| 最大深刻度 |
重要 |
| 報告日 |
2006/12/13 |
| MS Security# |
MS06-077 |
| MSKB# |
926121 |
| 対象環境 |
Windows 2000 SP4 |
| 再起動 |
必要 |
| HotFix Report BBSスレッド |
MS06-077 |
セキュリティ・ホールの概要と影響度
Windows 2000 Serverのリモート・インストール・サービス(RIS)は、クライアントOSのリモート・インストールを可能にするテクノロジである。クライアントPCの持つネットワーク・ブート機能(PXEブートなど)を利用することにより、RISサーバからOSのインストール・イメージをダウンロードして、自動的にインストール、初期セットアップを行うことができる。クライアントPC上においてCD-ROMメディアなどでブートしてインストール作業を進めるのとは違い、ネットワークさえつながっていれば簡単にシステムをインストールできる。
RISサーバではtftpd.exeが提供するtftpプロトコルを使ってファイルを配信するが、Windows 2000 ServerのRISサービスでは、デフォルトではtftpによるアップロード(クライアントからの書き込み)や既存ファイルへの上書きが有効になっているという脆弱性が存在する。tftpには認証機能はないので、配信するOSイメージ・ファイルを匿名ユーザーによって上書きされてしまう可能性がある。ウイルスやトロイの木馬などを仕込むなど細工されたOSイメージ・ファイルを上書きすることにより、改ざんされたOSイメージが配布され、クライアントPCシステムに脆弱性の存在するOSがインストールされることになる。つまり、脆弱性が存在するのは、サーバ側のRISの仕様だが、脆弱性の影響を受けるのは、RISを利用してOSをインストールしたクライアントPC側ということになる。
対象プラットフォーム
今回修正プログラムが提供される環境は以下のとおりである。
| 影響を受けるソフトウェア |
対象プラットフォーム |
| Windows 2000 |
Windows 2000 Server/Advanced Server SP4 |
適用に関する注意点
■RISがインストールされている場合にのみ適用可能
RISは、デフォルトではWindows OSにインストールされていない。Windows Update/Microsoft Update/自動更新では、RISがインストールされている場合にのみ、MS06-077の修正プログラムの表示を行う。またRISがインストールされていないと、MBSAでもMS06-077の対象環境として検出されない。
TIPS「tftpサービスを起動する」のように、手動でtftpd.exeをサービスとして登録、実行していても、それは検出されない。クライアントからの書き込みが不要であれば、手動で以下のレジストリ設定を行い、tftpサービスを読み取りのみ可能(アップロード不可)に設定した方が安全である。
| 項目 |
内容 |
| キー |
HKEY_LOCAL_MACHINEのSystem\CurrentControlSet\Services\TFTPD\Parameters |
 |
| 値の名前 |
Masters |
| 型 |
REG_SZ |
| 値の内容 |
(空の文字列) |
 |
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tftpサービスでアップロード禁止にするための設定
|
MS06-077の修正プログラムは、tftpd.exeファイルを更新せず、上記のレジストリ設定だけで脆弱性を解消する。なおMS06-077の回避策の記述では、Mastersの方はRED_DWORDとなっているが、実際には上記のように文字列型(REG_SZ)にすること。
■Windows Server 2003のRISサービスは対象外
Windows Server 2003のtftpdサービスは、同じ名前のファイルが存在する場合、デフォルトでは上書き禁止になっている。また、RISサービスのインストール時には上記のレジストリを設定するので、デフォルトでアップロード禁止となっている。このため不正なOSイメージで上書きされることはなく、脆弱性とはならないので、対象外となっている。
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