| 最大深刻度 |
緊急 |
| 報告日 |
2007/07/11 |
| MS Security# |
MS07-040 |
| MSKB# |
931212 |
| 対象環境 |
.NET Framework 1.0/.NET Framework 1.1/.NET Framework 2.0 |
| 再起動 |
必要 |
| HotFix Report BBSスレッド |
MS07-040 |
セキュリティ・ホールの概要と影響度
.NET Frameworkに未チェック・バッファなど3種類の脆弱性が存在し、細工されたWebページを開くだけで任意のコードが実行される危険性がある。各脆弱性の内容は以下のとおり:
-
[緊急].NET PEローダーの脆弱性−CVE-2007-0041
PEフォーマットの実行ファイルをWin32アプリケーションとして起動する「PEローダー」というサービスに存在する未チェック・バッファの脆弱性。
-
[緊急].NET JITのコンパイラの脆弱性−CVE-2007-0043
JIT(Just In Time)コンパイラに存在する未チェック・バッファの脆弱性。
-
[重要]ASP.NETのヌル・バイト・ターミネーションの脆弱性−CVE-2007-0042
ASP.NETに入力として渡されるURLパスの検証過程における脆弱性。
対象プラットフォーム
今回修正プログラムが提供される環境は以下のとおりである。
| 影響を受けるソフトウェア |
対象プラットフォーム |
| .NET Framework 1.0 |
.NET Framework 1.0 SP3 |
| .NET Framework 1.1 |
.NET Framework 1.1 SP1 |
| .NET Framework 2.0 |
.NET Framework 2.0 |
適用時の注意点
■複数のバージョンの.NET Frameworkには、それぞれ修正プログラムの適用が必要
複数のバージョンの.NET Frameworkをインストールすると、各バージョンが並存する状態となる。そのため各バージョンに対応する修正プログラムをすべて適用しなければならない。
■.NET Framework 3.0にも実質的に修正プログラムの適用が必要
.NET Framework 3.0はMS07-040の脆弱性の影響を受けないとされているが、それはあくまでもWindows Presentation Foundation(WPF)など.NET Framework 3.0固有の機能だけが対象である。.NET Framework 3.0は.NET Framework 2.0を内包しているため、.NET Framework 2.0向けの修正プログラムを適用するまでMS07-040の脆弱性は解消できない。つまり実質的には、.NET Framework 3.0もMS07-040の脆弱性の影響を受けるということだ。
■MS07-040の修正プログラム適用で生じる既知の不具合
MS07-040の修正プログラムを適用したりアンインストールしたりすると、以下のような不具合が発生することが明らかになっている。
| KB番号 |
タイトル |
対象 |
| 923100 |
.NET Framework 2.0 用のセキュリティ更新プログラムをインストールするときに、コンピュータが応答を停止することやエラー コード "0x643" が表示されることがある |
.NET Framework 2.0 |
| 931846 |
スクリプト タスクまたはスクリプト コンポーネントを含む SQL Server 2005 Integration Services パッケージを実行することができません |
SQL Server 2005+.NET Framework 2.0 |
| 934711 |
.NET Framework 1.1 用のセキュリティ更新プログラムのアンインストール後にコンピュータを再起動すると、エラー メッセージ "This application has requested the Runtime to terminate in an unusual way" が表示される |
.NET Framework 1.1 |
| 934712 |
Windows Vista ベースのコンピュータに .NET Framework 1.0 または .NET Framework 1.1 のセキュリティ更新プログラムをインストールすると、警告メッセージ "認識できないプログラムがこのコンピュータへのアクセスを要求しています" が表示される |
.Windows Vista+.NET Framework 1.0/1.1 |
| 936597 |
マネージ実行可能アプリケーションまたはコントロールが指定されている .NET Framework 1.0 の HREF タグを実行しても、アプリケーションまたはコントロールが実行されない |
.NET Framework 1.0/1.1/2.0 |
| 939160 |
.NET Framework 1.1 または .NET Framework 1.0 用の一部のセキュリティ更新プログラムを削除すると、ファイルのバージョンが、最後に適用した Service Pack でインストールされたバージョンに戻る |
.NET Framework 1.0/1.1 |
■MS07-040の修正プログラムの適用に失敗する不具合の発生
セキュリティ関連の掲示板などで、MS07-040(.NET Frameworkの脆弱性)の修正プログラムの適用に失敗する事例が報告されている。症状としては、Windows Update/Microsoft Updateの「更新履歴の表示」に適用の失敗が報告され、何度もMS07-040の修正プログラムの適用が求められる、というものだ。
マイクロソフトのセキュリティ関連部署のBlog「日本のセキュリティチームのBlog」によれば、.NET Frameworkのインストール情報の破損が原因でインストールに失敗することが考えられるという。
ただしセキュリティ関連の掲示板には、上記とは別の原因とおぼしき適用失敗も報告されていることから、複数の原因があるものと思われる。
この不具合を解消するには、.NET Frameworkを再インストールしてから修正プログラムを適用し直すことが推奨されている。.NET Frameworkの再インストールについては以下のサポート技術情報が参考になる。
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