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速報:Windows 2000の出荷目標は2月17日

デジタルアドバンテージ
1999/10/28

 日米の複数のニュースサイトによれば、米Microsoft社は、600人に及ぶパートナー企業担当者を集め、ラスベガスで開催した「Partner Marketing Day」カンファレンスにおいて、Windows 2000の米国での出荷目標を、2000年2月17日に設定していることを明らかにした模様だ。このニュースを受けて、本誌でも日本のマイクロソフトに問い合わせを行ったが、まだ回答は受けていない。以下では、各ニュースサイトの報道内容から情報を整理してみよう。

 サイトによっては、かなり断定的な表現も見られるが、最も慎重な記述をしているBetaNews.Comの記事によれば、前出の「Partner Marketing Day」においてMicrosoftは、「Windows 2000 Professional/Server/Advanced Serverの3つについて、年内にRTM(Release To Manufacturing:出荷直前バージョン)を作成し、早期導入の顧客から製品版に値する品質だという前向きな評価が得られれば、2000年2月17日に一般小売り、チャネルおよびOEM向けの正式出荷を行う予定」と発表したという。続いて掲載されているMicrosoft ビジネスエンタープライズ部門担当副社長のデボラ・ウィリンガム(Deborah Willingham)氏の言葉にも、「早期導入を行った顧客からの同意が得られないかぎり、リテール販売はしない」とあり、あくまでも製品として十分な品質が達成された場合の予定であることが強調されている。

 これに対しCNET Japanのニュースは、「米マイクロソフトが『Windows 2000』オペレーティングシステムを来年2月17日に一般向けに発売すると発表」と断定的な書き出しで始まり、「Partner Marketing Day」におけるビジネス/エンタープライズ マーケティング担当取締役のキース・ホワイト(Keith White)氏の言葉として、11月に米国で開催されるCOMDEXにおいて、Windows 2000の価格およびマーケティング戦略について発表するとしている。

 ZDNetのニュースは、2月17日を「デビュー予定日」だとし、2000年2月15〜17日にわたって米サンフランシスコで開催予定の「Windows 2000 Conference & Expo」(IDG World Expo主催)においてデビューさせる予定だと述べている。ユニークなのは、「OEM版のリリースは年内に行うスケジュールを変えていない」という報道だ。これによれば、Microsoft社の幹部は「クリスマス前にはマスターが完成するだろう」と発言しているとのことである。

 別稿でも述べているが、日本版の出荷は、米国版から1カ月以内とされている。したがって米国版の出荷が2月17日だとすれば、単純計算で日本版の出荷は3月17日までのいつかということになる。しかし気になるのは、ZDNetの報道にある「世界規模でのWindows 2000の立ち上げを予定」という一言だ。Microsoftにとって、日本は米国に次ぐ大市場である。発言の真意は不明だが、ことによると日本版の出荷は、予想よりも前倒しになるという可能性もあるのかもしれない。End of Article

  関連リンク
  Windows 2000 Retail Availability scheduled for Feb. 17, 2000BetaNews.Com
  MSがWindows 2000の発売日を決定CNet Japan
  Windows 2000の進撃開始日は2月17日ZDNet
     
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