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電子メールプロトコル
―基本・実装・運用―


David Wood著
大川佳織 訳
佐々木雅之、澤野弘幸、千葉猛、鄭隆幸、日比野洋克、平塚伸世、渡部直明 監訳
432ページ
発行日:2000年11月28日
定価:4000円
ISBN4-87311-028-9

出版社の解説ページ

2000/11/29


 電子メールはインターネットの歴史の中でも最も古くから使われているサービスであり、その重要性はいまさらいうまでもないだろう。当初は単純な7bitのASCIIコード・テキストしか送ることができなかったメール・システムも、ユーザーのニーズに応えて、日本語のような多言語対応や、バイナリ形式ファイルの添付、セキュリティ機能の追加など、さまざまな拡張が行われてきた。また、メールを配送するシステム(MTA:Message Transfer Agent)やメーラ・アプリケーション(MUA:Mail User Agent)などもさまざまなものが開発されているが、その基本となるメール関連のプロトコルは、じつはそう多くない。

 本書は、このような電子メールに関する各種のフォーマットやプロトコル、実装などの詳細について述べた解説書である。基本的なメール・メッセージのフォーマットの解説から始まって、日本語などを扱うための多言語拡張、各種のバイナリ形式ファイルの添付を行うためのMIME拡張、セキュリティ機能(PGP、S/MIME)、vCardなどを解説した後、メール・システムに関する各種のプロトコル(POPSMTP/ESMTP/IMAP/ACAPなど)を詳細に解説している。また、JavaPerlを使ったメール・アプリケーションの例やSPAMメール対策などについても言及している。

 原書タイトルが「Programming Internet Email」となっていることからも分かるように、本書はプログラマやネットワーク管理者向けに書かれた解説書である。単なるメール・プロトコルの概要の紹介ではなく、実際にメール・アプリケーションを作成したり、トラブルシューティングなどを行う場合に必要となる、実装にかかわるような情報についても網羅されている。さらに本書の監訳者は、日本で実際にメール・システムやメール・アプリケーションの開発に携わっている技術者であり、原書に記載された情報に加え、メール・システムにおける日本語の扱いなどについても詳しくフォローされている。たとえば、日本語ファイル名のファイルを添付する場合や、IMAPで日本語フォルダ名を扱う場合の注意点などについてもコメントされている。なお原書の発行日は1999年8月であるが、本書では現在の状況に合わせて精力的な加筆・修正が行われている。

 本書は、メール・システムの管理者だけでなく、メール・アプリケーションのプログラマにとっても非常に有用な一冊といえよう。

 

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