運用 2.DPM 2006のインストールデジタルアドバンテージ 打越 浩幸2005/10/20 |
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システム要件
DPM 2006をインストールするためのハードウェア要件およびシステム要件を次に示しておく。基本的には、大容量で信頼性の高いディスク(RAIDシステムなどを利用するのが望ましい)を装備したサーバをDPM 2006専用として用意する必要がある。
コンポーネント | 最低 | 推奨 |
CPU | 550MHz | 1GHz以上 |
メモリ | 512Mbytes | 1GBytes |
DPM 2006用ディスク | OSシステム・ドライブ:100MbytesDPM 2006プログラム・ファイル用:100Mbytesデータベース・ファイル用:900Mbytes | |
記憶域プール用ディスク(データ保護用ディスク) | 保護するデータ容量の1.5倍 | 保護するデータ容量の2〜3倍 |
ハードウェア要件 |
コンポーネント | 項目 |
ネットワーク構成 | Windows 2000ベースでもWindows Server 2003ベースでもよいが、Active Directoryが必須。DPM 2006サーバおよび保護するサーバがActive Directoryに属していること |
システム | DPM 2006用として独立したサーバ・コンピュータが必要。Active Directoryのドメイン・コントローラや保護対象のファイル・サーバとは独立した、ドメインのメンバ・サーバとして構成されたシステムでなければならない |
ディスク | データ保護用ディスクは独立したディスク・ドライブであること。システム・ドライブと同じ物理ディスク上にある空きパーティションは利用できず、必ず独立した物理ディスク・ドライブを1台以上用意すること |
OS | Windows Server 2003 SP1もしくはWindows Storage Server 2003 SP1以降。x86 Editionは不可 |
Webサーバ | IIS 6.0 |
データベース | SQL Server 2000 Standard Edition SQL Server 2000 SP3a SQL Server 2000 Reporting Services Standard Edition SQL Server 2000 Reporting Services SP1 (これらのソフトウェアはDPM 2006の製品CD-ROMに含まれており、自動的にインストールされる) |
システム要件 |
DPM 2006のインストールと運用手順
DPM 2006システムのインストールから運用開始までの流れを簡単にまとめると次のようになる。
1.OSシステムおよびDPM 2006システムのインストール
システムの準備とOSのインストール後、コンピュータをActive Directoryに参加させてからDPM 2006をインストールする。
2.DPM用のディスクの追加
レプリカやシャドウ・コピーを保存するためのディスクをDPM 2006に登録する。
3.ファイル・サーバに対するエージェントのインストール
バックアップ対象のファイル・サーバに同期用エージェントをインストールする。
4.保護グループや保護オプションの設定
バックアップの対象となるフォルダや同期スケジュールなどを設定する。
いずれもウィザードなどの指示に従って実行すれば、簡単に実行できるようになっている。以下では、これらの手順について順に解説する。
DPM 2006のインストール
インストール作業は難しくない。DPM 2006のインストールCD-ROMを実行すると、セットアップ・ウィザードが起動するので、その指示に従って作業を進めるだけである。必要に応じて、IISのインストールも自動で行われるが、そのときにWindows Server 2003のCD-ROMの挿入(もしくはサーバ・イメージへのパスの入力)が求められるので、適宜対応する。DPM 2006にはSQL Server 2000/Reporting ServicesとそのService Packが含まれており、DPM 2006のインストール時に自動的にインストールされる(既存のSQL Server 2000のインスタンスを利用することはできない)。
セットアップ・ウィザードの実行
DPM 2006のインストーラを起動すると、次のようなウィザードが起動する。
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DPM 2006のインストール・ウィザード | |||
インストール作業はウィザード形式で簡単に進めることができる。 | |||
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以後はウィザードの指示に従って、インストール作業を進めていけばよい。もしDPM 2006のインストールのための前提条件(システム要件)が不足していると、次のようにエラー・メッセージが表示されるので、指示に従って設定や確認などを行う。
インストール要件のチェック | ||||||
インストールの途中でシステム構成が調査され、表示される。 | ||||||
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インストールの途中でエラーが発生した場合は、エラー・ログが(デフォルトでは)C:\Document and Settings\All Users\DPMLogsに生成されるので、必要に応じて内容を確認し、対処する。
DPM 2006管理コンソール
DPM 2006のインストールが完了すると、[スタート]メニューの[すべてのプログラム]に[Microsoft System Center Data Protection Manager 2006]という項目が追加される。これがDPM 2006の管理用コンソール(MMCスナップイン)であるが、このツールは同時に複数起動することはできないし、リモートから利用することもできない。必ずDPM 2006サーバにログオンして利用する必要がある。
INDEX | ||
[運用]Microsoft Data Protection Manager 2006 | ||
第1回 DPM 2006の概要とインストール | ||
1.DPM 2006の概要 | ||
2.DPM 2006のインストール | ||
3.ディスクの追加とエージェントのインストール | ||
運用 |
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