特集
Windows Server 2003完全ガイド

システムの管理と構成を強力に支援する
[サーバーの管理]ツール

5.サーバの構成2(インターネット・サービス

井上孝司
2002/11/08

「Webアプリケーション・サーバ」としての設定・管理

 Webアプリケーション・サーバの場合、以下のような手順を踏む。

  1. インストールする追加機能の選択
  2. IIS関連コンポーネントの追加

 1.で選択できる追加機能として、以下の3種類が用意されている。ウィザードでチェック・ボックスをオンにしたものが追加されるが、デフォルトではASP.NETのみが追加されるようになっている。

  • FrontPageサーバ拡張(FrontPage Server Extentionのこと。Microsoft FrontPageでコンテンツ管理を行う際に使用する)
  • Microsoft Data Engine(いわゆるMSDE。SQL Server互換のデータベース・エンジンで、データベース・アクセスを行うWebコンテンツの開発に使用する)
  • ASP.NETの有効化

 なお、ウィザード最終画面にも表示されるように、ここで指定したものに加えて、実際には分散トランザクションコーディネータ(DTC)とCOM+の有効化が実施される。

「メール・サーバ(POP3/SMTP)」としての設定・管理

 Windows 2000 Serverでは、IISのコンポーネントとしてSMTPサービスが用意されていたが、これだけではメールの送信しかできず、個々のユーザー用のメール・ボックスを作成することができなかった。これに対してWindows .NET Serverでは、SMTPサービスに加えてPOP3サービスが追加され、各ユーザーごとにPOP3プロトコルでメール・ボックスへアクセスできるようになっている。ウィザードでドメイン名とユーザー名を指定するだけで、POP3プロトコルを使用した電子メールを受信するためのメール・サーバ環境を構築できるようになっている。ただし機能は限定的なので、部署内だけで使われる(もしくは階層的なメール・サーバのうち、最も末端に置くような)、非常に限定的なメール・サーバとして利用されることを想定しているものと思われる。

 メール・サーバの場合、以下のような手順で設定を行う。

  1. ウィザードでコンポーネントを追加する

 [サーバーの管理]ツールで行われるのは、コンポーネントのインストール作業だけで、実際のメール・ボックスの設定などは、管理ツールの[POP3 Service]を使用して、手作業で行う必要がある(このツールは[サーバーの管理]ツールから呼び出すこともできる)。

POP3サービスの管理ツール
Windows .NET Serverで新たに追加された、POP3サービス(メール・ボックス)の管理ツール。ここでは、ドメイン名を指定した上で、個々のユーザーごとに「メールボックス」を作成できる。
  最初に指定した「ドメイン名」は、ここに表示されている。
  右側に表示されているのはメールボックスの一覧。ドメイン名を最初に指定した直後は空白だが、[メールボックスの追加]をクリックすると、ダイアログが表示される。
  メールボックスの名前と、パスワードを指定するダイアログ。[このメールボックスに関連したユーザーを作成する]チェック・ボックスをオンにすると、作成したメールボックスに対応するユーザー・アカウントが同時に作成される。

「ターミナル・サーバ」としての設定・管理

 ターミナル・サーバ(Terminal Serviceを動作させるサーバ)の場合、以下のような手順で設定する。Windows 2000 Serverの場合と、設定に際しての考え方は同じだ。

  1. 必要なコンポーネントの組み込み
  2. Windowsの再起動
  3. ターミナルサービスの動作に必要な設定作業

 これらの設定作業はすべて自動的に行われ、途中で何か選択肢を指定するということはない。ほかの「役割」と異なり、ターミナル・サーバとして動作させるならば、設定作業の途中で再起動が必要になる。そのためウィザード実行時には、ほかのアプリケーション・プログラムをすべて終了させておく必要がある。

「リモート・アクセス/VPNサーバ」としての設定・管理

 リモート・アクセス/VPNサーバの場合、[ルーティングとリモートアクセス]管理ツールで、サービスの有効化を指定した際に呼び出されるものと同じウィザードが起動される。[ルーティングとリモートアクセス]サービス(RRAS)は、構成内容によってさまざまな機能を提供するが、ウィザード中で選択できる動作内容は以下のようになっている。

RRASの機能選択画面
RRASでは、RASサーバ、VPNサーバ、NATサーバ、AppleTalkルータといったさまざまな機能を動作させるため、ウィザード中で使用したい機能を選択する必要がある。
  ダイヤルアップ、あるいはVPNによるアクセス・サーバを構築する場合、これを選択する。
  NATを使用してルータとして動作させる場合、これを選択する。
  NATを併用するVPNアクセス・サーバとして動作させる場合、これを選択する。
  2拠点間でインターネットVPNを使用して通信する場合、双方のVPNサーバでこれを選択する。
  個別に必要な設定を行ないたい場合、これを選択する。例えばAppleTalkを使用する場合が該当する。

 この先の設定内容については項目ごとに異なるので、[サーバーの管理]ツールの解説を目的としている本稿では割愛する。


 INDEX
  [特集]Windows Server 2003完全ガイド
  システムの管理と構成を容易にする[サーバーの管理]ツール
     1.デフォルト設定が見直されたWindows .NET Server
     2.Windows .NET Serverのサーバ・コンポーネントとサーバ・サービス
     3.一新された[サーバーの管理]ツール
     4.サーバの構成1(ファイル/プリント・サービス)
   5.サーバの構成2(インターネット・サービス)
     6.サーバの構成3(イントラネット・サービス)

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