書き換え、またメールで送信してしまったらどうなるでしょうか。または誰かが最新ではないバージョンのファイルに新しい情報を追記し送信したらどうなるでしょうか。名簿としては不完全なものが出来上がり、例えば連絡すべき人に情報が伝わらず、結果としてプロジェクトで手戻りが発生するかもしれません。
この場合の問題点は、情報を一元管理していないことにより、その情報を共有した際に各個々人の手元の情報が「真・新」であることが保証されなかった点と考えられます(図1)。
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図1 情報を一元管理しないと、どの情報が最新で正しいのか分からなくなる |
また冒頭の後者の例の場合、例えばお得意さまが10社程度ならよいのですが、数千社規模にもなると、参加の可否情報の管理だけでもかなりのコストになりかねません。この場合、情報収集の手法そのものが適していないことになります。
最近では、こういった情報の収集、一元管理、共有といったケースで有効な仕組みとして、最初に名が挙がるのはWebアプリケーションではないでしょうか。「Web 2.0」という言葉が出てくるほどに、Webアプリケーションというソフトウェアの形態は一般社会にも浸透し、皆さんもその恩恵を享受しているでしょうし、あらためてデスクトップアプリケーションと比した場合のメリットは説明するまでもないと思います。
冒頭のやりとりに照らし合わせてみても、おのおのの状況に適したデータを保持できるWebアプリケーションがあれば、関係者に対してURLさえメールで伝えればよく、情報収集時のコストも下げられますし、情報収集後の管理についても、上記で想定したような問題は発生しにくいのは想像に難くありません。
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| 図2 Webアプリケーションで情報を一元管理する |
しかし、そういったWebアプリケーションの有効性については十分に認知されてきているにもかかわらず、別の方法を用いることが多いのはどのような理由からなのでしょうか。
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