| 最大深刻度 |
緊急 |
| 報告日 |
2005/02/09 |
| MS Security# |
MS05-014 |
| MSKB# |
867282 |
| 対象環境 |
IE 5.01、IE 5.5、IE 6 |
| 再起動 |
必要 |
セキュリティ・ホールの概要と影響度
MS05-014は、Internet Explorer(IE)に関する以下の4つの脆弱性をひとまとめにしたセキュリティ情報だ。攻撃対象は主にIEやOutlook Expressなどを利用してインターネットを利用するクライアント・コンピュータであり、いずれもリモート・コード実行や情報漏えいにつながる重大な脆弱性である。クライアント・コンピュータへの早期の適用作業を開始する必要がある。
■ドラッグ・アンド・ドロップの脆弱性(最大深刻度=重要)
ドラッグ・アンド・ドロップ操作によって実行されるIEのDHTMLイベント処理部分に脆弱性があり、攻撃者による特権の昇格が可能になる。これにより攻撃者は、ユーザーのローカル・コンピュータに攻撃用コードを含むファイルを保存させることが可能だ。この場合でも警告ダイアログは表示されない。この脆弱性だけではコードは実行できないが、Windowsシステムの特別な領域にファイルを保存することで、再起動時や再ログオン時に攻撃用コードを自動実行させることができる。結果として、任意のリモート・コードを実行してコンピュータの制御を完全に奪うことが可能だ。
攻撃が成功するためには、攻撃用に細工したWebページをユーザーに訪問させ、決められた操作をユーザーに実行させる必要がある。ユーザーの操作なくして攻撃は成功しないが、操作を実行してしまうと、攻撃用プログラムがローカル・コンピュータの任意の場所に保存されてしまう。
■URLのデコーディング・ゾーンのなりすましの脆弱性(最大深刻度=緊急)
エンコードされたURLの解析部分に脆弱性があり、攻撃者のリモート・コードが実行される危険がある。この脆弱性が攻撃されると、Webページが本来のインターネット・ゾーンから、制限の緩い別のセキュリティ・ゾーンにあるとIEが誤って認識し、本来は許可されない処理が実行できてしまう可能性がある。またこの脆弱性は、クロスサイト・スクリプティングや、アドレス・バーのなりすましの攻撃に悪用される可能性もある。これにより攻撃者は、例えば銀行サイトのURLをアドレス・バーに表示させておき、実際には自分が用意したフィッシング詐欺目的のサイト(口座情報や暗証番号などをだまし取るためのサイト)を表示するなどが可能になる。
■DHTMLメソッドのヒープ・メモリの破壊の脆弱性(最大深刻度=緊急)
IEのDHTMLメソッド処理部分に脆弱性があり、攻撃者のリモート・コードが実行されたり、情報が漏えいしたりする危険がある。攻撃用に用意されたWebページか、攻撃用に細工されたHTMLメールをユーザーが表示するとリモート・コードが実行され、攻撃者によってコンピュータが完全に制御される。あるいは、ローカル・ファイルが攻撃者によって窃取される可能性がある。
■チャンネル定義形式(CDF)のクロス・ドメインの脆弱性(最大深刻度=警告)
IEがチャンネル定義形式ファイル(CDFファイル)のURL検証処理部分にクロス・ドメイン脆弱性があり、攻撃者によって攻撃用のスクリプト・コードが実行される危険がある。スクリプトは、IEのローカル・コンピュータのセキュリティ・ゾーンで実行され、最悪の場合は攻撃者によってコンピュータが完全に制御される可能性がある。チャンネル定義形式ファイルは、関連する複数のWebページをひとまとめに管理するもの。
この脆弱性の攻撃は、攻撃用に細工を施したWebページ、またはHTMLメールをユーザーに表示させることで実行される。これらをユーザーが表示すると、攻撃者によるローカル・ファイルの窃取、またはローカル・コンピュータ・ゾーンでのスクリプト実行が可能になる。
対象プラットフォーム
今回修正プログラムが提供される環境は以下のとおりである。修正プログラムの適用には、表中の「対象プラットフォーム」にあるService Packの事前適用が必要である。
| 影響を受けるソフトウェア |
対象プラットフォーム |
| Internet Explorer 5.01 SP3 |
Windows 2000 SP3 |
| Internet Explorer 5.01 SP4 |
Windows 2000 SP4 |
| Internet Explorer 5.5 SP2 |
Windows Me |
| Internet Explorer 6 SP1 |
Windows 98/98SE/Me |
| Internet Explorer 6 SP1 |
Windows 2000 SP3/SP4、Windows XP SP1/SP1a |
| Internet Explorer 6 |
Windows Server 2003 |
| Internet Explorer 6 |
Windows XP SP2 |
この脆弱性は、Windows 98やWindows 98 SE、Windows Meユーザーについても重大な影響を及ぼす。このためマイクロソフトは、これらのOS向けの修正プログラムも提供している。ただしこれらのOS向けに修正プログラムが提供されるのはWindows Updateのみで、ダウンロード・センターからは入手できない。
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